老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

日本の人口減少と将来像  その②  ~必要な対策~

2017年05月31日 19時52分50秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など
 人口減少に伴い、その①で述べたような大きな問題が将来起こる可能性があるにも関わらず、短期的な政策は散発的に見受けられても、抜本的な解決に結び付く中長期的な政策がほとんど打ち出されていないのが現状です。

(日本では)アベノミクスによって経済成長を維持すれば、日本経済は再生するという空気がまだ根強く残っていますが、それは幻想です

 国の財政再建は、経済成長のほか増税と歳出削減の3つの手段をフルに働かせることが必要です。
経済成長も実現出来るかどうか不透明ですが、増税と歳出削減については、有効な具体的プランが実行されているとは言い難い状況です。


 フランスの歴史人口学者・家族人類学者であるエマニュエル・トッドらの意見によれば、近代化が始まり民主主義が社会に浸透していく初期段階では、宗教やイデオロギーとは無関係に人口が急速に拡大するけれど、やがて民主化プロセスが完了に近付くにつれて出生率の低下傾向が見られるのは、世界中のどの地域でも共通しているようです。

 日本の人口政策において過去に大きな不作為や失政があったかどうかは別にして、文明の進化に伴う人口増から人口減という大きな反転トレンドに、否応も無く今の日本が乗っているのは間違いないことは、多くの人が知っている事実です。

 私たちは人口増に向けた施策に思いを巡らすことも大切ですが、それ以上に重要なことは、今後の経済・社会政策や、企業経営の戦略立案において、経済縮小あるいは停滞を前提とした生存策を描いておくことではないでしょうか。

 以上は、その①に引き続き経営コンサルタントの清水泰志氏の解説の概要ですが、実に恐ろしい状況に日本は置かれているのです。


 民主主義は多数決とばかりに、政権維持の為に空しい将来像をでっちあげてのバラマキ政策の展開での支持獲得や、憲法改訂などに向けての空しい政争をしている場合ではないでしょう。
今こそ、政府が先頭になり、例え不都合であろうとも日本の現状の正確な状況を有権者に対して説明し、経済縮小をも視野に置いての財政健全化など、本当に足元を見つめ直した一連の施策を早急に提案することが、国家百年の計を考えるべき政府の責任ではないのでしょうか?


(※)エマニュエル・トッドに関して調査していると、昨年度のインタビューで下記の様な発言があったことが判りましたので、参考までにお知らせしておきます。(https://courrier.jp/translation/51242/)

“ドイツと日本について、私はかなり研究してきましたが、この両国の人口は世界で最も高齢化していて、平均年齢はそれぞれ46.2歳と46.5歳です。一方、米国は38歳、英国で40歳、フランスは41.2歳です。
日本は移民の大規模な活用を拒否し、国力が低下しないようにする闘いを諦めてしまいました。ところが、ドイツは世界で最も年老いた2つの国のうち1つでありながら、経済力についてはまったく諦めていません。”
(まさ)

日本の人口減少と将来像  その① ~問題点~

2017年05月30日 20時09分30秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など
 4月10日に、国立社会保障・人口問題研究所が、日本の人口についての衝撃的とも言える最新の推計を報告しました。それによると、

・一昨年1億2709万人だった人口は、今後とも少子化が続くことで、2053年に1億人を割り込み、2065年には8800万人になると予測されています。

・これに伴い、65歳以上の高齢者の割合を示す「高齢化率」は、一昨年の26.6%から、2065年には38.4%にまで上昇するとしています。(因みに、平均寿命は、男性が、一昨年の80.75歳から2065年には84.95歳に、女性は、86.98歳から91.35歳に延びる見込みです)

 既に、厚生労働省の国税調査に基づく発表でも、“2060年には総人口が9000万人を割り込み、高齢化率は 40%近い水準になる”と推計されていますので、現時点での予想としては大きな違いはないのでしょう。


 このような、戦争や自然災害などの要因を考慮に入れていない中で、過去にも例を見ない大幅な人口減少が及ぼす影響や、それに対する対応策などについては、まだ模索中というか余り情報が入手できませんが、4月22日付のJIJICO「マイナビニュース」で経営コンサルタントの清水泰志氏が興味深い解説をしてくれていますので、紹介しておきましょう。

