老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

身近な言葉の語源  中国の故事などに関するもの その⑥  ~登龍(竜)門~

2024年02月29日 18時51分55秒 | 面白い言葉や語源など

(明日からはもう3月。4年ぶりの潤の日に政治倫理審査会が開催され、首相自ら出席とのことで少しは殊勝なことでも言うのかと、一応TVを合わせてみました。案の定というか、余りの茶番に直ぐにTVを切りました。あの程度のことなら総裁や首相でなく、例のアンケートやらを集計した若い事務員でも発言できる内容でしょう。本当に情けないことです。 今日も言葉の話題です。)

 現在では、「世界的な演奏家への登竜門である〇〇国際音楽コンクールで優勝」などというように、「登竜門」は関門そのものとして指す言い方が一般的ですが、元々は違っていたようです。

 しかし、「登竜門」という門や関門はなく、現実にあったのは「龍門」で、その「龍門」は夏朝の君主・禹がその治水事業において山西省の黄河上流にある龍門山を切り開いてできたとの伝説がある陝西省韓城市と山西省河津市の間を流れる急流のことで、その激しい「龍門」を登りきった鯉がいたならば、その鯉は龍になれるという言い伝えがあります。

 また、これに関連して、『後漢書』李膺伝に語られた故事に、『膺は声明をもって自らを高しとす。士有り、その容接を被る者は、名付けて登龍門となす』というのがあるようです。

 『膺』とは、李膺のことで、宦官の横暴に憤りこれを粛正しようと試みるなど公明正大な人物であり、司隷校尉に任じられるなど宮廷の実力者でもありました。

 上記の故事は<もし若い官吏の中で彼に才能を認められた者があったならば、それはすなわち将来の出世が約束されたということであった。このため彼に選ばれた人のことを、流れの急な龍門という河を登りきった鯉は龍になるという伝説になぞらえて、「龍門に登った」と形容した>という意味のようです。

 即ち、「登竜門」とは、元々は“とても難しいこと、困難を極めること”とか“立身出世のための関門や、人生の岐路となるような大事な試験を通ること”を意味し、関門(試験やテスト)そのものを示す名詞ではなかったようです。(まさ)

※ この項については、「語源を楽しむ」(ベスト新書増井金典著)や<DOMANI>などを参考にさせていただきました。

<今日の夕食>

湯豆腐/トーフバーグ/干物/メカブ/黒豆

トーフバーグ

干物




ややこしい日本語 その(54) ~挽 歌~

2024年02月28日 19時52分08秒 | 面白い言葉や語源など

 北原ミレイが唄った「石狩挽歌」は私も大好きな歌で、石狩地方のニシン漁衰退がヒシヒシと感じられましたが、この「挽歌」については歌謡曲や映画の題名にも多く使われ、何か悲しい中にもロマンチックさを感じるような響きがあるように思っていました。

 しかし、元々は中国に於いて、葬送の時に柩を挽く者が歌った歌。転じて、悲しみを歌った詩・歌・楽曲のことを意味していたようです。

 日本でも、万葉集で、相聞(そうもん:互いに相手のようすを尋ねること)・雑歌(ぞうか)と共に三大部立ての一つで、人の死を悲しみ悼む歌を言っていたようです。

 どこかにロマンチックな面があるかも知れませんが、もっと素直に亡くなった人を送る歌だったようです。(まさ)

※ この項については、「語源を楽しむ」(ベスト新書増井金典著)や<WIKIPEDIA>などを参考にさせていただきました。

<今日の食事>

湯豆腐/サラダ/豚肉

サラダ ホウレンソウ/アボガド/トマト/大豆

豚肉 味噌漬けロース

<ウィスキーのお供>

小粒のピーナツを買ってきて、フライパンで煎った後、オリーブオイルと岩塩で味つけしています




ベランダの鳥たちは相変わらず元気

2024年02月27日 19時48分47秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)

(寒い1日でしたが、今日も我が家関係です)

 アチコチの梅が例年と比べて随分早めに咲いていますが、もう冬場の慣れ親しんだ我が家の風景になっているベランダの鳥たちは相変わらず元気です。

 メジロはひっきりなしに来てミカンを啄んでいますが、水浴びの回数は少し減った様で、ほとんど目に出来ません。

 面白いのはスズメとの関係で、スズメもよく来て籠の中のミカンを食べるのですが、メジロより少し大きいのと群れで来るので、スズメが来るとメジロは外に避難します。

 但し、遠くに行くのではなく、ベランダか外のの樹木で待機しているようです。
というのは、私が在宅している気配を感じるとスズメは慌てて逃げ去るのですが、すると直ぐにメジロが戻って来ます。

 因みに、メジロは少々私の姿を見ても逃げる気配がありませんし、逆に私をボディーガードのように思っているのではないかと感じる時もあります。

 ヒヨドリも何度となく来ますが、籠の中のミカンは諦めているのか恨めしそうに横目で見ている感じで、専らバードバスの水がお目当てのようです。

ここ数日のメジロの様子などをお知らせします。(まさ)


メジロ2羽 籠の内外で

外で待機中

同上

オキザリスの花と遊んでいます


朝日を浴びて食事中

同上 周囲の警戒も忘れていません

食事後、一休み

同上 少しまどろんでいるようにも見えます

同上 こちら本格的に眠っているようです
同上 まだ眠たい!

