近所の地区センターから海軍道路に向かう途中にある雑木林の端に、
大きなイヌザクラの木があって花期を迎えている。
イヌザクラ(バラ科)
イヌザクラはサクラの仲間だけれど花の咲き方がかなり違う。
市民の森にも一株あって、こちらは低い枝に咲くので花をアップで見ることができる。
穂状についた花の一つ一つもサクラとは趣を異にする。
小さな花弁が早めに落ちることもあってシベが目立つ。
イヌザクラは花穂のあたりに葉が見られない。
ウワミズザクラ(バラ科)
花の盛りが終わってしまったウワミズザクラもイヌザクラに似ているが、
花穂の下に葉がついているところが区別点の一つだ。
市民の森でキンランやイヌザクラを見たあと、帰ろうとしたら友人たちにあった。
アカボシゴマダラの幼虫がいるらしいよと言うので一緒に見に行った。
このエノキの幼木の一番上の葉のところと右側一番下に見えるのがそうだ。
これは遠くから見ると葉のようにしか見えない。
幼虫のそばに葉がクルクルと丸められたものも見える。
ヒメゴマダラオトシブミあたりのしわざであろうか。
エノキの柔らかい葉はゴマダラチョウやアカボシゴマダラの食草になるばかりでなく、
ヒメゴマダラオトシブミの卵から幼虫時代を過ごす揺籃にもなる。
エノキは何故かゴマダラに縁があるみたいだ。