老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

「貼らない」と「貼れない」 

2017年01月31日 20時15分32秒 | その他
 日本の偉大なる発明品である使い捨てカイロは冬場には欠かせないもので、後期高齢者に属する私も数年前から睡眠時にお腹回りが冷えないように使用して重宝しています。

 起床後はポケットなどに入れたりしますので、「貼らないタイプ」の方が」使い易く、通常はツレアイが近くの薬局チェーン店で購入しているのですが、昨日はホームセンターでバーゲン品があったので、いつものものと違うメーカーのものを買ってきました。

帰宅して、何となく今までのものと違うと思って良く見て見ると、今までのは「貼らない」となっていたのが、今回は「貼れない」という表示でした。

 有効時間は若干異なるものの、全く同じ使い方で、ヒョットシテいつも使っている「貼らない」というのが商標登録でもされており、後発のメーカーが「貼れない」という表示にしたのかなぁと思いました。
少し気になるので、インターネットなどに当って見ましたが、私が気付く範囲ではそのようなことが見つけられませんでした。

 従って、私が自分なりに勝手に判断したのは、自分の意思を感じさせる「貼らない」に対して、「貼れない」は“貼る”に対する自虐的な表現じゃないかということで、この商品に対するネーミングの面白さを感じました。(まさ)。

※このような表現が好きな私が一番気に入っているコマーシャルは、ケンミン食品のビーフンの“毎日食べると飽きるけど、タマに食べると美味しいよ…”というものです。
分野は違いますが、このような当然のことをサラリとどこか冷めたような視線での表現方法は大好きです。


今まで使用していた「貼らない」カイロ(メーカーはオカモトです)

今回購入した「貼れない」カイロ(メーカーはアイリスです)

安全と安心

2017年01月30日 20時01分59秒 | その他
 先日の安倍首相の所信表明演説では、“安全で安心な国家”という言葉が使われていましたし、“安全で安心”という言葉は、まるで一つの対言葉のように使われるケースが多いのが少し気になっていました。

 デジタル大辞泉によると、「安全」は“危険がなく安心なこと”で、「安全」には「安心」がセットになっており、つい“安全であれば、安心である”という思い込みが生じているようです。

 しかし、国際標準化機構による定義では、“安全とは許容できないリスクがないこと”となっており、もっぱらリスクに関する危機管理のことなのです。

 一方、同じくデジタル大辞泉では、「安心」は“気にかかることがなく心が落ち着いていること。また、そのさま”とあります。

 即ち、安全と安心は全く違う概念で、
◆「安全」は科学的評価が可能なもので、“科学で証明される客観的事実”であるのに対して、「安心」は“自ら理解・納得したという主観的な感情”で人それぞれに異なるものです。
別の言い方をすれば、“安全は評価できるが、安心は評価できない”ということでしょうし、“安心は信頼感に基づく”ともいえそうです。

◆本来に安全ならば安心感を生むことになり、今まで多くの人は(特に産業界の人は)、“安全を確保しさえすれば、人々は安心してくれるはずだ”と考えていました。
しかし、原発に関しても、それまでの安全基準を満たしていたはずなのに、予想もしていなかったような大事故に結び付いた事実を突き付けられ、どうもおかしいと思いはじめたようです。

◆即ち、安全の基準をどこに置くかで安心に結び付かないケースが多くあることに気付き始めたのです。
安全基準とは、殆どの場合は経済性や競争力を考慮してマニュアル通りの使用や想定内の過酷さを超えないという前提に基づく、言わば“相対的安全”であり、想定外の使用や天変地異に対しても問題のない“絶対的安全”ではないのです。

 従って、絶対的安全が確保されない以上は安全と安心は結び付かないのです。

 相対的安全でも万一の場合にも医師などの対応で生命に対する危険がない商品や機器などの場合は、勿論ながら数字で表せるような「安全」を確保した上で、その基準となる範囲(あるいは限度)をはっきりと表示することで、少しでも「安心」に近づけるでしょう。

 しかし、原発のような核物質を取り扱う産業や、危険物を取り扱う装置産業については、万一の場合の被害の大きさを認識すれば、相対的安全というのはあり得ず、絶対的安全がなければ、「安心」という言葉に結び付けるべきではないと思います。(まさ)

(この項は、朝日新聞デジタル版並びに日経ビジネスデジタル版を参考にさせて頂きました)

大阪城公園の梅林へ 

2017年01月29日 20時21分00秒 | 散歩中に見かけた風景
 前日の藤田邸跡公園での梅の開花で春の訪れを知り、昨日は好天の中、この近くでの梅の名所である大阪城公園の梅林まで散輪しました。(何度も書きましたが、我が家から大阪城公園までは、大川沿いに全くの交通信号なしの散歩道で行けます)

 丁度昨日(1月28日)は旧暦の正月(中国の春節)ということで、大阪城公園では沢山の中国系のインバウンドを見受けましたが、梅林にもカメラを構えた人たちが結構いました。

