老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

近くで見かけた秋の風景  ~ヒガンバナ~

2019年09月30日 20時17分22秒 | 散歩中に見かけた風景

 ここの所、明日香関係の書き込みが長くなりましたが、その間も近くの散歩や散輪は続けており、ここ数日に近くで見かけた植物の様子をお知らせします。

 先ずは、この時期に一番目立ち、私が大好きなヒガンバナです。
気を付けて見ると、あちこちに植わっていて良く目立ちます。(まさ)


自宅近くの運河(城北川)沿いの花壇にて

お日さんが上手く当っていました。花弁の縁に白い模様が入っています

淀川河川敷にて 毛馬洗い堰をバックにした芝生地で

赤と白のヒガンバナが雑草の中で競演

ヒガンバナで休憩しているモンシロチョウ

アレチウリの群生の中から、少しピンクがかかったクリーム色のヒガンバナが顔を出していました

隣のマンションの敷地内にはクリームがかった大きなヒガンバナが群生

同上

同上 アップ

こちらでは白い花が群生

同上 アップ

散歩の後の我が家の仏前 散歩中に摘んできたヒガンバナ/ヤノネボンテンカと、先日明日香で購入した古代米など

同上 ピンクがかかったクリーム入りのヒガンバナも入っています


秋の明日香路へ その⑧  ~橘寺並びに近くで見かけた花たち~

2019年09月29日 19時22分35秒 | 旅行/色々な風景
 橘寺の境内ではコムラサキ(クマツヅラ科)やシオン(キク科)等と共に、フヨウ(アオイ科)の花が目立ちましたが、折から降り出した小雨に濡れたフヨウの花はとても魅力的でした。

 往生院で天井画を楽しんでいる間に雨も小降りになったので、西門から出て川原のバス停に向っていると、途中の田の畔には赤いヒガンバナの群生が見られましたが、その中に花びらに白い縁取りがあるヒガンバナを見つけ、稲渕での少ないヒガンバナの分も取りかえした様な気持になりました。

 その後、川原のバス停から満員の「かめバス」で近鉄吉野線の飛鳥駅まで出ましたが、上手い具合に直ぐに阿倍野橋行きの急行電車が到着し、そのまま帰阪出来ました。

 気候に敏感な植物たちのお陰で予想外の場面もありましたが、ひどい雨にもあわず、秋の明日香を満喫した一日でした。(まさ)


コムラサキ

同上 アップ

シオン

ツユクサ 蕾も可愛らしいです

フヨウ

同上

白いフヨウ。小さなハチなど色々な動物が来ていました

同上 アップ 水滴の付いた花びらと、特徴的な雌しべの先が可愛いです

ピンクにフヨウ。こちらも水滴が魅力的でした

ヒガンバナの蕾とタマスダレ

ヒガンバナの群生

花びらに白い縁取りがあるヒガンバナ

同上

同上

ケイトウ(ヒユ科)とセンニチコウ(ヒユ科) 川原のバス停付近にて

秋の明日香路へ その⑦  ~橘寺~

2019年09月28日 19時52分35秒 | 旅行/色々な風景
 この橘寺は元々は法相宗の寺院でしたが、現在は天台宗の寺院で、正式名は「仏頭山上宮皇院菩提寺」と言います。
  
 またこの橘寺は聖徳太子と関係の深い寺院ですが、寺伝と正史とが大きく食い違うようです。WIKIPEDIAなどによると、
◆寺伝では
・聖徳太子は、その祖父に当たる欽明天皇(29代)の別宮があったこの地で誕生された。
・推古天皇(33代、592~628)が発願され、聖徳太子にこの地に寺院建立を命じられ、聖徳太子が建立された。

◆一方、正史としては
・聖徳太子の誕生地は、父・用明天皇(31代)の磐余池辺双槻宮(いわれのいけのへのなみつきみや)であろう。(根拠:「上宮聖徳法王帝説」など)
但し、この磐余池辺双槻宮は、現在の桜井市池之内・橋本付近、桜井市上之宮遺跡他、諸説有り未確定。

・発掘調査結果などから、天智朝創建の可能性が高いことが判明し、このことから時期は不詳ながら、天智朝(38代、662-671)に川原寺と対を成す尼寺として建立されたのではないかと推定する説が有力となっている。 従って創建時期は寺伝の推古天皇時代までは遡らないとされている。

◆余談ですが、橘寺は太子建立七大寺の一つとされていますが、「上宮聖徳法王帝説」「法隆寺伽藍縁起并流記資材帳」に以下の寺院が聖徳太子建立寺との記録があるようです。
  四天王寺  大阪市天王寺区
  法隆寺   奈良県生駒郡斑鳩町
  中宮寺(中宮尼寺)  奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北
  橘寺    奈良県高市郡明日香村
  蜂岡寺(広隆寺)   京都府京都市右京区太秦
  池後寺(法起寺)   奈良県生駒郡斑鳩町岡本
  葛城寺(葛城尼寺)  現存せず。遺構については諸説あるも未確定

