江戸時代の司馬江漢(絵師)の旅行記「西遊日記」(天明8年 1788年9月28日)に、田布施町のことが次のように記録されています。「多武瀬村あり、染物屋多し。是より岩国領に非ず。羽野の市と云う村を過ぎ此処にて休む」。この記述より当時の田布施町には多くの染物屋があったことが分かります。今から220年ほど昔の事ですが、実はつい60年位前まで田布施には染物屋があったのです。下の写真は、戦後に撮影された染物屋の写真です。
昭和20年代、関戸橋よりやや下流にあった染物屋
200年近い染め物の歴史があった田布施町、復活は無理としても再現できないか試行しています。上の写真を見る限り、藍の型染めのようです。藍は今栽培しているため、型染めに関わる用具さえあれば染め物ができそうです。型染めは切り絵と深い関係があります。染める型を切り絵で作るのです。水を通さない紙(柿渋紙など)に絵をかいて、彫刻刀などで切り抜きます。切り抜かれたものが型紙となります。
彫刻刀などで絵又は模様を切り抜いた型紙、四角部分は模様の繰り返し
型紙ができると、布の上に型紙を置いて、その上から防染糊を塗りこみます。糊が浸み込んだ布は藍に染まりません。その白い部分が模様となるのです。今回、試行の一つとして猫の模様を布に白く抜いた藍染めをしようと思っています。防染糊の作り方、防染糊の塗り方、糊の落とし方など、素人の私には分からないことだらけです。たまたま手に入れた猫の切り絵を使って、とにかく下手なりに染めてみようと思います。
猫の切り絵、これを型紙に 細網が貼られている猫の切り絵
カレンダー
バックナンバー
プロフィール
カテゴリー
- 歴史探訪他ウォーキング(1091)
- 古ラジオ修理工房(280)
- 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色(686)
- 農業体験(57)
- 野菜:葉菜(295)
- 野菜:果菜(109)
- 野菜:根菜(143)
- 野菜:芋類(159)
- 野菜:豆類ほか(185)
- 稲:春作業,苗作り(100)
- 稲:田植え,草取り(56)
- 稲:稲刈り,脱穀,精白(113)
- 稲:その他(48)
- 麦,穀類,雑穀(343)
- 草刈り,整地(266)
- 樹木,果樹(317)
- 花,野草(192)
- 農機具,工具(168)
- 建設,工事,修繕(112)
- 家族関連(216)
- 料理、食品加工(17)
- ふるさと(528)
- 子供の育成関連(193)
- イベント,行事(230)
- 生き物(127)
- 田舎暮らし(517)
- パソコン,電子機器(60)
- Weblog(16)
最新記事
ログイン
最新コメント
- ひさやん/地域のお祭り、祇園牛頭天王社の祭典(2/2)
- 栃木県民/新年に向けて、2種類の凧(たこ)作り
- SI/帝国電波(現クラリオン)製カーラジオRM-107(三菱キャブトラック搭載)の修理(1/6)
- 東京里山農業日誌/帝国電波(現クラリオン)製カーラジオRM-107(三菱キャブトラック搭載)の修理(1/6)
- SI/帝国電波(現クラリオン)製カーラジオRM-107(三菱キャブトラック搭載)の修理(1/6)
- 東京里山農業日誌/西洋大鎌(scythe)の講習、草刈り刃の交換、郷土館の駐車場周辺の草刈り
- 東京里山農業日誌/畑の雑草を刈り取り、小麦の種まき準備
- mari/畑の雑草を刈り取り、小麦の種まき準備
- 東京里山農業日誌/サトウモロコシの種を収穫
- 水田好和/サトウモロコシの種を収穫
ブックマーク
- goo
- 最初はgoo