同上 目覚め


メジロ2羽 籠の内外で  外の1羽はいつもの場所と少し違う場所です

外にいる方はこの場所が気に入ったようですが、少し不安定

同上

同上 やっと安定した場所で


こちらの籠の方が好きなメジロ

同上


ヒヨドリ2羽(1羽は鳥かごの向こう側に) 共にミカンは諦めて外を向いています

水だけは楽しそうに飲んでいます


ベランダも春らしく

2024年02月26日 14時51分01秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)

(今日は夕方から神戸で、高校の後輩達との飲み会がありますので、少し早めのアップとなりました)

 先日の暖かさ以来、ベランダの様子も一気に変わりました。

 以前と比べると鉢の数はグッと少なくなりましたが、やはり自宅の窓越しに春の気配が感じられるのは良いものですね。

 何か少しウキウキして、体も軽くなった様で外出が楽しみになります。(まさ)


オキザリスが一斉に開花し、シクラメンの蕾も一気に上がってきました

シクラメン

オキザリス

同上

同上 ありふれた花ですが、良く見ると可愛いですね

ロベリア

同上

ツタガラクサ


位牌前の花も交換

ミモザ 3月12日の「世界女性デー」を待たずにもう満開でした。 やはり今年は早い

真っ白なトルコキキョウも目に付いたのでお供えしました


今朝は昨日紹介した文旦ジャムの試食でした。
キンカンジャムと見た目は変わらないのですが、やはり少し硬い皮が口に残るのと、少し苦みがあるのを感じました。来年(もし機会があれば)修正してみます。




文旦ジャム作り

2024年02月25日 19時16分52秒 | 食べ物

 今日は生憎の雨模様で恒例のテニスも難しく、朝から文旦のジャム作り。

 先日四万十から頂いていた文旦を美味しく大事に食べさせてもらいましたが、昨年に引き続きこの皮を利用したジャム作りに挑戦です。

 但し文旦ジャム作りは結構長期作戦となります。
即ち、文旦は大きいので、一度に全ての皮を剥いて食べることは難しく、独り住まいでは1個の皮を剥いておいて、2回に分けて食べることになります。

 1個の皮を剥く度に、皮を適当な大きさにカットして、皮の内側のワタのような柔らかくて白い部分をある程度包丁で取り除いておいてから、グレープフルーツ用のギザギザのあるスプーンでさらに皮にへばりついて残っているワタの部分を削ぎ落すという面倒な作業があります。

 1個分のこの作業が終わったものを、冷凍庫で保管。

 今日は4つ目の文旦を剥いて、ジャム作りに掛かりましたが、昨年作ったものは皮ばかりだったのでもう一つという感じがしたので、今日皮を剥いた4つ目は果肉も使う事にしました。

 今日の分の皮むきが終ってから、冷凍で保管していた分と合わせて、軽く水洗い。
ワタ部分がこびり付いているものがあり、この作業は手抜きできません。

 水を切り、適当な大きさに切って、1個分の果肉と一緒に鍋の中に。

 これにワインを加えてじっくり煮込み、更に砂糖を加えてじっくりと煮込むという作業をし、充分に冷ましてから夕方にミキサーで仕上げとなりました。
(レシピはツレアイが残しておいてくれたキンカン・ジャム作りに準じました)

 文旦4つを使いましたので結構な量となりましたが、先日作ったキンカン・ジャムが残り少なくなってきたので良いタイミングでした。

我が家では、朝のヨーグルトと一緒に食べますので、試食は明日朝となります。


 80を過ぎたオジンが手間のかかる文旦ジャムを作っている姿は滑稽かも知れませんが、最近は食に関して何か作ることの楽しみというものを少し感じています。

 ある意味では「食」について、少し貪欲になったと言った方が適切かもしれません。

 都会に住んでいると、自分が食べるものを自分で生産することは出来ませんが、出来るだけ自分で調理するという事は何処か「他の生物と繋がって、生きている」という事を実感させてくれるのです。

 自分で準備したくても出来ない人のことを考えると、最高の贅沢かも知れません。

 確かに、最近は美味しい出来合いの料理が簡単に入手でき、自分で準備するという時間と体力は無駄遣いかも知れませんが、幸いにも時間はタップリあるし、体力もまだ何とか対応できています。

 体力が続く限りは、<自分が食べるものは出来るだけ自分で準備する>という事を続けたいと思っています。少しはボケ防止にも役立つでしょう…(まさ)


①剥いた皮

②皮をカットし、包丁でワタを削ぐ

③残ったワタをスプーンで削り除く

⓸(右)包丁でワタを削いだ皮 (左手前)スプーンで取り除いたワタ (左奥)取りあえずの中間完成品

⑤中間完成品 ⇒ 冷凍保管


⑥洗って付いているワタを除いて水を切る

⑦これを適当にカット

⑧果肉1個分

⑨ ⑦と⑧を一緒に鍋に入れワインを加える

⑩紙の落し蓋をして、弱火でじっくり煮込む

⑪砂糖を加え、更にじっくり煮込む


⑫ミキサーにかけて完成

⑬同上