老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

スロベニアとクロアチアの旅 その⑨ 10月23日 ~<クロアチア> ダルマチア地方Ⅲ ストン/マル・ストン~

2022年11月30日 19時04分39秒 | 旅行/色々な風景

(今日も日中はツレアイの傍にいました。私の妹が見舞いに来てくれたのですが、顔は何とか覚えているものの名前は出てこないようでしたし、昨日と比べ更に食べる意欲はないようです。

明日は、総合医療センターに連れて行きます。)


 この項はスプリットに含めるつもりだったのですが、スプリットの写真が多くなり、またストンも小さな町ながら思いがけない特徴のある町なので、別項で紹介することにしました。

 ストンはかっては貴重品だった塩の生産地で、この塩田を守るために隣町のマリ・ストンへと続く長い城壁が険しい山を越えて続いている壮大な景色を目にしました。(まさ)

<ストン>

昔のオリーブオイル搾油機

地図 塩田のあるストンと積出港であるマリ・ストンとの間には城壁が設置されています。

ストンの町から見る城壁

同上 山頂に向かって急な傾斜です

同上 近くで見ると大きな城壁です

同上

なかなか頑丈そうです

所々に砦もあります


現存する塩田

塩田の航空写真 右上が街です

教会

町の出入り口

要塞

同上

<マリ・ストン> ここで夕食を食べました

ストンから山を越えて伸びてきた城壁



同上  もう夕暮れ間近です


タコサラダ 夕食は港町らしく、海産物中心で、器も貝が使われていました

焼きカキ

スープ



デザート


スロベニアとクロアチアの旅 その⑧ 10月23日 ~<クロアチア> ダルマチア地方Ⅱ スプリット~

2022年11月29日 19時55分17秒 | 旅行/色々な風景

(今日も昼間はツレアイの入所施設に居ました。ツレアイの妹が淡路から来てくれ、丸3年ぶりの再会に嬉しそうな顔はするのですが、食欲は殆どなくて、ゼリーを少し食べお茶をすする程度でした。久しぶりにクロアチア旅行記に戻ります)

 いよいよダルマチア地方のハイライトであるスプリットです。

 

 スプリットはアドリア海沿岸の最大の港町ですが、ローマ帝国の名君として有名なディオクレティアヌス帝(在位 284年-305年)の出身地であり、また隠棲の地でもあり、この町は同帝の宮殿がそのまま旧市街になっているようです。

 ローマ帝国が滅亡し、異民族が大挙して押し寄せてきた7世紀に、近郊の住民がこの強固な城壁に囲まれた宮殿内に避難して来てこの町を形成したと言われていますが、旧市街は古代や中世の建物が複雑に絡み合った独自の街並みとなっていて、大きなクルーズ船が立ち寄る大観光地となっています。

スプリットを楽しんだ後、少し南にあるストンを目指しました。(まさ)

先ずは、城壁に沿って旧市街を半周

同上

同上 城壁の合間から鐘楼が見えます

かっての城壁は海際でしたが、現在では少し埋め立てられて通路や店舗になっています。

同上 新しい店舗は城壁に寄り添うように並んでいます

大きなクルーズ船が入港中 街中には数班に別れた観光客で一杯でした。

(地下の宮殿)

同上 城壁内にあるスプリットの説明版 チャント日本語もあります

同上

同上

同上 モザイクも残っています

(ペリスティル広場)


鐘楼

古代の街

スフインクス像

大聖堂と鐘楼

(前庭)

入口

前庭

同上 かってはモザイクのあるドームだったようです

音響の良い場所で、クラベというアカペラの男性合唱 CDを買いました

(ナロドゥニ広場近く)   新市街

街の様子

同上

同上

昼食は豪華にロブスター(一人一匹です)

(ストンへの道中)

又もや石灰岩の山越えです

途中で見かけた灌漑の良く効いた果樹園

ペリシャス大橋 今年の7月に中国の支援で出来たそうです

これが出来るまでは向うに見えるボスニア・ヘルツェゴヴィナのネウムを通過していましたが、この橋のお陰で、ボスニア・ヘルツェゴヴィナを経由せずに更に南に行けるようになりました。


一緒に過ごす時間を大切に

2022年11月28日 20時05分45秒 | ツレアイのこと

 先日書き込んだような状況ですが、施設側の配慮で「面会フリー」となり、できる限り一緒に過ごせる時間を持てるようにしていますので、日中は出来る限り施設のツレアイの部屋に居るようにしています。

