老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

伊吹山へ   その⑤  ~白・黄色系の花 など~

2021年07月31日 19時27分31秒 | 旅行/色々な風景

 昨日のピンク・赤・紫系の花に引き続いて、白・黄色系の花の植物などを紹介しますが、こちらも沢山の花の紹介となります。

 これで、初めての伊吹山行きの項を終えますが、花の種類が多くて少し時期がずれればまた別の花が楽しめそうです。

 大阪からは近くて、米原や関が原からのバス便もあるようなので、また違う時期にも来てみたいです。


 尚、その①で書き込んだ艾(もぐさ)に関してですが、私の家ではお灸のことを「やいと」と呼んでいて、何かいたずらをすると「そんなことすると、やいとするぞ!」と脅されていたことを思い出しました。
調べてみると、私の育った播州だけでなく、近畿/中国/四国ではこの「やいと」という言葉が一般的なようです。(まさ)


イブキトラノオ(タデ科) この時期の白い花の代表です

同上

シシウド(セリ科)

同上

同上 まるでレースのように見えます

キヌタソウ(アカネ科) 小さな可愛らしい花です
※ 名前の由来は、この草の実がこの果実の形が、砧(キヌタ=昔、布を柔らかくするために使った木槌の形に似ているということです

同上

ノリウツギ(ユキノシタ科)

ヤマアジサイ(ユキノシタ科) そろそろ終わりかけです

ヤマホタルブクロ(キキョウ科)


コバノミミナグサ(ナデシコ科)

同上

カワラマツバ(アカネ科)


メタカラコウ(キク科) 後ろはシモツケソウ

同上

キオン(キク科)

同上

キバナレンリソウ(マメ科)

タカトウダイ(トウダイグサ科)


オオマムシグサ(サトイモ科)の実


伊吹山へ   その④  ~ピンク・赤・紫系の花~

2021年07月30日 19時23分13秒 | 旅行/色々な風景

 今回初めて目にする花が多くて、カメラを手放せない1日でした。

 これだけ撮って、果して整理できるのかが不安でしたが、有難いことに伊吹山で目にする花については、お花畑で案内をして下さる方々が丁寧に教えてくださいますし、駐車場のあるスカイレストランでも色々な本が販売されていて、花の時期や花の色ごとに検索しやすくて、正に“案ずるより産むがやすし”で、ある程度同定できました。

 花の写真を撮りながら、名前が判らない時は少しイラツキを覚えることがあるのですが、今回はそのような気分を味合わずに写真整理を楽しめました。

 とりあえずは、ピンク・赤や紫系統の花を紹介します。(まさ)


この時期の主役はシモツケソウ(バラ科)

同上 アップ

クガイソウ(ゴマノハグサ科) まだ少し早かったようですが、あちこちで蕾が目立っています

同上 蕾

同上 一部では開花していました

アカソ(イラクサ科) この花も間もなく開花でしょう

同上 既に開花しているものもありました

イブキフウロ(フウロソウ科)

カワラナデシコ(ナデシコ科)

ミヤマコアザミ(キク科) これも見頃でした

同上

イブキジャコウソウ(シソ科) 可愛らしい花です

同上


ウツボグサ(シソ科)

同上

同上


クルマバナ(シソ科)

同上

クサフジ(マメ科)


オオバギボウシ(ユリ科)

ヒヨクソウ(オオバコ科、※ゴマノハグサ科という分類も目にしました)

タツナミソウ(シソ科)

オドリコソウ(シソ科) 他で見かけるオドリコソウよりも大きく感じました。


伊吹山へ   その③  ~お花畑~

2021年07月29日 19時25分16秒 | 旅行/色々な風景

 登山道の数か所に網で囲った場所があり、沢山の花が咲いています。

 ここは、気候変動/鹿・猪などの獣害、更にシシウドなどの増殖などにより、数年前から植物相が大きく変わり、特に固有の花類が減少したことに対して、地元のボランティアさんなどが囲いを設けて、獣害を防ぐとともに、固有の花類を植え付けて、増やしておられるお花畑という場所のようです。

 場所ごとに、この時期はシモツケソウ/ミヤマコアザミ/メタカラコウがいっぱいに咲いており非常に見応えがあり、沢山の人がネット越しにカメラを構えておられました。(まさ)


西登山道脇のお花畑(シモツケソウ/ミヤマコアザミ/クサフジ/シシウドなど)

同上 右端には多くのカメラマン

同上

同上 シモツケソウとシシウド

同上 黄色いのはメタカラコウです

頂上付近のお花畑 ここはミヤマコアザミとメタカラコウがメインです


伊吹山へ   その②  ~伊吹山の風景~

2021年07月28日 19時42分56秒 | 旅行/色々な風景

 いよいよ伊吹山の写真紹介です。

 今回のツアーは、駐車場到着後4時間のフリータイムというたっぷりの時間がありましたので、ツレアイの体調を見ながらのマイペースで山を愉しむことにしました。

 まずは、皆さんに続いて花を楽しみながら西登山道を経由することにし、途中で早目の昼食を摂って頂上に着きましたが、まだツレアイに余裕がありそうなので、少し距離がある東登山道経由で降りることにしました。

