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ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

台湾の便利な道具?

2006-03-27 00:21:28 | 生活に関する話題
 今使っている日本語教材の中に「便利な道具」という単元があり、その中の設問に“今持っている道具の中で、これは本当に便利だと思うものはありますか”というのがあります。学生に聞いてみると携帯電話だとかパソコンだとかいう答えが返ってきましたが、逆に先生は何かあるかと聞かれてちょっと考え、それは“開飲機”だと言うと学生さんに変な顔をされてしまいました。まるで「えっ、そうかなぁ、開飲機ってそんなに便利か?」というふうに。そうなんです。便利なんです。私にとって開飲機は。

 日本人にはなじみがないでしょうが、開飲機とは浄水器兼電気湯沸かし器とでも申しましょうか、とにかく写真を見てください。これはわが家にある開飲機でございますのよん。上部は水を入れておくタンクになっていて、下の部分が湯沸かし器になっておりまして、左のレバーを押すとお湯が出て、右のレバーを押すとぬるいお湯というか生ぬるい水が出てくる仕組みになっているんですね。何が便利かというと熱いお茶が飲みたくないときには適当にぬるくするというのが手軽にできるのですよ。ほんに猫舌の私には誠にありがたいのでした。これが日本なら魔法瓶でお茶を入れてからぬるくするため水道の所まで行って水を足すという手間がかかります。しょうもないかもしれないが、この手間が省けるというのが嬉しいじゃあーりませんか。この利点は娘が赤ん坊の頃粉ミルクをといてやったときに威力を発揮。右のレバーと左のレバーを交互に押してうまく調節し、ちょうど温かく飲みやすい熱さにできて、ミルク瓶を後で冷やさなくてもいいんですよ。

 もう一度写真を見てください。機械の右側にある丸くて黒いつまみは内部の電気ポットにお湯とぬるま湯がなくなってきたら上部のタンクから水を足すためのものです。つまみを右に回すとタンクに入っている水が少しずつ下部のポットへと流れていくようになっています。つまみの上にあるのは手動で加熱するスイッチ。うちの開飲機はちょっとレトロなのですが、今のは冷水が出るようになっていたりビジュアル的にもモダンになっていたりなんですが、とにかく日常お茶をよく飲む台湾の家庭では一家に一台必ずある電気製品なのです。実家では弟から茶飲みばばあとあだ名されるほど頻繁にお茶をいただく私。開飲機は台湾のへんてこ家電、おもしろ家電というよりもむしろ便利な代物だと思っているんです。

 ちなみにお値段はと言いますと、安いものでは1000元(日本円で約3500円)以下から高いものでは2000元ちょいぐらいではないでしょうか。

 そうそうぬるい水と言えば・・・・台湾の人はぬるい水を好むのですよー。台北市内で喫茶店を営むマスター陳さんから聞いた話。陳さんは日本が好きで、よく日本へ遊びに行くそうです。で、日本の喫茶店のまねをして自分の店でもお客さんに氷の入ったお水をサービスしたところ、ぬるい水と取り替えてほしいと言われることが多く、その後氷入りの水はやめにしたんだそうです。日本人の感覚では水は冷たい方がおいしいと思うのだけど。
 
 開飲機は日本でもし仮に売り出されても売れないでしょうが、ぬるい水が好きな
民族が多い国では売れるかもね。

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