
松園別館は花蓮市内の小高い丘の上に建っています。花蓮市内の観光案内を見ると、松園別館にもポイント記号がついていたので、なにげなく見学に行ってみたのですが、行ってみて初めて日本人が訪れたほうがいい場所だということがわかりました。単なるレトロな建物だと思っていたのですが・・・

実はこの建物、日本統治時代は海軍の詰所だったそうです。昔、この洋風二階建て建築の建物に、軍の関係者が寝泊まりしていたのですねぇ。

喉が渇いていたのでとりあえずカフェを探してそこで飲み物を飲みました。

カフェでは音楽ライブもやっていました。なんかいい雰囲気!

カフェの向こう側、生態池の上にはなんだか倉庫らしき木造の建物が見えました。これも軍の宿舎だったようです。説明によると、日本軍の指揮官が自決した場所だったとか・・・

歌が終わってから、ようやく建物巡りを開始!入口には「許願池」がありました。


しかし!!夕方5時を過ぎていたので、クローズドになってしまってました!というわけでギャラリーは見られず・・・仕方なく外から中の様子を撮りました。

2階に上がると、窓ガラスに漢字の一部がバラバラに張り付けてありました。ん??これって何?1階にギャラリーがあるから、もしかしてこれもアート?

2階からは海が見えます~。わあ~、いい眺め!海が一望できるから、ここに軍の施設を作ったんでしょうねぇ。

建物の見取り図がありました。結構敷地は広いです。説明文を読んでみると、
≪二階建の洋風建築で、屋根は和風の屋根瓦となっている。軍事公務が執り行われた以外に厨房や洗濯スペース、寝室などの宿舎として使われていた。≫
なんていうことが書いてあります。

また、松園別館については日本語でも説明書きがありました。そこには
≪ここは日本統治時代、高級将校招待所となっていて、日本の神風特攻隊が出陣する時もここで天皇から賜った「御前酒」をふるまわれたという言い伝えがあります。≫
とあるじゃあありませんか!ひゃ、ひゃ、ひゃあ~、なんと大変な場所だったのですねえ。

緑の芝生に覆われた庭にはたくさんの松の木が植えられていました。さすがは松園です。
松園別館は日本統治が終わったのち、園敷地をホテルなど別の目的に使用する計画や取り壊しの計画が持ち上がりましたが、地元の人々の反対運動で今日まで建物が保存されています。
松園別館:花蓮市水源路26号 電話(03)835-6510/(03)834-8777

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