老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

四万十への旅  写真 その①  ~しまなみ海道/松山・内子~

2016年05月31日 22時32分46秒 | 旅行/色々な風景
 帰阪後、テニスや淡路に住む義父の世話などでバタバタしていましたが、合間を縫っての写真整理も何とか一通り終わりましたので、順次お知らせして行きます。

 その1回目として、初日/2日目のしまなみ海道から松山・内子ですが、私にとっても初めての風景でした。しまなみ海道は絶好の天気でしたが、松山は夜明け頃にかなり雨が降ったようです。しかし、松山・内子を回る頃は何とか小雨程度で、逆に情緒に溢れた風景を堪能できました。
この後、雨が非常に強くなり、車のワイパーを最強の状態での運転となり、楽しみにしていた愛媛県南部の愛南町の石垣の里や宇和島市内などを巡るのは諦めて、少し早目に高知県四万十市に向うこととなりました。(まさ)


尾道市 千光寺公園から見た尾道水道。本当に狭い水道です

生口島 耕三寺 少し賑やか過ぎるお寺なので拝観は遠慮しました

生口島 平山郁夫美術館の庭。この人の絵を見たらシルクロードに行きたくなると言われますが、本当ですね。子供時代の絵も展示されていますが、私も小学校2年位までなら対抗出来そうでした。中庭も落ち着けました。

多々羅大橋 (生口島と大三島の間の橋)

大三島 大山岐神社の樹齢3000年の楠

松山・道後温泉 温泉本館

内子町(愛媛県喜多郡)内子座内部も昔のままで、本当に見応えありました

内子町 町並み保存地区

同上の一部(実は散髪屋さんのオープンガーデンです)

内子町 田丸橋。 ドラマ「坂の上の雲」で有名になった屋根付きの橋。
昔は、穀物などの貯蔵にも使用されていたようです

人工知能(AI)の将来  ~期待と不安~

2016年05月30日 21時11分51秒 | その他
 コンピューターに関する分野は、パソコンは文書作成とメール、そして写真の編集などには重宝して使っていますが、元々文系の私には、コンピューターの仕組みや、ましてコンピューター言語などは全く理解できない分野です。
従って、人口知能についても、産業用ロボットなどあくまで、使用する人がプログラムした通りに人間の手助けをしてくれる程度のことと思っていました。

 しかし、3月に米グーグルの研究部門であるGoogle DeepMind(※)が開発した囲碁AI(人工知能=Artificial Intelligence)の「AlphaGo(アルファ碁)」と、韓国最強のプロ棋士イ・セドル氏の5番勝負で、AIが4勝1敗の結果となったことが大きな話題になり、関心を持つようになり、新聞などを拾い読みしていました。
(※ 英国のベンチャー企業Deep Mind社はチェスの天才少年と呼ばれたDemis Hassabis氏らが2010年に創業し、2014年1月にGoogleが4億ドル以上で買収したようです)
 
 つい先日のTVで日本の代表的将棋棋士である羽生善治さんと、このAlphaGoの開発者であるDemis Hassabis氏との対談や、AIに関する色々な話を聞き、AIに対する理解が少し深まると共に、今後のAIの進化に対する期待や不安なども浮かんできました。

◆このAIは従来の人間が色々なプログラムを作成して、それに基づいて働きをする仕組みのコンピューターとは根本的に違い、ディープラーニング(Deep learning =深層学習=多層のニューラルネットによる機械学習)という手法を用いるようです。
この方法の詳細は、小生の頭では理解できませんが、AlphaGoのソフトウエアには、囲碁のルールすら組み込まれておらず、過去の棋譜をニューラルネットに入力する「教師あり学習」と、勝利を目標に囲碁AI同士を対局させて鍛える「強化学習(教師なし学習)」で、世界最強と称されるプロ棋士を破るまでに成長させたとのことです。
要するに、簡単な情報提供をして、後はコンピューター同士の相互学習を繰り返すことで、経験を深めて、目的への対応能力を蓄積するようなのです。

◆イ・セドル氏も対戦前には、“コンピューターがプロの人間に対戦するのは10年早い”と豪語していましたが、その背景には今まで言われていたような、“想像力・創造性・独創性や大局観は人間だけに特有”という思い上がりがあったことは歪めないでしょう。
しかし、大敗後は逆にさばさばした表情で負けを認め、AIの思いもよらない想像力・創造性・独創性・大局観と思えるような能力を認められたようです。

◆AlphaGoはその計算速度の速さにより、2015年10月の時点で、人間では到底なし得ない3000万局以上の自己対局をこなしたといわれており(人間が仮に1日当り3局を30年間続けたとしても、精々3.3万局位です)、これで蓄積した戦法は人間の想像以上に進化し、人間が今までの経験で“定石”(将棋では“定跡”)と信じている戦法などは、AIにとっては何も定石ではなく、取るに足らない手法だったのかもしれません。
こうなると、人間の思考の優位性は崩れ去り、“知能とは何か?”ということの定義を考え直す必要が出てくるかも知れませんね。