 一緒にいても、殆ど会話は殆ど成立せず、ベッドで横になりウツラウツラしている状態ですが、時々目覚めると私がいるのを見ると安心したようにニコッとして、またウツラウツラに戻ります。

 相変わらず食欲はなくて、点滴をしてもらいながら、流動物や小さくカットした果物などを少量づつ摂っています。

 ありがたいことに余りシンドそうな様子は見せずに、健気にもスタッフの方にも笑顔で対応しています。

 

 “今後入院などになれば、面会の機会は少なくなるだろうから、今の間に少しでも一緒に居てあげてください”ということで「面会フリー」にしていただいた施設側の配慮には深謝ですが、これ以外にも色々な便宜を図っていただいています。

・ツレアイは部屋を飾る小物が大好きで、クリスチャンでもないのにクリスマス飾りを沢山買い込んでいて毎年部屋に飾っていたのですが、もう自宅では無理だろうと判断して1週間ほど前に施設で使用して頂こうと寄贈していました。

そのクリスマス飾りを、何とツレアイの居室に綺麗に飾ってくれていますので、本人はもうクリスマスが何かとか自分が買った飾りものという認識は殆どないでしょうが、自宅でクリスマスを迎えている気分になっているかも知れません。

・また、TVも何もない部屋では寂しかろうと、部屋で何か音楽でもというご提案をいただき、自宅の在庫の中から今のツレアイに合いそうなCDを選びましたが、家には小型のコンポはあるもののラジカセなどが全くないので、今朝は近くのセカンド・ストリートという中古品の専門店に行きCDラジカセというのを購入してきました。

 部屋でかけてやると、聞こえているのか寝ていても手の指や足でリズムを取っています。
やはり、少しの音楽でも大きな潤いになっているのでしょう。


 私はと言えば、じっとしていても所作がないので、今日からはノートパソコンを持ち込んで、ベッドと向かい合うような状態で、色々なパソコン仕事をするようにしました。

 施設からの帰路にスーパーに立ち寄りましたが、先日からの出来事で少し疲れているのか、無性に肉が食べたくなり大きなステーキ肉(といっても、我が家の家風に合わせて輸入品の肩ロースですが・・・)を購入し、タップリな野菜と共に頂きました。

ということで、今日は2日振りのブログアップです。(まさ)


クリスマス飾り お母さんの写真も一緒に飾っています。

同上

CDラジカセの箱 中古品店でしたが、これは新品でした。儲けものです。


今日の夕食 ステーキとタップリ野菜、そしていつもの湯豆腐です

ステーキは350gの肩ロース


昨日ベランダから目にした月齢3.2の綺麗な下弦の月でした。




最悪の事態となりました

2022年11月26日 20時17分31秒 | ツレアイのこと

 ツレアイの食欲が無くなっていることは先日書き込みましたが、その後も食が進まずおまけに微熱もあるという事で、入所している介護施設のクリニックの医師にも検査をお願いしていたのですが、今週初めに「血液検査の結果が思わしくない。大阪市の総合医療センターの血液内科に予約を入れたので、精密検査を受けて欲しい」とのことで24日(木)に総合医療センターに連れて行きました。

 丸1年ぶりの揃っての外出ですが、しんどそうなツレアイの様子を見ていると、可愛そうさが先に立ち、慰めて励ますしかありませんでした。

 

 果して、検査後の診察結果は最悪でした。

・(血液内科という事で、ある程度の覚悟はしていたのですが)急性白血病と思われる。

・正確な判定には骨髄検査が有効だが、検査の数値から見ると先ず間違いなく、これ以上の検査はツレアイの現在の体力から判断すると、医師としては勧めにくい。

・(ツレアイが以前に延命治療などはして欲しくないと言っていた旨を伝えると)ツレアイの体力も考慮に入れると、その意思に沿う治療をすることとし、1週間後に再検査と輸血治療で対応するが、今後は現在の施設から通院での輸血治療などを実施し、それで対応できなくなった場合は入院なり緩和ケアを検討したい。

とのことでした。

 

