ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

スリスリ“擂茶”

2007-07-19 13:50:46 | レストラン、喫茶店、茶芸館
      

 台北市内にある客家料理のお店へ行きました。「晉江茶堂」というお店です。ここは客家の伝統文化である“擂茶”ができるお店。ちょっと前までは市民大道沿いにも“擂茶”ができるレストランがあったのですが、残念ながら潰れてしまい、今は台北では「晉江茶堂」ぐらいじゃないかな、“擂茶”ができるのは。

      

 お店は外から見ると、まるで掘っ立て小屋みたいで古い造り。ビルの横に押しつぶされそうな感じで建っています。こんな小さなお店で大丈夫かと心配になりますが、中にはいるとお客さんも多く、ずいぶん賑わっていました。

      

 客家料理のレストランでは、よく昔の農作業の道具がインテリアに飾ってあったりしますが、このお店もザルや籠、笠、ミノなどがそれとなく飾ってあって、なかなか良い雰囲気を醸し出しています。

      

 お昼時だったので、先ずはお食事。豚肉、イカ、ネギなどを炒めた「客家小炒」や、芙蓉豆腐、九層塔という台湾バジルとともに炒めた茄子、客家板條(米の粉で作ったきしめんみたいなもの)などを注文して食べました。(写真上の左から九層塔入りの卵焼き、客家板條、下の左から客家小炒、芙蓉豆腐)

      

 お腹いっぱいになったら、お次はお待ちかねの“擂茶”です。すり鉢に黒ごま、白ごま、ピーナッツ、お茶の葉を入れて、これをよく擦ります。すりこ木(グアバの木でできているすりこ木だそうです)に力を込めて、ぐりぐりぐりぐりやります。もういいかなーと思っても、老板(マスター)のOKが出るまでダメ!油がじんわり滲み出てくるくらいになったらやっと擦るのは終わりです。

      

 すり鉢の中にお茶の粉を入れよく混ぜ、最後にウーロン茶を注ぎ、かきまぜてお茶碗に注ぎ入れます。お好みでポン菓子を入れると香ばしくなります。お茶請けには干しグアバ、干しぶどう(梅味)蜜銭(干し梅)、客家風煎餅が付いていました。お茶碗の中に入っているまぜ棒も食べられます。お茶でできた硬いらくがんみたいなお菓子といった感じでした。ほんのり苦みのあるお茶を味わいながらまぜ棒をぺろぺろなめると、ちょうどいい具合でした。

 お料理もおいしかったし、“擂茶”で久々に客家の雰囲気が味わえたし、満足、満足!

データ:「晉江茶堂」
    住所 台北市晉江街1号
    MRT古亭駅9番出口から歩いて約3分

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