老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

6月下旬のベランダ ~ジャカランダ他~

2016年06月30日 19時51分15秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)
 今年は雨もしっかり降って梅雨らしい日が続いていますが、最近のベランダの様子をお知らせします。(まさ)

ジャカランダは雨に打たれながらも段々と花数が増えています

同上

同上(雨が多く、全部が咲き切るのが少し遅いようです)

ブーゲンビレアが開花

ミズヒキソウも咲き出しました

小さな可愛らしい花です

この時期ならではのギボウシですが、日蔭なので開花が少し遅いです

今からが季節のプレクトランサス。この花も後ろ姿しか見えません

窓辺ではポーチュラカが元気です。


クマゼミのこと

2016年06月29日 20時05分22秒 | その他
 6月27日に大阪管区気象台でクマゼミの初鳴きが観測された旨の発表がありましたが、平年より11日、昨年より6日も早い観測のようです。
私が住んでいる団地では、今年はまだセミの鳴き声を聞いていませんが、間もなく早朝から窓の近くの樹木や時にはベランダの木や網戸にも止まって鳴き、うるさい位の鳴き声で起こされることになるでしょう。

 私が子供の頃は、身近なセミと言えばアブラゼミやミンミンゼミで、クマゼミは採るのに苦労する希少種と言えるような存在で、これを採った時の喜びは物凄く大きく、夏休みの宿題である昆虫採集標本箱の真中を飾ったものでした。
それがいつの間にか、特に大阪では今やセミと言えばクマゼミを指す位に増えて、私が住んでいる団地でも、真夏には木にとまっているのを手でも掴めるほどです。

 元々、クマゼミは南方系のセミで西日本地域に多いようですが、大阪などの都心部でこのように増えた原因は、地球温暖化とヒートアイランド現象の影響とする説が強いのですが、南国地区からの樹木の移植による幼虫の移動説や、野鳥の捕食説(クマゼミが他のセミと比べて捕食されにくい)もあり、まだ確定されていないようです。

 クマゼミの一生については、土の中で暮らす幼虫時代が5~6年で、その間は樹木の根から樹液を吸って成長し、長い地下生活のうちに数回の脱皮を行い、地上に出てきて羽化して成虫になります。
成虫になった後は1~2週間の儚い寿命といわれていましたが、樹液しか食しないので観察が難しかったようで、最近の説では1ヶ月位はあるようです。
産卵は木の幹や枝にしますが、最近の大きな話題としては、光ファイバーケーブルを枯れ枝と間違えて産卵し、断線するケースが西日本で起きているようです。

 身近な昆虫だけに、地方によって色々な呼び方があるようですが、私が子供の頃によくセミ採りをした兵庫県の山崎町(現、宍粟市)近辺では、成虫は“カタビラ”と呼んでいました。
「カタビラ(帷子)」は麻又はカラムシを織った布で仕立てた一重の衣服を言うようですから、恐らくクマゼミの羽根が透けて見えることに由来すると思います。

 幼虫については、セミの種類ごとの詳しい呼び方はなく、地ゼミとかあちこちで色々な呼び方があるようですが、山崎町近辺ではセミの幼虫全てを“ゴロタ”と呼んでいました。
夏の夕方、庭先や公園の樹木の根っこを探し、小さな穴を見つけると、その穴に水を流し込み、這い出して来た幼虫を捕まえて、虫籠の中に入れて暗い廊下などに置いて、夜間に羽化して成虫になるのを観察した記憶があります。

 また、東南アジアや沖縄なではセミを食する習慣があるようですが、残念ながら私にはまだその機会がありません。(まさ)

参議院選挙について

2016年06月28日 21時01分48秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 7月10日の投票に向けて、選挙活動の真最中です。
圧倒的な強さを誇る自民党と、明確な対立政策を示し得ない野党との対抗では、結果はある程度は予想が付くというものでしょうが、英国の国民投票に見られるように、国民感情は時に予想外の結果を生むことがありますので・・・

 それにしても、何とも酷い選挙活動です。
憲法改訂問題
・安倍首相の本当の狙いは憲法改訂(私は“改正”とは思っていないので“改訂”と言います)にあるはずなのに、これには直接に触れずに、“選挙後に憲法審査会で審議し、国民投票で決めるもの”とのはぐらかしです。

・確かに手続きとしては、その通りかもしれませんが、憲法審査会への提案を予定している以上、その提案内容を明らかにしておくのが、選挙公約の公正さでなないでしょうか。

・野党も、この問題については「反対!反対!」ではなく、現在の日本の状況に合わせて改訂すべき点と、絶対に改訂できない分とを明確に区別して、代案として進んで提案すべきでしょう。

◆次に経済政策についてです。
与野党共に時分に勝手な数字だけを拾い出して、やれ「アベノミクの成果」とか「アベノミクスの失敗」とか応酬していますが、この点に関しては庶民としてはやはり野党側の意見の方に分にあるように思えます。

・「アベノミクスの成果」と言いながら、片方で「まだ道半ば」というのは、今までは成果が上がっていると再三宣伝していたのに、如何にも言いわけがましく、先般の消費税アップ見送り時に使った“新しい基準”と全く同じの詭弁としか思えません。
(おかしな例えかも知れませんが、私は“非常に大事な話があるので○○日に会おう、絶対に空けておく。と約束していた人が、「今回は急に都合悪くなったので△△日に変更してほしい」と言ってきたので、これを止むなく了解したのに、更に△△日の間際になり、「やはり、別な予定が入ってきたので、再度□□日に変更してくれ」というような人の約束は絶対に信じないでしょうし、その人の人格を疑うだけです)

