これはタンポポ? じゃあない。
多分ハルノノゲシというのだろう。
キク科の花は似たようなものが多く名前を覚えきれない。
このノゲシ(ハルノノゲシ)もタンポポにとてもよく似ている。
たくさんの舌状花が総苞で束ねられている。
1枚の花弁のように見えるのが小花の合弁花冠で
何枚かの花弁がくっついた形になっている。
小花の先にギザギザがあるのはそのせいだ。
タンポポは5枚の合弁が分かりやすいが、
ハルノノゲシは明確ではないみたいだ。
大きく拡大してみると、メシベの柱頭が羊の角のようだ。
メシベは根元の方の茶色いふちのついた筒から出ている。
この筒がオシベだ。
花冠とメシベ・オシベがちゃんと組になっている。
総苞が内苞と外苞の組になっているのはタンポポと同じだが、
苞の先端の角状突起(小角突起)は見られないようだ。
タンポポは1本の茎にひとつの頭上花をつけるが、
ハルノノゲシは複数の花をつける。
仲間にオニノゲシがある。
ノゲシの名前の由来となったケシの葉に似た葉の様子は割愛する。