老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

干し柿作り

2019年11月15日 20時25分55秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)
 我が家では、毎年この時期に干し柿を作っています。
今年もこのシーズンが近づき、材料となる大きな渋柿を求めようと連日果物屋を覗いているのですが、例年に比べて店頭に並ぶのが遅いので聞いてみると「今年は収穫が遅い様で、しかも裏作の年になる為か量が少なく価格も高くて仕入れが遅れている」とのことだったのですが、漸く昨日店頭に並んだので12個を購入してきました。

 干し柿作りは、我が家では毎年ながら二人の協同作業ですが、その作業工程は
1.ツレアイが洗って皮を剥く。
2.そのヘタを二つずつ紐の両端にくくり付ける。
3.殺菌のため熱湯に潜らせ、ベランダに洗濯物干しに掛けて行く。
これで3週間程干しておくと出来上がりとなりますが、干している最中も時々は柿を手揉みすることで柔らかくて甘いお美味しい干し柿が仕上がります。

 これで、干し柿作りは終了ですが、我が家ではもう一つの過程があります。
それは、剥いた柿の皮です。こちらはこのまま干すと5日程で出来上がります。

 私が小さい時は丁度戦後間もなくの食糧不足の時代で、我が家では台所を仕切っていた祖母が干し柿を作る時に出てくる皮を干してくれていましたが、これが甘いものが不足していた当時では貴重なオヤツでした。
 食糧豊富な現時点では、口に入れても噛み切れずにカスが口の中に残り、ツレアイも美味しいと言いませんが、私の子供自分を思い出させる貴重な一品で、毎年作り続けています。(まさ)


干し柿の原料の柿。今年は徳島産のあたご柿です。

皮を剥いた柿のヘタを紐でくくる

1本の紐の両側に1個ずつくくる

これを3組程纏める

一組ずつ熱湯を潜らせ、殺菌処理する

これを、洗濯物干しにくっつかないように吊り下げる


剥いた皮は水洗いする

これは、干物作りのネット籠に並べる

ベランダの洗濯干し場に吊るす