(今日で4月も終わり、思うように外出もできないなまま明日から5月です)
奥院という名前なので、最初はてっきり當麻寺という名の寺院の「奥の院」だと思い込んでいたのですが、その①で書き込んだ「當麻寺」の複雑な歴史により、そうではなく塔頭の一つでした。
當麻寺最大の塔頭である奥院は、何と浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)の「奥之院」として応安3年(1370年)に建立されました
奥院を開山した誓阿普観上人は、知恩院の12代目の住職でもありました。
当時、京都は南北朝分裂後の混乱で常に戦火の危険性に満ちていましたので、法然上人の夢告を得た誓阿普観上人は後光厳天皇の勅許を得て、知恩院本尊として安置されていた法然上人像(重文)を撰択本願念仏集(重文)や法然上人所縁の宝物とともに、當麻寺へと遷座し往生院(今の奥院)を建立したのです。
以来、知恩院の住職が極楽往生を遂げる地として住職5代に亘り當麻寺奥院へ隠遁し、法然上人像を守りました。知恩院と対をなす奥院は浄土宗の大和本山として念仏流通と僧侶育成の道場となり、また當麻曼陀羅を日本全国に広める役割も果たし、多くの人々の信仰を集め、今日まで護持継承されて来た名刹です。
また、この奥院の庭園は浄土庭園と呼ばれる広大な庭園で、二上山を背景にして数多くの石仏を配置した庭園です。
この奥院を拝観した後、北門(黒門)から出て、石光寺に向かいました。
地図で見ると曲がりくねった道のようで迷わないかと心配でしたが、途中あちこちに道案内もあり、田舎の古い道をノンビリと歩きました。(まさ)
<當麻寺・奥院>
少し派手な奥院の塀です
内部は非常に落ち着いた感じ。 奥に見えるのは御影堂(本堂)
水子地蔵前の子供石像
方丈の入口
御影堂(本堂)
楼門 西塔と東塔も見えます
阿弥陀堂の裏手
(浄土庭園)
ツツジが開花しかけです
庭園
阿弥陀仏とボタン
ボタン アップ
白いフジ
同上
<石光寺迄の道>
民家
同上
同上
辻
同上
ミカンの花