ニワゼキショウは初夏の芝生や河川敷などで良く目にするアヤメ科の植物で、形や色彩も可愛らしくて大好きなの花です。
先日、今年はヒナギキョウ(キキョウ科)が目につく旨を書き込みましたが、ニワゼキショウも驚くほど多いです。
共に、早目の入梅という気候が合ったのでしょうか。
ニワゼキショウには「庭石菖」というそれらしい漢字名があることから、てっきり日本由来の植物だと思っていたのですが、何とこれは北米からの外来植物だそうです。
所で、先日紹介したキバナニワゼキショウがいつも見るニワゼキショウと比べてあまりにも小さいので、果たして同じ仲間か心配になっていろいろと調べてみました。
すると、キバナニワゼキショウはニワゼキショウの仲間だということは判ったのですが、実はこの過程で大きな思い違いに気づきました。
即ち、普段目にするニワゼキショウは、花弁の形などに違いがあることは判っていたものの、全て同じ種類だとばかり思っていたのですが、良く目にする中にもオオニワゼキショウやセッカ(雪花)ニワゼキショウというような区別があることを知りました。
改めて注意してみると、なるほど少しづつ違っているようで、色々なホームページに当たって調べた限りでの相違点を下記纏めてみます。
N: ニワゼキショウ
ON: オオニワゼキショウ
SN: セッカニワゼキショウ
(N) (ON) (SN)
背丈(約㎝) 10~20 20~50 10
花の色 白花系と赤紫系 淡青色 白色
花の大きさ(約㎝) 1.5 1 1(先が尖がっている)
花弁・ガク(共に3+3) 離れている 重なっている 離れている
花弁/ガクのスジ模様 3/5 3/3 1
果実(㎜) 3 5 3
※ ONはNよりも背丈が高く、花は小さいが、果実は大きいと言われています。
(但し、淀川河川敷で見かけたONと思われるものは、成長が悪いのかNより低いように見えます。しかし城北公園内で見かけたONは30㎝以上の背丈でした)
※ ニワゼキショウの仲間は150種ほどもあり、分類はまだ確立しておらず、学名も定かではないようですし、生育環境によっても異なるようですので、上記は大まかな外観上の区分ということになりそうです。
※ セキショウ(石菖)という名の植物がありますが、アヤメ科ではなくショウブ科の植物です。
以下、私の手元にある写真で紹介します。(まさ)
NとSN 同じところに群生しています
同上
同上 Nの花の方が大きいです
N アップ
同上
ON
SN
SN
NとON 花弁/ガクの大きさ、重なりやスジ模様を上の表と比べてみてください
但し、この写真ではONの方が背が低くなっています。
ON 城北公園で見かけた少し背の高いもの
Nとキバナニワゼキショウ
キバナニワゼキショウ
セキショウ(ショウブ科)