老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

たかがツクシ、されどツクシ

2024年03月10日 19時20分35秒 | 食べ物

 昨日は河川敷散歩の途中で見かけたというか、散歩の主目的であったかも知れないツクシを摘んできて、夕食に頂きました。

 スーパーなどでも時折見かけこともありますが、やはり「自分で摘んできた季節のものを自分の手で調理して頂く」というのは最高の贅沢のように思います。

 ごくありふれたツクシですが、私のモットーとしているのは、開ききった(胞子が或る程度なくなった)ものではなくて、まだ開いていないツクシを使うという事でしょう。

 ツレアイがいる時は、二人で摘んできたツクシを天ぷらや卵とじにもしましたが、今回は私の一番好きな佃煮風で頂きました。

 ツクシは準備するのに少し手間が掛かりますが、袴を取り除いて、水洗いしたものを、ゴマ油で炒めて、醤油と味醂で味つけするだけですが、何とも言えない苦みは私にとっては正に春の味という感じで、これがあるとウィスキーがもう一杯増えることは間違いないです。

 

 余談ですが、先日来鼻水が続いていて、「この年になって、ついに花粉症になったか?」と心配し、掛かりつけの耳鼻科で検査をお願いしていたのですが、昨日「大丈夫! 花粉症は全く関係なし」との検査結果を聞きホッとしました。

 予てから自分なりの勝手な素人判断で、“スギナは色々な漢方薬に使われているのだし、そのスギナの親ともいえる花粉がたっぷり詰まったツクシ毎年食べているのが、花粉症予防方法だ!”との持論が覆らずにホッとしました。

 

 また、私にとって、ツクシは単なる自然食というよりも、昔の想い出と繋がる非常に大事な食べ物なのです。

 以前にも書き込みましたが、私は昭和16年生まれで、3歳の時に母親の里である兵庫県の山崎町(現在は宍粟市です)の祖父母の所に一人で先に疎開し、間もなく神戸市の家も空襲で焼失し母親や家族も疎開してきて、山崎の狭い借家に住んでいました。(教師だった父親は、神戸に残り勤務先の学校の実習室で自炊していたようですが、その後生徒たちと共に疎開)

 当時は、食べるものも余りなく、借りた畑で細々と野菜作りなどをしていましたが、春になると祖母に教わりながら、少しでも食べられる野草などは貴重な食材として摘んだりしていました。

 
 そのような馴染みのあるツクシですが、宍粟の方言では「ホウシコ」と呼んでいました。アチコチにこの名前が残っているようですが、「胞子」の「子」とは言い得て妙ですね。

 また、昨年も書き込みましたが、ツクシを食べるためには茎にあるハカマと呼ばれる部分を除去するという結構手間のかかる作業が要ります。祖母はこのハカマを除去する作業を「しょうやく」と呼んでいました。

 どんな字を書くのか判らず、ネットで調べて見ました。<コトバンク>で下記のようなそれらしい記述を見つけました。

 しょうやく:「そうよく(澡浴)」の変化した「そうやく」がさらに変化した語
洗い清め、整えること、②農作物などの手入れをすること
とありました。

 恐らく祖母はこのような昔からの言葉を使っていたのでしょう。

 何れにせよ、ツクシは単なる野草というよりは、私にとっては非常に大切な植物なのです。(まさ)



昨日摘んできたツクシ

「しょうやく」して、水洗

昨日の食事 湯豆腐/タイのバター焼きと野菜炒め/ツクシの佃煮風

タイのバター焼き  野菜はホウレンソウ/エリンギ/牛肉のオイスター炒め

ツクシの佃煮風 ゴマ油で炒め、醤油/味醂で味つけ。七味をかけて・・・


文旦ジャム作り

2024年02月25日 19時16分52秒 | 食べ物

 今日は生憎の雨模様で恒例のテニスも難しく、朝から文旦のジャム作り。

 先日四万十から頂いていた文旦を美味しく大事に食べさせてもらいましたが、昨年に引き続きこの皮を利用したジャム作りに挑戦です。

 但し文旦ジャム作りは結構長期作戦となります。
即ち、文旦は大きいので、一度に全ての皮を剥いて食べることは難しく、独り住まいでは1個の皮を剥いておいて、2回に分けて食べることになります。

