横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

茸や苔も面白い

2014-04-27 06:26:22 | 近所



神奈川県自然環境保全センターでは草木の花ばかりでなく、キノコや苔の種類も多い。
ツチグリぐらいなら家の近所でも見かけることがある。
キノコの仲間ツチグリは丸い袋の中に胞子が詰まっていて雨滴などの刺激で先端から放出される。







保全センターにはいろんな品種の椿も植えられている。







枝を張った木の下は薄暗く花がぼたぼたと落ちて少し湿った感じになっている。







そこに杯か茶碗のような形のキノコがいくつも出てきた。
ツバキキンカクチャワンタケだ。漢字で書くと椿菌核茶碗茸だそうだ。







茶碗の内側から胞子が出てツバキの花(蕾)に付着すると色が悪く地上に落ちやすくなる。
それが菌核(菌糸が集まった塊)となり翌年に子実体(茸)を伸ばしまた胞子を飛ばす。







そう言えば苔の仲間も胞子を飛ばしている。
これはコスギゴケの朔つまり胞子嚢で、少し前には蓋があったはずだ。
今は蓋が落ちて胞子を飛ばしてしまった後らしい。







コスギゴケには雌株、雄株があって胞子嚢を伸ばすのが雌株で、花みたいな雄器盤を作るのが雄株だ。
この雄器盤にできた精子が雨滴で空中に飛ばされ雌株の造卵器に到達して受精すると胞子嚢が出来るそうだ。

一部始終を観察してみたいと思わせる興味深い仕組みだ。