老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

洛北の秋  その③  詩仙堂

2019年11月29日 21時07分44秒 | 旅行/色々な風景
 この日最後の目的地は、園光寺から直ぐ近くの詩仙堂です。
有名な寺院だけに、さぞかし大きなお寺だと思っていましたが、入口の門(小有洞)は思わず通りすぎてしまう様な、小さくて質素な門でした。

 この詩仙堂(しせんどう)は、江戸時代初期の文人石川丈山の山荘跡で国の史跡に指定されており、現在は曹洞宗大本山永平寺の末寺でもあり丈山寺といいます。

 徳川家の家臣であった石川丈山が隠居のため造営した山荘で。名前の由来は、中国の詩家36人の肖像を掲げた詩仙の間に由来します。 詩仙は日本の三十六歌仙にならい林羅山の意見をもとめながら漢晋唐宋の各時代から選ばれた。肖像は狩野探幽によって描かれ詩仙の間の四方の壁に掲げられています。

 詩仙堂は正確には凹凸窠 (おうとつか) といいます。凹凸窠とはでこぼこの土地に建てられた住居の意味であり、建物や庭園は山の斜面に沿って作られています。

 また、庭園造りの名手でもある丈山自身により設計された庭は四季折々に楽しむことができ、特に春 (5月下旬) のサツキと秋 (11月下旬) の紅葉が見所として有名です。縁の前に大きく枝を広げた白い山茶花も見所の一つです。
一般にししおどしとして知られる、添水 (そうず) と呼ばれる仕掛けにより時折り響く音は、鹿や猪の進入を防ぐという実用性とともに静寂な庭のアクセントになっており丈山も好んだといわれています。


 急に思い立った、大混雑の中の洛北の庭園巡りでしたが、行きたい場所の一つとしてある程度下調べが出来ていたのと、何よりも住んでいる大阪から洛北には交通の便が良いということで、予定以上に順調に回ることが出来、お目当ての紅葉を堪能しました。

 但し、洛北のこの地域には適当な食事場所がなく、数か所の食堂はどこも長い行列ができており、結局出町柳に戻って昼食にありついたのは、もう3時に近くなっていました。(まさ)


詩仙堂の入口(小有洞)

小有洞を入ってからの石畳の道

詩仙の間からの庭園風景

同上

春のサツキの時期はこのような様子らしいです。(詩仙堂のホームページより)

手水鉢

庭園から見る嘯月楼(しょうげつろう)

僧都(添水、シシオドシ、シカオドシとも言います)

ススキ/カエデと残月軒

散りモミジ

黄色いカエデ

同上

同上

庭園

出口への道

ムラサキシキブ

サザンカ