 医師の正式判断は、後日施設のクリニックの医師に伝えるとのことでしたが、ツレアイを介護施設のに送り届けた後でのスタッフとの打ち合わせでは、

  • 取り敢えず、可能な限りはこの施設で居住できるようにカバーするし、親族については面会制限をなくすので、出来る限り一緒に居てあげてください。
  • 今後、輸血などの治療は出来かねるので、必要になれば総合医療センターとも打合せの上で病院や緩和ケア施設への転所を考えていきましょう

ということになりました。

 

 早速今日施設に行くと、少し広い部屋に移されていて、点滴治療を受けていましたが、今後出来るだけツレアイの部屋での時間を過ごすことにしたいと考えています。

 という事で、まだクロアチアの旅行記も途中ですが、今後時間を見て断続的に継続することとしますが、ブログへの書き込みも途切れることがあるかも知れません。

 余りよいニュースではありませんが、取り敢えず近況連絡です・・・(まさ)


スロベニアとクロアチアの旅 その⑦ 10月22日 ~<クロアチア> ダルマチア地方Ⅰ ザダル/シべニク/トラギル~

2022年11月25日 19時50分52秒 | 旅行/色々な風景

 プリトヴィツェ国立公園の後は、有名なドブロブニクを目指すのですが、その間にはダルマチア地方があり、数々の史跡に富んだ町が点在しているので、このダルマチア地方を2日間を掛けて北から順番に回りました。

 クロアチアはアドリア海に沿った細長い国ですが、ダルマチア地方とはこの国の南部を指します。

 歴史的にはローマ/フランク王国/ベネチア共和国/クロアチア王国/ハンガリー王国/ベネチア共和国/フランス/オーストリア・ハンガリー帝国/独立/一部がイタリア支配下/ユーゴスラビア人民共和国など色々な国に属したりと複雑な歴史を経て1991年以降はクロアチア共和国となるのですが、ローマ時代にダルマチア属州はディオクレティアヌス帝(在位 284年-305年)の出身地であり、また隠棲の地であったことから特別な扱いを受けていた為にダルマチアという呼び方が続いているようですが、歴史の重みもあり世界遺産の指定を受けている都市が続いています。

 尚「101匹ワンちゃん」で有名なダルメシア犬の産地でもあるらしいのですが、今回のツアーではお目に掛かれませんでした。(まさ)

<ザダル>
 かってのダルマチア地方の中心地として栄えた港町で、ベネチアの時代には強力な防御施設を有していたようです。
プリトヴィツェ国立公園からの道中の広大な草原

トイレ休憩はアドリア海に向かう途中の山中でしたが、石灰岩の山地でした

アドリア海が見えてきましたが、沢山の風車群も見えます


ザグレブの城壁

土曜日で、沢山のヨットが出ています

新しい施設の「サダルの太陽」 太陽光パネルが敷き詰められていて、照明などに使用されているようです

「シーオルガン」 海風を取り入れて、パイプオルガンみたいな演奏をしています

同上の風の出口

ゼレニ広場 ローマ時代の建築材が並べられています

聖ドナト教会

恥の柱(軽犯罪を犯した者が、この柱に縛られて笑いものにされた)と聖ストシャ大聖堂

聖ストシャ大聖堂

ローマ時代の塔が残る広場

時計塔

クロアチアのビール 隣は孫が頼んだジュース
 
この日の昼食はマグロステーキ。 マグロはこの近くで養殖されています

 

<シべニク>
ここも歴史のある古い港町で、ベネチア時代の防御都市です。
街のシンボルの聖ヤコブ大聖堂は、建築に100年以上掛かり、建物の様式もゴシック⇒ルネッサンス様式と変わっていったようです。

海に面した街

ここも立派な城壁があります
街で見かけたネコの水飲み場 随分古くからある様です

聖バルバラ教会の24時間時計

聖ヤコブ大聖堂

壁に飾られているのは献金をした一般人の顔のようです

同上 犬もいます

同上

聖堂内

夕暮れ時のアドリア海

 

<トロギル>
 
回りを城壁に囲まれた小さな島ですが、街の歴史はギリシャ時代にまで遡り、狭い島内には様々な時代にわたる教会や建造物がひしめいています。訪れたのが夕方だったので駆け足の見学でした。

運河を渡って旧市街に入ります

北門の向こうには町のシンボルである聖ロヴロ大聖堂が見えます

聖ロヴロ大聖堂

広場

時計塔

南門

同上

聖二コラ修道院