まずは、人口減少に伴う問題点です。

・第一に、経済がマイナス成長になり、国の財政を一層悪化させるという問題です。
経済の所得形成能力が弱まる一方で、高齢化による社会保障コストの急増により、既にGDP比で200%に達している財政赤字がさらに増加する可能性があるということです。

・第二に、特に地方の生活インフラを維持することが難しくなる問題です。
人口減少は日本全国で均一に起きているのではなく、地方から都市部への人口移転と同時に起きているため、このまま人口減少が進むと消失する地方自治体が増え、最低限の生活基盤を維持するためのインフラを維持することが難しくなるということです。

・第三に、若年層と高齢層が世代間で対立し溝が深まる問題です。
現在の社会保障制度は、負担者がいずれ受益者になるという世代間における暗黙の社会契約として成り立っていますが、このままでは、社会保障費が急激に増大することで、過大な負担を強いられる若年層と人数で勝り政治的優位性を持つ高齢層との世代間対立が激化する可能性があるということです。

・第四に、経済力が落ち日本の国勢が弱まることで、国際社会において大国としての地位を失い、日本の存在感が著しく低下するという問題です。

即ち、50年後の日本の悲観的な姿を想像してみると、
“人口は9000万人を下回り、多くの地方自治体が消失し、職を求めてますます一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)への人口集中が進んでいきます。
その半数は老人が占め、若者は職にはありつけるものの重税に苦しみます。
年金、生活保護、健康保険などの社会保障制度が破綻し、街中に空き家が溢れ、街はスラム化しています。
世界的な存在感は薄れ、東アジアにある脆弱な小さい島国として顧みられることがなくなります。”(まさ)

ベランダの様子も徐々に変化

2017年05月29日 20時54分42秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)
 夏に向かって、ベランダの様子も日毎に変って行きます。
 最近3日程の間のベランダの様子をお知らせします。(まさ)



サルビア・グアラニティカ(メドーセージ)も咲き始めました

こちらは、サルビア・スーパーバです。(ブルーとピンクの2株です)

同上アップ写真

アマリリスは隅に置いても良く目立ちます

セイロンランティアは清楚な感じの花です

同上アップ写真

ジャカランダの蕾が目立つようになりました

淀川河川敷の近況

2017年05月28日 20時33分59秒 | 散歩中に見かけた風景
 相変わらず時間をやり繰りして2日に一度は河川敷を散策というか、筍や目ぼしいものを物色していますが、私(というか我が家)にとって、淀川の河川敷は我が家の庭と同じ位に身近な場所で、色々な自然の恵みや愉しみを頂ける有難い場所です。
ここ数日の間の様子をお知らせします。(まさ)


ハチクの筍はまだ沢山採れて、知り合いに分けています

いよいよアザミに花も咲き始めました

ナヨクサフジも相変わらず河川敷の主です

アレチハナガサはここ数日ですっきり主役になりました

良く見れば、可愛い花です

この時期、我が家の仏前には絶えずこの花があります

城北公園の菖蒲園 

2017年05月27日 20時30分49秒 | 旅行/色々な風景
 我が家から自転車で15分程度の所にある大阪市営城北公園にある菖蒲園が先日から開園されているので、今日行ってきました。

 交通費は無料ですが、おまけに当方は二人共高齢者該当ということで、入園料(200円)も免除され、凄く得した様な気分でした。

 土曜日という事もあり、結構な賑わいでしたが、丁度色々な菖蒲が見頃に近づいていて見事でしたが、菖蒲以外にもサラサウツギや、アジサイなども見応えがありました。

 この公園は、淀川の直ぐ近くにあるので、帰路はいつもの散歩道河川敷を回って、先日から一挙に咲き始めたアレチハナガサなどを摘んで帰りました。(まさ)



菖蒲園の様子

同上

同上

同上

菖蒲のアップ写真

同上

同上

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サラサウツギ

同上アップ写真

アジサイ

ヤマアジサイ アップ写真

同上

同上

園内ではユキノシタも特徴のある白い花を付けていました