老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

久しぶりに花の梅田へ

2020年01月31日 19時36分21秒 | 散歩中に見かけた風景
 テニス用のウェアーが長年の酷使で痛んできたので、新しく購入のために止む無く久しぶりに梅田へ出かけました。

 “止む無く”というのは例のコロナウィルスが大阪でも発生したようですし、(人種差別をする気持ちはありませんが)やはり春節で発生源である中国からのインバウンドが多いこの時期には人混みの場所には出かけたくないという気持ちがありました。

 ということで、普段は着用しないマスクを着けての梅田行きでした。


 自転車を駅前の駐輪場に置きましたが、周囲の人出は多くなく、しかも東南アジア系のインバウンドの人もそれ程見当たらなかったので、普段はまず行くことのないJR大阪駅の上にある「和らぎの庭」を覗いたり、近くをアチコチぶらつきました。

 その後、ヨドバシカメラビルで買い物と昼食を済ませて帰宅しましたが、ふと立ち寄ったヨドバシカメラビル2Fで、「ガチャガチャ ジャングル」というコーナがあり、驚くような数のガチャガチャの販売機(?)が並んでいる様子にはあっけにとられました。

 梅田界隈で見かけた様子をお知らせします。(まさ)


(追記)マスクがウィルスに対しては殆ど効果がないことは今日の毎日新聞の朝刊にも記載されていましたが、この件については科学に詳しい私の知人のあきなか氏が、彼のブログに詳しく書き込んでいますので、下記を参照ください
http://blog.livedoor.jp/akinaka0629/ 「科学と現実のはざまから」


「和らぎの庭」に向かうエスカレーター 

「和らぎの庭」ビルの屋上に珍しい石庭です

同上 こちらでは梅が開花していました

うめきた広場での風景

同上  水上に座るクマのようです


ヨドバシカメラ内で見かけた「チャガチャ・ジャングル」

メジロのいる風景

2020年01月30日 20時02分13秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)
 ここのところメジロも我が家のミカンに慣れたのかベランダに来る頻度が増えました。
可愛らしい姿を、何とかカメラにと思うのですが、やはり計関心が強く私がカメラを構えたりするような大きな動きには非常に敏感です。

 従って、頻繁に来ているときにはカメラを事前に準備してジッと待っていることにしていますが、動きが早くしかもガラス戸越しの撮影は中々難しいです。

 ここ数日に撮った中で比較的良いものを紹介しましょう。

 また、今日の夕方の空に見かけた月齢5.2のお月さんが綺麗だったので、合わせてお知らせします。もうすぐに上弦の月になるでしょう。(まさ)


このように窓越しの写真となりますので、どうしてもすこしボケるような感じになります。

一羽でのんびりとミカンを啄んでいます

横の木の枝で休憩中

同上

同上

近くにある籐の籠で一休み


今日のお月さん(月齢5.2)

こんな言葉知ってました?  その④  ~寺庭(じてい)~

2020年01月29日 19時52分32秒 | 面白い言葉や語源など
 我が家の先祖様のお墓は大阪に移したものの、田舎の檀那寺はそのまま変更なく続けています。

 その寺院から、月に一度お便りがありますが、最近そのレポートの中で、前住職の奥さんが書かれた文章の中に「寺庭」という言葉が使われていました。

 初めて聞く言葉だったので、少し調べてみました。

◆確かに、この寺院が属する臨済宗では、住職の妻のことを寺庭(じてい)さんと呼ぶようですし、浄土宗や日蓮宗でも同じような呼び方をするようです。

◆お寺の住職の奥さんの呼び方については、正確に調べたわけではありませんが、「浄土真宗仏事備忘録」というホームページや、コトバンクによると、他の宗派では下記の呼び方があるとなっていましたので紹介しましょう。

お庫裏さん(おくりさん): 主に浄土真宗のお寺の奥さんのこと
 ※居住スペースを庫裏と呼ぶところから。得度しているとは限りません
坊守さん(ぼうもりさん): やはり、主に浄土真宗で住職の奥さんをさします。息子さんの奥さんを若坊守さんと呼んだりもします
 ※坊=お寺 を守る人という意味のようです。
堂守さん(どうもりさん): 主に真言宗のお寺の奥さんの呼び方
寺庭さん(じていさん) : 主に禅宗や浄土宗のお寺の奥さんの呼び方
寺族(じぞく): 曹洞宗では、簡単に言ってしまえば住職の妻。住職の家族全般を指すこともある

(この件に関しては、余り多くの資料に出会わなかったので、間違いがあるかも知れません)

 今までは、単に「奥さん」と呼んでいたのですが、今後はどう呼びましょうかね。
 業界(?)というか、それぞれの世界で違う習慣があるのでややこしいですね。(まさ)

こんな言葉知ってました? その③ ~山芋掘り(やまいもほり)/「おい、こら」

2020年01月28日 20時06分47秒 | 面白い言葉や語源など
(昨日「角打ち」について書き込んだ後でTVを見ていると、外国人が日本酒作りや日本酒に関する食文化を勉強する番組の中で、「角打ち」に関することが紹介されていて、余りの偶然性に驚きました。)


 北九州の酒の飲み方に関する言葉が出たついでに、今度は酒に関係する南九州の言葉です。
私は、かなり長期間にわたり九州の畜産に関わる仕事をしていたので、宮崎には何度も行く機会がありました。

 そして、飲む席で最初に覚えた言葉が「山芋掘り」という言葉で、これは酒の席で絡むような状態を言います。昨日紹介した「角打ち」でこの言葉を思い出し、改めてチェックしてみましたので紹します。