 1個の皮を剥く度に、皮を適当な大きさにカットして、皮の内側のワタのような柔らかくて白い部分をある程度包丁で取り除いておいてから、グレープフルーツ用のギザギザのあるスプーンでさらに皮にへばりついて残っているワタの部分を削ぎ落すという面倒な作業があります。

 1個分のこの作業が終わったものを、冷凍庫で保管。

 今日は4つ目の文旦を剥いて、ジャム作りに掛かりましたが、昨年作ったものは皮ばかりだったのでもう一つという感じがしたので、今日皮を剥いた4つ目は果肉も使う事にしました。

 今日の分の皮むきが終ってから、冷凍で保管していた分と合わせて、軽く水洗い。
ワタ部分がこびり付いているものがあり、この作業は手抜きできません。

 水を切り、適当な大きさに切って、1個分の果肉と一緒に鍋の中に。

 これにワインを加えてじっくり煮込み、更に砂糖を加えてじっくりと煮込むという作業をし、充分に冷ましてから夕方にミキサーで仕上げとなりました。
(レシピはツレアイが残しておいてくれたキンカン・ジャム作りに準じました)

 文旦4つを使いましたので結構な量となりましたが、先日作ったキンカン・ジャムが残り少なくなってきたので良いタイミングでした。

我が家では、朝のヨーグルトと一緒に食べますので、試食は明日朝となります。


 80を過ぎたオジンが手間のかかる文旦ジャムを作っている姿は滑稽かも知れませんが、最近は食に関して何か作ることの楽しみというものを少し感じています。

 ある意味では「食」について、少し貪欲になったと言った方が適切かもしれません。

 都会に住んでいると、自分が食べるものを自分で生産することは出来ませんが、出来るだけ自分で調理するという事は何処か「他の生物と繋がって、生きている」という事を実感させてくれるのです。

 自分で準備したくても出来ない人のことを考えると、最高の贅沢かも知れません。

 確かに、最近は美味しい出来合いの料理が簡単に入手でき、自分で準備するという時間と体力は無駄遣いかも知れませんが、幸いにも時間はタップリあるし、体力もまだ何とか対応できています。

 体力が続く限りは、<自分が食べるものは出来るだけ自分で準備する>という事を続けたいと思っています。少しはボケ防止にも役立つでしょう…(まさ)


①剥いた皮

②皮をカットし、包丁でワタを削ぐ

③残ったワタをスプーンで削り除く

⓸(右)包丁でワタを削いだ皮 (左手前)スプーンで取り除いたワタ (左奥)取りあえずの中間完成品

⑤中間完成品 ⇒ 冷凍保管


⑥洗って付いているワタを除いて水を切る

⑦これを適当にカット

⑧果肉1個分

⑨ ⑦と⑧を一緒に鍋に入れワインを加える

⑩紙の落し蓋をして、弱火でじっくり煮込む

⑪砂糖を加え、更にじっくり煮込む


⑫ミキサーにかけて完成

⑬同上


至福の一杯

2024年02月14日 19時04分10秒 | 食べ物

 写真などで紹介していますように、私は食事時にはアルコールは欠かせない方で、体調が悪くドクターストップがかかっていない時以外は、夕食時にはビール1缶とウィスキーの水割り1杯を基本とし、食事後はパソコン仕事やビデオの映画を見ながら23時過ぎの就寝迄、横にウィスキーの水割りかハイボールを置いてチビチビ飲んでいます。

 幸いにも、肝臓の数値には異常はなく、まだ暫くは続けられそうです。


 所で、歳のせいなのか、最近は夜間のトイレ回数が多くなり少し気になっていました。

 男性に多い前立腺肥大はすこしあるようですがそれ程異常なものでもないという事で、通院もしていません。

 先日来、珍しく風邪気味で咳と痰が切れずに困っていましたが、耳鼻科で見てもらうと喉が腫れているという事で薬を処方してもらいました。

 偶々この時期はキンカン・ジャムを作って、朝食にヨーグルトと混ぜて美味しく食べているのですが、これを届けてやった娘から「ありがとう。丁度風邪気味で喉が痛いのでお湯割りで飲むと調子が良い」という事を聞き、私もこれにあやかりお湯割りを作りましたが、折角なので棚に残っていたウォッカを少し入れてみました。

 ウォッカは今迄夏場にオレンジジュースなどに混ぜて飲んでいましたが、ホットでは初めて!