◆また、橘寺という名は、垂仁天皇(11代)の命により中国に不老不死の果物を取りに行った田道間守が持ち帰った橘の実を当地に植えたことにより、この地が橘と呼ばれたことに由来するようです。


 私たちは「かめバス」の岡橋本というバス停で降りて、田の中を歩いて東側の石段を登り、東門から入りましたが、折から降り始めた雨の為か参拝者は少なく、ゆったりと参拝出来ました。

 本堂(太子殿)近くでは、聖徳太子の愛馬と言われている黒い駒の像や、飛鳥時代の石造物で人の心の善悪二相を表したものと言われる二面石などを見ました。

 更に、往生院(平成9年に再建された多目的道場)では、色鮮やかな260点もの花の天井画が奉納されていまたが、ここでは参拝客が少ないので、雨宿りを兼ねて、畳に仰向けに寝そべって思う存分に華の浄土を楽しませていただきました。(まさ)


東門への石段

東門

黒の駒

本堂(太子殿)

同上

二面石

善相

悪相

往生院の天井画

同上

同上

同上

同上

同上

往生院の中庭

西門

西門前の瓦を使った通路

「現在バイアス」に対する次世代からの反撃!

2019年09月27日 21時56分07秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 (秋の明日香の報告が続いていますが、より大事なことが起こりましたので、今日2本目の書き込みをします)

 ニューヨークで開催された国連の気候変動の阻止を目指す「気候行動サミット」での、スウェーデンの16歳の学生であるグレタ・トゥーンベリさんのスピーチが大きな話題を呼んでいます。

 このサミットは、グテレス国連事務総長が冒頭の演説で、“私たちがいかにして2020年までに排出量の増大を止め、今世紀半ばまでに正味ゼロ・エミッションを達成できるよう排出量を劇的に削減していくつもりなのか、お聞きしたいと思います。我々は十分話しつくしてきた。今回は対話でも交渉でもなく、行動するためのサミットだ“と話し、各国に改めて脱炭素に対する具体的な計画を提示するよう求めました。


 そして、若者世代の代表として招かれたグレタ・トゥーンベリさんは、出席の各国の首脳や閣僚を前に、怒りに声を震わせながら行ったスピーチは世界中の多くの人の心を捉えましたが、そのスピーチの全文は、下記の通りです。(毎日新聞より)

『私たちはあなたたちを注意深く見ている。それが、私のメッセージだ。  

 こんなことは、完全に間違いだ。私はここに立っているべきではない。私は海の反対側で学校に戻っているべきだ。それなのにあなたたちは、私たち若者のところに希望を求めてやってくる。(そんなことが)よくもできるものだ。あなたたちは空っぽの言葉で、私の夢と子ども時代を奪い去った。でも私は運が良い方だ。人々は苦しみ、死にかけ、生態系全体が崩壊しかけている。私たちは絶滅に差し掛かっているのに、あなたたちが話すのは金のことと、永遠の経済成長というおとぎ話だけ。何ということだ。

 過去30年以上、科学は極めて明瞭であり続けた。必要な政策も解決策もまだ見当たらないのに、目を背け、ここに来て「十分やっている」なんてよくも言えるものだ。あなたたちは私たちの声を聞き、緊急性を理解したと言う。でもどれだけ悲しみと怒りを感じようと、私はそれを信じたくない。なぜなら、もし本当に状況を理解し、それでも座視し続けているとしたなら、あなたたちは悪だからだ。そんなことを信じられない。

 10年間で(温室効果ガスの)排出量を半減するというよくある考え方では、(気温上昇を)1.5度に抑えられる可能性が50%しかなく、人類が制御できない不可逆的な連鎖反応を引き起こす恐れがある。

 あなたたちは50%で満足かもしれない。でもこの数字は(後戻りできない変化が起こる)転換点のほか、(永久凍土が溶けることなどで温暖化が進む)ほとんどのフィードバック・ループ、有害な大気汚染による温暖化、公平性や気候の正義といった側面を考慮していない。この数字はあなたたちが空気中に出した何千億トンもの二酸化炭素(CO2)を、私たちの世代が、(現時点で)ほとんど存在していない技術で吸収することを当てにしている。だから、50%の危険性は私たちには全く受け入れられない。私たちはその結果と共に生きていかなければならない。