Goo辞書では、「酔ってくだをまく」とあり、

宮崎県データベースでは、「酔った時にしつこくからみ、同じことを回りくどく何度も言うこと」とあり、 “山芋(自然薯)を採る時に、折らないように周りからじわじわ掘る様子から来ている”とありました。
また、子供がかんしゃくを起こして駄々をこねることも言うようです。

 またWIKIPEDIA薩隅方言(さつぐうほうげん)という項目では、
ヤマイモヲホッ:山芋を掘る→転じて『酔っ払いが同じことを何度も話すこと』を意味す。山芋掘りは難儀な作業なので、転じて、難しいことを喋ることをこう称する。酒癖の悪い人が座を白けさせるときに使うことが多い。とありました。


 この「薩隅方言」については、現在の鹿児島県がかつての薩摩国と大隅国にあたることからこう呼ばれますが、鹿児島弁(かごしまべん、かごっまべん、かごんまべん)、薩摩語、薩摩言葉とも呼ばれます。

 しかし、宮崎県の西諸県郡や都城市/日南市/串間市などはかっての大隅国に属していたこともあり、現在の宮崎の方言とされているもののかなりの分が、薩隅方言に含まれるものがあるのでしょう。



 余談ですが、薩隅方言を調べていた時に、昔の警察官を象徴するような言葉である「おい、こら」という言葉は薩隅方言に由来することを知りました。

 明治維新の「勝ち組」は薩長土肥だったので官吏にはこれらの出身者が多く登用されたが、中でも明治時代の日本の警察は薩摩閥の力が強く、警察官は元薩摩藩士が多かったようです。

 これらの警官が、市民の注意をひく際に「おい、こら」という薩隅方言の言葉を用いたために、これが定着して、標準語のように広く使われるようになったとされており、一般的にはこの言葉に対しては、権力を背景とした警官の威圧的なマイナスイメージが強いのですが、元々の意味は違っていたようです。

 すなわち、「おい」は気を引くことばで、「こら」は(「これは」=「あなた」の意)」で、「おい、こら」は本来は「ちょっとちょっと」というような、呼びかけの軽い言葉だったようです。(まさ)

こんな言葉知ってました? その②  ~角打ち(かくうち)~

2020年01月27日 19時40分14秒 | 面白い言葉や語源など
 先日、九州の友人からのメールで、「定年後は“角打ち”が増えました」とありました。
最初は単純に“定年後は時間つぶしに将棋にでも熱中しているのか”と思ったのですが、前後の文章からするとちょっと違うようなので、少し調べてみました。

 ありました。デジタル大辞泉では、
・将棋で、角行の駒を盤上に指すこと。
・《「角」は「的」の意》弓矢や鉄砲で的を射ること 
と並んで、下記の説明もありました。
◆(四角い升の角に口を付けて飲むことから)酒屋の店頭で升酒を直接に飲むこと。転じて、店の一角を仕切って立ち飲み用にすること。また、そこで飲むこと。


 また、WIKIPEDIAでは、
◆酒屋の店内において、その酒屋で買った酒を飲むこと。また、それができる酒屋のこと。
また上記意味合いから、安く飲むことができる立ち飲み屋を「角打ち」と表現する店もある。
枡で酒を飲むこと

◆酒を購入し、その場ですぐ飲むことのできる酒販店である。個人経営の小規模な店で、酒販店の一角にカウンターテーブルを備え、そこで飲むことができる形態が多い。サービスはなく、酒代は酒屋の販売価格のみとなる。そのため、食品衛生法における飲食店には該当しない。

◆語源は諸説あり定かではないが、「角打ち」の名称は「量り売りされた日本酒を、四角い枡の角に口をつけて飲むこと」、「酒屋の店の隅(角)で酒を飲むこと」などに由来すると言われる。
類似した形態の店は、近畿では「立ち飲み」(または「立ち呑み」)、東北地方では「もっきり」、鳥取県・島根県東部では「たちきゅう」と呼ばれる。

◆角打ち発祥の地と言われる北九州地域において、工場や炭鉱、港湾等で働く労働者が、仕事帰りに酒屋で酒を飲んでいたことが「角打ち」として定着した。


 とあり、この言葉はどうやら北九州が発祥のようです。
しかし、立ち飲みという文化は大阪などにも昔から根付いていますが、北九州と同様に大阪で言えばかって大阪砲兵工廠があった近くの京橋地区なども有名な立ち飲み屋密集地ですし、交代制で24時間稼働している大工場や鉱山/港湾などがある地域には必然的に発生していったものでしょう。


 北九州地域では、その文化が今でも脈々と続いており、北九州市内には、角打ちができる酒屋が150軒近くあるだけでなく、「北九州角打ち文化研究会(角文研)」という仰々しい名前の団体まであるらしく、同会のホームページによると、「日本方言大辞典」では“かくうち〔角打〕”として、下記のような記述もあります。

(1)升に入ったままの酒を飲むこと。福岡県・熊本県下益城郡
(2)酒屋で立ち飲みすること。佐賀県・熊本県
《かくち》熊本県玉名郡
《かくうち酒》福岡市・佐賀県
(3)金銭を出し合って宴会をすること。大分県大分郡・北海部郡
《かくち》大分県玖珠郡

 私もお酒は好きな方で、以前は友人とも良く立ち飲みもしましたが、関西では「立ち飲み屋」(或いは「立ち呑み屋」)という言葉が普通で、「角打ち」という言葉は聞いたことがありません。

 この年になっても、身近な行為でも初めて聞く言葉がまだまだあるのですね。(まさ)