 初めての伊吹山登山(といっても、頂上のすぐ近くまではバスでしたが)で心配しましたが、何とか無事に終えることが出来ました。

 ツレアイは思ったより元気でしたが、勾配はそれほどないものの、慣れない岩場の道ばかりで、逆に私の方が右足の膝の後ろ側の筋に少しハリを感じました。

 初回は、伊吹山の風景などをお知らせし、植物の写真はその後での紹介となります。(まさ)


伊吹山ドライブウェイの車窓から、伊吹山が近づいてきました。

同上。 伊吹山ドライブウェイ ガラスに車内の風景が入っています。

標高1260mの駐車場に到着。 このようなドライブウェイを登ってきました
向うに見える山並みは日本アルプス

いよいよ伊吹山の頂上を目指します。 この地図の西登山道から頂上を目指し、東登山道で戻って来たいと思っています。

西登山道も沢山の人が続いていますが、写真を撮りながらノンビリとマイペースで

暫く歩くと、下の方に鹿が見えましたが、鹿害を防ぐためにあちこちに柵が設けられています

駐車場とスカイテラスが見下ろせます。沢山の車が来ています。

頂上に近付くと、琵琶湖の北部や竹生島が見えてきます

展望台近くでは、このように石灰岩が多くて歩きにくいです

切り立った崖の上です

この石ころが多い所で、お弁当の昼食としました。持ってきたビールが美味しかったです

周りは、石灰岩のカルスト地形です

いよいよ頂上が見えてきましたが、ルートは分かれています。我々はなだらかな左側ルートから

山の中にも可笑しな扮装で登る人も・・・

こちらはもっと驚き。 この石ころだらけの登山道を、何と裸足と薄いスリッパの人も・・・

頂上付近も沢山の人です。

頂上付近にある薬王殿

頂上到着。ヤマトタケル像

頂上付近の売店への物資を運搬するモノレール

ツレアイも元気そうなので、東登山道を降りることにしました。頂上を背に・・・

駐車場到着。中央登山道が見えます


伊吹山へ   その①  ~伊吹山と艾(もぐさ)~

2021年07月27日 19時28分19秒 | 旅行/色々な風景

 7月25日(日)に伊吹山に行ってきました。

 伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境にある標高1377mの山で、山頂部は滋賀県米原市に属します。
古くから霊峰とされ、『古事記』、『日本書紀』においてはヤマトタケルが東征の帰途に伊吹山の神を倒そうとして返り討ちにあったとする神話が残されていますし、室町時代後期には織田信長により、山上に野草園が造られたとされています。

 中腹より上部は、石灰岩が広く分布していて、山頂部では石灰露岩などのカルスト地形が見られます。
標高はそれ程高くないのですが、石灰岩層の山であることと、地理的な環境要因で日本海側要素の植物と南方要素の植物が混在し、植物相が豊かであるとともに、山麓から山頂にかけて様々な野草の群生地があります。

 コイブキアザミなど9種の固有種があると共に、イブキアザミ、コイブキアザミ、イブキコゴメグサ、イブキジャコウソウ、イブキスミレ、イブキトラノオ、イブキフウロ、イブキトリカブト、イブキレイジンソウといった20種以上のイブキの名を冠する種の植物が自生しているので有名です。

 しかし、最近は気象の変動、シシウドなどの繁殖や、鹿害などにより、花の減少など植物相が大きく変わっているようで、数か所を金網で囲ってボランティアの人たちが色々な手入れを施しながら、植物相の維持に努められているようです。


 私事ですが、私は伊吹山というと先ず「もぐさ(艾)」を思い出します。
子供のころは、体が弱く特に内臓が弱かったようで、中学に行くまでは毎年2回ほど祖母にお腹と背中にお灸をしてもらっていましたが、その時に祖母がよく“この艾(もぐさ)は、伊吹山のものやから、よう効くで!!”と言っていたのをはっきり覚えていて、伊吹山=艾の産地ということが染みついていました。

 今回、伊吹山に行くにあたって、この艾のことも調べてみましたが、確かに伊吹もぐさと呼ばれる歴史は古く、百人一首にも藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)の歌、「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 萌ゆる思ひを」があるようです。

「さしも草」とはヨモギの古語で、上記の歌は、“こんなにも(好きだ)とさえ言えないでいるので、伊吹のさしも草のように燃える私の思いを、それほどまで(さしも)とは、ご存じないでしょうね”という意味のようです。


 尚、お灸に使用するもぐさ(艾)は、ヨモギの葉(つ)の裏にある繊毛を精製したもので、夏(6~8月頃)に、よく生育したオオヨモギの葉を採集し、臼(うす)で搗(つ)き、篩(ふるい)にかけ、陰干しする工程を繰り返して作られますが、伊吹山に多く生育するヨモギはオオヨモギという種類で、特に高級品をつくる最適の原料となっているようです。


 えらく前置きが長くなりましたが、私にとって初めての伊吹山にはバスで高度1260mと山頂近くにある駐車場まで行き、そこから遊歩道を山頂に上りましたが、写真などは追ってお知らせします。(まさ)