 まだ梅はチラホラ咲きという所ですが、品種によっては満開に近いところもあり、ほのかに心地良い香りがしていました。
まだ訪問者がそれ程多くない梅林で、白・紅・桃色の梅を楽しみましたが、メジロやヒヨドリなどの鳥も観察できました。

 梅林の直ぐ前にある内堀では、高い石垣での珍しい除草作業を見ることもできました。(まさ)


大阪城を背景にした梅林

こちらは、OBPの高層ビル群が背景です

紅梅と白梅

大好きな一重の白梅

まだ幼そうなヒヨドリです

メジロも飛び回っていますが、我が家では室内から逆光のメジロを見ることが多いのですが、ここで見るメジロは太陽を背にして見ることが出来ますので、羽の色が鮮やかです。

スズメものんびりと日光浴をしています

梅林横を走る、巡回乗り物です

ロープにぶら下がっての珍しい石垣の除草作業

石垣の間に生えた草を上から順に刈り取って堀に落としていきます

下に落ちた枯れ草は、ボートで回収します

アメリカの大統領令

2017年01月28日 19時49分49秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 トランプ大統領の就任により、米国の大統領令への関心が高まっています。

 大統領令とは、大統領が議会の承認や立法を経ずに直接、連邦政府や軍に発令する命令で、憲法に明確な記述はないようですが、法律と同等の効力をもつもののようです。
第2次世界大戦時のフランクリン・ルーズベルト大統領は、12年間の在職中に3522件も発令。オバマ政権では、気候変動対策の強化や化学物質管理の安全性向上など170件近く出されたようです。議会は反対する法律を作ることで大統領令に対抗できるほか、最高裁判所も違憲判断を出すことがあるとの由です。

 トランプ大統領は、選挙中の雑な言動は選挙活動の為のもので、大統領就任後は少しは落ち着くかと予想されていたのが、就任後も彼の独善ぶりは相変わらずで、就任後次々と大統領令を出しています。

20日、オバマ前政権が進めた医療保険制度改革(オバマケア)の 撤廃に向けた大統領令に署名。
23日、TPP( 環太平洋経済連携協定)から離脱する大統領令に署名。
25日、メキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名。
27日、難民受け入れ120日停止を含む、より厳格な入国審査を実施する大統領令に署名
という具合です。

 
 更に、NAFTA(北米自由貿易協定)の見直しも表明していますし、もっと酷いのは、地球温暖化に対して懐疑的な自己の立場に基づいて、気象変動に関するデータ管理などで環境保護局に大きな圧力を掛けようとしていることで、一部ではパリ協定からの離脱云々も報じられています。
一部で報じられるように、非常に幼稚で攻撃的な独断的姿勢です。

 本人としては、選挙公約を守っての行動なのでしょうが、アメリカの大統領令の権限の強さを考えると、アメリカ国民の生活だけでなく、アメリカの外交や経済政策の在り方の危うさを改めて考え直します。

 国内向けの大統領令を見ても、大統領が変われば社会保障制度も変るというようなことなら、安心した生活設計など組めないのでないかと危惧しますが、このような強い権限を持つ大統領制の国家では、国民は慣れっこなのでしょうか?

 むしろ、現在色々と問題視されるのは、NAFTAやTPPのような、国際的な協調と相互発展を目的として、どちらかと言えば米国が主導する形で締結された国際的な条約の在り方です。
TPPは未発効だったとしても、NAFTAについては、長年の検討・交渉を経て国際的に纏められ条約で、関係各国はこの条約の精神に基づいた体制を築き上げてきたのです。

 大統領が変われば一朝一夕に見直しなどと言われれば、今後色々な面で米国と真面目に条約や約束を結ぼうとしても、その有効期間は現大統領の在任中という覚悟でしか考えられないでしょうし、米国が提唱する条約などには危なくて乗れないという風潮も高まるのではないでしょうか。(まさ)

落ち着く藤田邸跡公園へ 

2017年01月27日 20時01分29秒 | 散歩中に見かけた風景
 昨日、太閤園の庭園を楽しんだ後、直ぐ前にあるお馴染みの藤田邸跡公園でゆっくりと寛ぎました。
ここは何時来ても、あんまり人の気配もなくのんびりと落ち着ける場所です。
穏やかな日和の中で、そろそろ咲きだした梅の花や、春に備えて膨らみはじめた蕾や新芽を楽しみました。(まさ)


芝生広場から見る、藤田美術館(左)と太閤園(右)

公園内にある石を割った植物の根

蕾が膨らんだ白梅

こちらではもう開花です

赤い梅も開花しています

こちらはピンクの梅です

ジンチョウゲ(沈丁花)の蕾も色付いてきました

こちらはアセビ(馬酔木)の蕾です

ドウダンツツジの新芽の色は鮮やかです

サンシュユの蕾です

お馴染みのコブシの蕾も段々と大きくなりました