◆事実、AIのディープラーニングを利用して、車の自動運転システムや、交通渋滞を防ぐ信号システムなどの開発も、極めて近い将来にAIで対応出来るようになるようです。
更に、医学などの分野でも、経験を積んだ医師に負けない癌の発見などや、人間の声や表情から体調の変化や感情なども読み取るAIも簡単に期待できるようです。

◆しかしながら、一方でこのようなAIに恣意的に一方的な情報を集中して与えると、人種差別的な見解を持つようになったAIの例もあるようですし、個人番号制度を利用して人間一人ひとりの行動パターンを把握し恣意的に誘導することなどいとも簡単でしょう。
厄介なのは、現在ではディープラーニングには、人間が読解できる倫理コードはなく、ブラックボックス的な存在なので、この点を慎重に対応することが必要でしょう。

◆このようなスピードでAIが進化を重ね、更に最大の課題である倫理性を確立出来れば、現在の人間が“神”という名で呼んでいる精神的な領域にまで高まることが可能でしょうし、そうなれば現在の人類が直面していながらまだ解決できていない、環境/資源や富の分配/色々な差別というような分野もAIの力を借りて、飛躍的に解決方法が見つかるかも知れませんね。
そこまで行かなくても、自己顕示や金銭欲丸だしの、チマチマしてつまらない政治家は一掃してAIに任せた方が良いかも知れませんね。(まさ)

四万十への旅行

2016年05月29日 21時20分15秒 | 旅行/色々な風景
 昨夜、無事帰宅しました。
 今回は久しぶりにツレアイと一緒に4泊の旅行でした。旅行の主目的は12年前に四万十市に移住されてからお会いしていない「みっちゃん・えっちゃんご夫婦」との再会ですが、これを機にまだ行ったことのないしまなみ海道や西四国もできるだけ回って見たいと思っていました。
欲張りの行程を組みましたが、生憎と梅雨の走りの雨が強かったり、現地についてからお二人のアドバイスを受けたりなどして、最終的に次の様な旅行となりました。

 25/26日は四万十市のみっちゃん・えっちゃん宅にお世話になりましたが、四万十川が見える静かなお家で、朝はウグイスなどの小鳥の声で目が覚め、食事は今が旬のカツオのタタキや、四万十名産のアユや四万十牛のBBQ、更に庭で栽培された新鮮野菜という豪華で贅沢な時間を満喫させていただきました。

(5月24日)
自宅⇒尾道市(千光寺公園)⇒因島(フラワーセンター/村上水軍城)⇒生口島(耕三寺/平山郁夫美術館・レモン谷)⇒大三島(伯方塩業/大山祇神社)⇒(今治経由)道後温泉

(5月25日)
道後温泉散策⇒内子町(街並み/内子座/田丸橋)⇒宇和島市(ささいや広場)⇒四万十市(みっちゃん・えっちゃん宅)
※愛媛県で予定していた、愛南町外泊の石垣の里と、宇和島市の遊子水浦の段々畑は大雨のため中止しました。

(5月26日)みっちゃん・えっちゃんの案内で奥四万十や四万十市を堪能しました。
沈下橋(4ヶ所)/ゆすはら町(千枚田/三島神社御幸橋/ゆすはら座/維新の門)/岩本寺/安並水車の里
夜は、みっちゃん・えっちゃん宅で、私の誕生パーティ。 

(5月27日)
四万十市⇒足摺岬(金剛福寺/展望台)⇒竜串⇒高知市(牧野植物園/はりまや橋)

(5月28日)
高知市⇒龍河洞⇒大歩危⇒祖谷かずら橋⇒自宅

 以上、走行距離約1,200km(これ以外に25日はみっちゃんの運転で約250km)。
少し強行軍でしたが、軽自動車の割には余り疲れもなく、早速、今日は日曜日なので慣例のテニスへと、日常生活に戻りました。

 旅行中の写真は整理出来次第にお知らせしますが、今回の旅行で一番心配したのは我が家の植物の管理。
以前は、長期間家を空ける場合は、みっちゃん・えっちゃんや近くの知り合いなどにお願いして水やりをお願いしていたのですが、今回はお願いできる人が見当たらず、思い切ってベランダの内側に遮光ネットを設置すると共に、水切れが心配な植物については、育苗ボックスの内側にカットした防水シートを敷いて、その中に鉢を置いて水に浸し、ベランダや風呂場に置くという緊急の対応策をとりました。
昨夜帰宅して、まずこの植物たちの様子を見ましたが、幸いにも全員無事に元気な姿を見せてくれ、ホッとしました。
生き物を置いての長期外出は、本当にヒヤヒヤすることが多いです。(まさ)

