東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

この冬、最後のたき火 伐採木を焼却

2016年04月09日 | 田舎暮らし

 このところ、すっかり春らしくなりました。去年の秋から続けてきたたき火も終わりです。まだまだ燃やさなければならない伐採木がありますが、この秋まで取っておくことにしました。これからは、野菜や花のは種まきなどの農作業が忙しくなるためお預けです。
 今時の子供はたき火をすることが無いようです。私が子供の頃は、勉強よりも大切なことの一つがたき火(風呂焚き)でした。小学4年生から高校3年生までの約8年間、ほぼ毎日のように風呂焚きをしていました。

  燃やし始めは乾いた板     次々に伐採木を焼却       枯れ枝も焼却
  

 風呂焚きの仕事は、およそ次のようなサイクルです。
  ・山に登って適当な木を見付けてノコギリを使って伐採する。
  ・伐採した木は、そのまま放置して乾かしておく。
  ・その後、乾いたことを確認して山からひきずり降ろす。
  ・ノコギリやナタを使って焚きやすい大きさにする。
  ・雨の日に備えて、家裏に木を溜めておく。
  ・溜めた木を使って、ほぼ毎日風呂を焚く。
  ・風呂を焚いた次の日、灰を取り出して畑にまく。

 以上のことは、すべて自分の責任でやらなければなりませんでした。ナタや鎌で指を怪我したことはたくさんありましたが、火事になったりボヤを起こしたことはありませんでした。子供には決して楽な仕事ではありませんでしたが、一方で楽しみもありました。燃える火を使っていろいろ実験することができました。例えば、火薬を作って実験したり、鉄を赤熱してナイフを作ったり、粘土で茶碗を作ったり、鉛などを溶かして加工したことなどです。

           燃え盛る炎を見ながら、子供の頃を振りかえることも


 今、たき火をしながら炎を見つめていると、子供の頃を思い出すことがあります。子供の頃の自分は、野山を駆け回っては実を食べ、川や海に出かけては海の幸を食べたりしていました。危険な事にもたくさん出会いました。・・・・・これらの経験が、今の私の血や心になっているような気がします。

            この秋まで、たき火はお預け

コメント
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