 地球の気温上昇を1.5度に抑える確率を67%にするには、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最善の見立てでは、2018年1月1日時点で世界に残されたCO2排出許容量は4200億トンだった。現在では3500億トンを下回った。よくも従来通りの取り組みと技術的な解決策で何とかなるなんて装うことができたものだ。現状の排出レベルでは、残されたCO2排出許容量に8年半もたたずに達してしまう。

 現在、これらの数字に沿って作られた解決策や計画は全くない。なぜなら、これらの数字は都合が悪すぎるからだ。そしてあなたたちはまだ、このようなことを口にできるほど成熟していない。

 あなたたちには失望した。しかし若者たちはあなたたちの裏切り行為に気付き始めている。全ての未来世代の目はあなたたちに注がれている。私たちを失望させる選択をすれば、決して許さない。あなたたちを逃がさない。まさに今、ここに私たちは一線を引く。世界は目を覚ましつつある。変化が訪れようとしている。あなたたちが好むと好まざるとにかかわらず。  ありがとう。』



 このように脱炭素問題に真剣に取り組まずに、問題を先送りしようとする態度に、次世代を担う世代(即ち、地球温暖化の影響をもろに受ける立場にある世代)として、「あなたたちは悪」「あなたたちには失望した。しかし若者たちはあなたたちの裏切り行為に気付き始めている」というような言葉も交え、非常に辛辣な言葉で問いかけをされました。


 これに対し、トランプ大統領を初めとする、地球温暖化と化石燃料使用の関連を認めない、いわゆる懐疑派と呼ばれる人たちは、極めて冷やかな態度で応じましたし、政権維持のために自国の産業保護を優先する各国首脳も明確な反応を避けました。


 一方、世界各国の若者たちはこのスピーチに賛同の意を表し、各国で何らかの行動を起こそうとしていますが、これは凄く真っ当なことだと思われます。


 私は、かねてから目の敵のようにしている“現在バイアス”問題(4月13日付のブログ参照)が噴出したもので、世代間紛争の大きな区切りになうような気がします。

 即ち、目先のの便利さや利益を最優先し、そこから生じるマイナス面には目を向けずに、問題を全て先送りする(即ち、後の世代に負担を引き継がせる)ことへの次世代からの反撃と捉えるべきでしょう。


 今回は脱炭素問題が表面化していますが、特にわが国に於いてはこの脱炭素問題だけでな、国としての明確な将来図が提起されていないために
・目先の選挙に勝つために、与野党共に、現役世代を最優先した施策しか示さず、その為に社会保障問題や膨れ上がる国家財政の赤字解消に対する根本的な解決策を示してこれに取り組むことは一切せずに、問題を全て先送りする施策を採っている。

財政健全化に資するはずの消費税も、結局は政権の人気取りの為に選挙権を有する現役世代にばら撒かれてしまうことになりそう。

原発については、万一事故を起こせばあれほどの被害を受けることを体験しながらも、安全基準の見直しなど小手先の対応だけで、脱原発・再生可能エネルギーへの切り替えへの抜本的な舵取りがなされて取らず、しかも原発稼働に伴って発生した(或いは今後も発生するであろう)放射性廃棄物などの処分についても、その場しのぎの対応だけで、根本的な対策は次世代に先送りされようとしている。

と言う事を考えれば、日本の若い世代たちの不満は更に膨れ上がることでしょうし、それをもっともっと公言すべきだと思います。


 また、我々現役世代(税金を支払っている者、と言うよりは選挙権を持ち何らかの形で国の施政方針に具体的な影響力を持っている者という理解です)が、次世代への負の遺産を増加させる様な施策を安易に受け入れないようにしなければ、将来は次世代からの恨みの対象となることを自覚すべきでしょう。

 これは、親子だから許されるという様な問題ではなく、本当に我が子や孫が可愛いと思うのなら、現役世代がグレタ・トゥーンベリさんのスピーチを我が子或は孫の意見として真剣に聞いて、その内容を理解してみる事が必要でしょう。

 グレタ・トゥーンベリさんのスピーチを聞き、現役世代の1人として、とりあえず感じたままを記してみました。(まさ)

秋の明日香路へ その⑥  ~稲渕近くでの風景~

2019年09月27日 20時56分29秒 | 旅行/色々な風景
 この稲渕地区ではヒガンバナや色々な花を楽しみましたが、好天気にも恵まれて大都会では味わえない田園風景も大きな楽しみでした。(まさ)


石舞台付近の夜へのイベントに向けての準備が整った会場

石舞台。 今年は中には入らずに、外からチラッと見るだけでした

ヤマハギと飛行機雲

飛鳥川と田んぼ

飛鳥川に架かる橋の欄干飾り

農家の塀の上で見かけた大黒様の御守り

クリ

カキ