ベランダに遮光ネットを設置

育苗箱に水を張り鉢を置く(ベランダ)

(同上 お風呂場)

5日程、ブログ休みます

2016年05月23日 20時39分01秒 | 全般
 明日から週末まで、旅行に出ますので、ブログへの書き込みはお休みにします。

私こと、この26日に後期高齢者の仲間入りをするのを機に、つれあいとマイペースの旅行をしたいと思っていたのですが、まだゆっくりと行ったことのない西四国へ足を伸ばし、前々から再三お誘いを受けていた四万十市に移住された「みっちゃん・えっちゃん」に久しぶりにお会いすることにしました。

生憎と、梅雨にかかりそうな気配となりましたが、広島県尾道市から「しまなみ海道」を通り、愛媛県をぶらついた後、四万十市を起点にのんびりとしてきたいと思っています。

旅の報告は、いずれまた来週にでも…

(まさ)

「サイレントマジョリティー」と「アインシュタインよりディアナ・アグロン」

2016年05月23日 20時25分11秒 | その他
 先日、このブログできゃりーぱみゅぱみゅの「もんだいガール」を紹介しましたが、その後このブログを見た友人から、“孫が好きな歌に「サイレントマジョリティー」という面白い歌があるので聞いてみて”と言われて視聴して見ました。

 この歌は、AKB48とかHKT48とかいう女性アイドルグループをプロデュースしている秋元康さんが、今年4月にデビューした「欅(ケヤキ)坂46」という新しい女性アイドルグループのために作詞した歌で、少し長くなりますが、歌詞を紹介しましょう。

人が溢れた交差点を どこへ行く?(押し流され)
似たような服を着て 似たような表情で・・・
群れの中に紛れるように 歩いてる(疑わずに) 
誰かと違うことに 何をためらうのだろう
先行く人が振り返り 列を乱すなと 
ルールを説くけど その目は死んでいる
君は君らしく生きて行く自由があるんだ 大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら 
僕らは何のために生まれたのか?
夢を見ることは時には孤独にもなるよ 
誰もいない道を進むんだ
この世界は群れていても始まらない 
Yesでいいのか? サイレントマジョリティー

どこかの国の大統領が 言っていた(曲解して) 
声を上げない者たちは 賛成していると・・・
選べることが大事なんだ 人に任せるな 
行動しなければ Noと伝わらない
君は君らしくやりたいことをやるだけさ 
One of themに成り下がるな
ここにいる人の数だけ道はある 
自分の夢の方に歩けばいい
見栄やプライドの鎖に繋がれたような 
つまらない大人は置いて行け
さあ未来は君たちのためにある 
No!と言いなよ! サイレントマジョリティー

誰かの後 ついて行けば 傷つかないけど 
その群れが 総意だと ひとまとめにされる
君は君らしく生きて行く自由があるんだ 大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら 
僕らは何のために生まれたのか?
夢を見ることは時には孤独にもなるよ 
誰もいない道を進むんだ
この世界は群れていても始まらない 
Yesでいいのか? サイレントマジョリティー



 確かに、この歌詞は「もんだいガール」に似て個人の自立を説く、非常にメッセージ性が非常に高い歌詞で、更に、自らの意見を言う人が少ないという若者たちに、NOならNOとはっきりと意思表示するように訴えたり、米ニクソン元大統領の発言の引用と思われる個所(※)があったりと、選挙のテーマソングになってもいいような歌です。
(※ 「サイレントマジョリティ」は、1969年にアメリカ合衆国のニクソン大統領が演説に用いた言葉で、「発言はしないが現体制を支持している多数派」というニュアンスで用いられるようになりました。また日本でも“声なき声”という言い方で同じような発言をした首相がいました。)

 しかし、「似たような服を着てる」ことに否定的なはずの歌詞なのに、歌っている欅坂46の若々しさ溢れるメンバーは、統一された軍隊的な服装で歌い、踊っています。

 更に同じ作詞家がHKT48のために書いた新曲「アインシュタインよりディアナ・アグロン」という歌の歌詞は、“女性は、学生時代は頭がからっぽでも可愛い方が良い”と、女性蔑視との非難を浴びるような内容ですし、この作詞家が本当に「サイレントマジョリティー」の歌詞のように思っているのか、少し違和感もあります。

 やはり、グループを売らんがために“格好良く見せれば”というのが狙いで、本当のメッセージではないのかも知れませんし、これだけヒットを飛ばす秋元氏のこと、非難の上で自己改革を迫る高等手法かも知れませんね。

 何れにせよ、メッセージというのは、単に口先だけの掛け声ではなく、このメッセージを伝える当事者がそのメッセージに相応しい生き方/表現方法を実行していなければ、相手の心の奥には届かないのではないでしょうか。(まさ)