横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

猿島

2010-05-13 06:01:46 | 近所

観察会の下見で猿島へ行ってきた。

幕末、明治、昭和と3期に砲台が置かれ東京湾の要塞であった。
島外から見えないところに兵舎や弾薬庫などが築かれている。
無人島になった今は観光の島として横須賀から船が出ている。





フウトウカズラ(コショウ科)
フウトウカズラなど海岸性の植物がいろいろ見られるので、6月に観察会をすることになっている。
フウトウカズラは雄花が咲き始めていた。






ラセイタソウ(イラクサ科)羅背板草
ほかにもラセイタソウ、アシタバ、ハナウド、ハマボッスなどの野草があったが花期はまだだった。






16世紀にポルトガルの貿易船からもたらされた毛織物・ラシャ(羅紗)は高級品で会ったが、
江戸中期にはラセイタ(羅背板)というラシャより薄い布地が輸入され普及した。

縮緬状の葉が羅背板の粗い手触りに似ているとされたのだろう。






海岸へ出てみる。





猿島は(三浦半島付近は)海底で土砂の堆積による地層が隆起してできているらしい。
浸食されて露わになったところから、それがうかがえる。






岩礁の先で何かをついばんでいる鳥たちが10羽以上いた。

茶色と白に黒でチドリ科の鳥のようだが、すぐには名前も分からなかった。





望遠レンズを持っていなかったので後で拡大してみた。
キョウジョシギという旅鳥で春と秋の渡りで飛来するという。
京女鷸と呼ぶ由来は「まだらもようを京都の女性の着物にたとえた」とか。

京都に住んでいるときキョウジョといえば学校の略称だった。