9月から10月にかけて、台湾では文旦(ブンタン)という柑橘系の果物が出回ります。大きさは子どもの顔ぐらいで、上の方が小さく、下の方が大きいという形をしています。
文旦が出る頃、台湾はちょうど中秋節(お月見)なので、人々は文旦を友人や親戚に贈って中秋節の喜びを分かち合うのです。
果物にしては大きい文旦ですが、皮がぶ厚く、剥くと果肉の部分はそんなに大きくないことに気がつきます。果肉は淡いピンク色と黄色が混じったような色で、食べると爽やかな酸味と甘みがお口の中に広がります。しつこい味じゃないのでいくらでも食べられ、「食欲の秋」に拍車がかかっちゃうのですが・・・・。
台湾では台南の麻豆という所が文旦の一大産地ですが、日本でも高知県など南方で生産されていると聞きます。南方中国でも、中秋節にはこの文旦を食べますが、「柚子(ヨウズ)」と言われているようです。
文旦を食べた後、子どもなんかは皮をかぶって遊んだりします。わ~い、素敵な帽子でしょ?