 何と、これが効果テキメン。
喉に良いだけでなく、体が温まるためか、夜間のトイレ回数が殆ど無くなりました。

 トイレ回数が増えていたのは、前立腺の肥大だけでなく、夕食後の水割りウィスキーの影響で、お腹が冷えていたことも原因かと自分なりに納得もして、暫くは暖かい飲み物に重点を置いて見ることにしました。

 今迄何年もこの時期にキンカン・ジャムを作りながら、こんな飲み方初めて・・・

 何歳になっても、新しい気付きはあるものです。(まさ)


ウォッカを少し混ぜたお湯割りのキンカン・ジャム


2回目のキンカン・ジャム作り

2024年02月04日 19時22分43秒 | 食べ物

 1月末にキンカン・ジャムを作りましたが、その後私が喉を痛めたので朝のヨーグルトに混ぜるだけでなく、夜にお湯で割って(少しウィスキーを落として)飲む機会が増え、残り少なくなってきたので昨日急遽追加でキンカンを買い求め、夜サッカーを見ながら仕込み、今朝冷めた所でミキサーにかけて仕上げました。

 昨夜のサッカーアジア大会は残念ながら強豪イランに力負けでしたが、キンカン・ジャムは上々の仕上がり。京都に住む娘も最近喉を痛めているらしいので明日にでも送ってやりましょう。(まさ)


先ずはヘタを竹串で除去した後に、水洗いして半分にカットして金串で種の除去

半分にカット 殆どは上手く横半分にカットできるのですが、時には縦に半分にカットしてしまうものもあり、この場合は種取りが大変です。

種取り完了 約700gありました

除去した種


鍋に入れてワインを加える。 

ワインの在庫が少なかったので、不足分は焼酎で代用

紙の落し蓋をして40分煮込み

砂糖を加えて、更に40分煮込み  このまま放置しておいて冷ます


ミキサーにかける  最近ミキサーはこれ以外に使っていないです

出来上がり

同上



今日の夕食 湯豆腐/味噌漬け豚/野菜炒め

味噌漬け豚肉のフライパン炒め

野菜炒め カリフラワー/エリンギ/タマネギ ポン酢味で頂きました


今日は節分

2024年02月03日 19時19分34秒 | 食べ物

 今日は早くも節分。

 我が家は、季節ごとの年中行事は割とこまめにやっていますが、ツレアイがいなくなって生活のメリハリが無くなったと言われるのも嫌で、今まで以上に気を付けているつもりです。

 流石に、巻きずしを自宅で作るほどの器用さはないので、スーパーで買ってきた巻きずしと生協で買っていたイワシと福豆で対応。

 イワシを焼いた序に、団地内で採ってきたヒイラギの小枝にその頭を指して玄関に厄除けとして飾ることも忘れていませんでした。

 一人で苦笑いをしたのは、巻きずしを今年の恵方である北東北を向いて丸かじりした時。
以前は丸かじりする時には話をせずに無言で食べることに気を付けていたのですが、一人ではしゃべる相手もいないので、言われずとも無言で食べるだけ・・・
こんな時に余計寂しさを感じますね。(まさ)


今日の夕食 巻きずし/イワシの丸焼きに、いつもの湯豆腐

イワシの丸焼き 一匹の頭がないのは、玄関の間除けに使用しました

玄関の魔除け   イワシの頭をヒイラギの小枝に刺して

同上

福豆は、後でウィスキーと一緒に、私のお腹の中に撒いておきます。


四万十から届いた文旦 大好物なのでユックリと味わせて頂きます