・表面上の雇用の回復と求人倍率のアップは数字的には事実なのでしょうが、実際には正規社員は減少し、非正規の職員・従業員の比率アップで、雇用の質が落ちているのが実態でしょう。

・また、アベノミクスとやらの大幅な金融緩和策(円安・低金利)で、大会社は大いに潤いましたが、殆どは大会社の内部留保に回ってしまい、社員や下請け会社に還元されたのは微々たるもので、まして庶民は全く潤っていません。庶民は何も上から滴り落ちるのを待っているのではなく、確実な施策が欲しいのです。

◆一番酷いのは、殆どの政党が揃いも揃って「景気対策、社会保障や子育て支援の拡充」を政策としてあげていますが、どの党もこれを実現するための、財源政策を挙げていないことです。即ち、誰が見てもこの国の緊急課題であるはずの国家財政の立て直しの必要性や具体策には全く触れていないのです。

・冷静に考えると、人口が減り需要が縮小している中での経済拡大は極めて難しく、更に国際情勢が不安定な要素を見せている中では、景気好転による税収入の増加という絵に描いた餅ではなく、財政の根本的な見直しが必要で、その為には支出の削減と共に国民の負担増(社会保障の質低下や消費税増額のスケジュールなど)が必要なはずで、それを訴えるのが政権担当する政党の責任ではないでしょうか。

・しかし、“選挙に当っては、国民の不利になるようなことには一切触れない、都合の良いことだけを言っておく”との愚民政策のオンパレードで、選挙に行っても投票したくなる政策を掲げているまともな政党・候補者がないということになるのでしょうか。

◆政党がこのような政策しか掲げない理由は、国民が色々と不都合なことに気付きながらも、“自分が良ければ…”とか“自分たちの世代は大丈夫だろう…”と考える愚民と見なされているからでしょう。
自分の子供や孫たちに責任を持って手渡せる国を作ることを真剣に考えることが大事なのではないでしょうか。
特に今回の選挙からは、投票が出来る若い人たちも増えました。その人たちが背負うべき社会を少しでもより良くするために、国の現在の問題点を正すべき“国民が納得できる正直な現実的な政策”を切望します。(まさ)

原発に関する国民・自治体の気持の揺れ 続編  ~福井県に新条例~

2016年06月27日 20時24分31秒 | 原発関係
 6月18日のブログでお知らせした福井県関係の続報ですが、6月24日の福井県議会で、使用済み核燃料と廃炉原発に新たに課税する「核燃料税条例」が可決され、総務相の同意を得た上で11月10より施行される予定のようです。

 これにより、福井県下の全ての原発が稼働しなくても、5年間で440億円もの税収が見込めるとのことです。(まさ)   ※ 毎日新聞の記事を参照しました。

植物とのふれあいの中で ⑦  ~除虫菊(シロバナムシヨケギク)・蚊取り線香 その2~

2016年06月26日 19時47分07秒 | 園芸福祉・植物とのつながり
 私にとっても蚊取り線香や除虫菊には、個人的に色々な思い出があります。

◆私が社会人になって最初に配属されたのは、商社の神戸支店“食糧課”だったのですが、この時に蚊取り線香の輸出も扱っていました。
当時はベトナム戦争が激しい時期でしたが、蚊取り線香は何故かベトナムに多量に輸出されました。如何に民需品とはいえ戦争地への物資供給は少し躊躇もありましたが、まさか蚊取り線香(Mosquito Coil)で人の殺傷はできないはず、逆にマラリア予防にも効果的で民生に貢献するはずと割り切った記憶があります。
また、ベトナムへの蚊取り線香の製造機械の輸出の話が舞い込み、食糧課で機械類一式の商談をまとめた記憶もあります。

(※ 食糧課で蚊取り線香??と不思議に思われるでしょうが、除虫菊製品は野菜や各種農産加工品と共に、当時は「日本農産物輸出組合」の輸出承認が必要な物資で、この組合の窓口になっていた食糧課が担当したという経緯があり、後で紹介する樟脳なども同様でした)

◆こんな縁で、和歌山県有田市にある工場にも再三足を運びましたが、先日覗いた大日本除虫菊のホームページでは、型抜きや乾燥などの主要工程がいまだにこの当時のまま継続されている様で非常に懐かしく思いました。

◆暫く後に当時の建設省が募集した海外技術進出案件で“除虫菊生産の主要地である東アフリカで香取線香を製造し、当時の大消費国である西アフリカのナイジェリアに輸出”という私たちの企画が通り、現地調査に出かけました。
初めての海外出張がアフリカのケニア/タンザニア/ナイジェリアに1ヶ月以上というのは、当時はまだ持ち出しできる外貨額の制限があったこともあり、少しきつかったですが、ケニア/タンザニアで英国系の会社によるプランテーションとして除虫菊が大規模栽培をされているのを見て、驚いたことが印象に残っています。

 また、この時にナイジェリア北部のKANOという都市まで行きましたが、丁度サハラ砂漠の南の端で、町の郊外に砂漠が広がっているのが強く印象に残っており、その影響で最近になりサハラ砂漠の北の端であるチュニジアチュやモロッコなどへの興味が盛り上がり、現地に足を延ばすようになりました。

 このように因縁の深い除虫菊ですので、先日の「しまなみ海道」への旅行では、因島での除虫菊を見ることを大きな目的としていましたが、生憎と少し遅かったようで、私が因島に着いた2日程前に全て刈り取られていて、わずかにフラワーセンターに残っている花を見ることができました。(まさ)

蚊取り線香の型抜きと乾燥ネットへの移動(大日本除虫菊㈱のホームページより)