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ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

カバー付きの傘

2007-06-08 16:06:49 | 生活に関する話題
           

 亜熱帯の台湾では、雨が降るときはいっぺんにザザザザザーーーーッッと降ることも珍しくありません。雨量もかなり多いです。 それでやはり雨の季節になると傘は必需品でございます。

 台湾には写真のようなおもしろい傘もあります。なんと、プラスチック製のカバーが付いているんです?プラスチック製のカバーは蛇腹風に伸び縮みし、傘を差すときはカバーを縮めて開きますが、傘をつぼめたときにはカバーを伸ばして傘全体を覆うと、濡れた傘のしずくがあまりたれない、という工夫が見られます。

 以前はよく見かけましたが、最近ではあまり見かけなくなりました。すごい知恵だな!と私は感心したのですが、評判は悪いのかな?

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台湾高速鉄道だよ~

2007-02-28 23:43:34 | 生活に関する話題
 やっと台湾の新幹線、台湾高速鉄道(高鐵)に乗りました!!

      

 乗ったのは台北縣板橋駅から終点の高雄縣左営駅まで。上の写真がその切符です。切符を自動改札に入れるときは、表面を下にして磁気のついている裏面を上にして通さなければなりません。(普通表面を上にするわなぁ)間違っては大変なので、改札には多くの係員がいて教育的指導をしてくれます。

      

 新しいだけあって新幹線のボディはピッカピカ!白、オレンジ、黒と高鐵カラーが鮮やかに見えました。

      

 車内もきれいで清潔な感じ。椅子はこのようになっています。頭が当たる部分にはマジックテープでペーパーが留めてあります。ただ、台鐵の自強号のように足置き場がないのが残念でしたが。

      

 トイレはこんな感じで、飛行機のトイレみたいにコンパクトにまとまっています。トイレットペーパーの端も三角に折ってありました。

 衛生にはずいぶん気を遣っているようで、乗車中に2回も係員さんがゴミ集めに来ました。
 また、列車長さん(30歳代くらいの男の方でしたが)はいい香りの香水つけていたし、車内販売のお姉さんも笑顔で応対してくれたし、それぞれ頑張っているようです。ただ、まだ慣れていないのか、お姉さんのコーヒーを入れる手つきはちょっとぎこちなかったですが。

 板橋を出て2時間で左営駅に着きました。将来はもっとスピードを上げ、台北―左営を1時間半で結ぶ計画だそうです。左営駅は広くてきれいで、まるで飛行場のようでした。

まだまだいろいろな問題がある高鐵ですが、短時間で台湾の北と南を行き来できるので、やはり便利な乗り物だと思います。また、何度でも乗りたいですね。

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カウントダウン式信号

2007-01-31 14:24:45 | 生活に関する話題
 台北市では歩行者用の信号が青になった時、秒数がカウントダウン式で表示されているものが多いです。写真のように赤信号だった部分が数字に変わって表示されるのです。これは歩行者にとって突然赤に変わるより安全だと思います。この信号、最初は少なかったのですが、5年ぐらい前から急に増えて、今では台北市の主要な歩行者道路には必ず設置されています。

          

 また、台北県では走行車用のカウントダウン式信号もあります。板橋市では早くから取り入れられていたようですが、我が家のある新店市では5~6ヶ月ほど前から取り付けられ始めたようです。下の写真はうちのすぐ近くの信号です。これを見ながらドライバーは待ち時間を計算できるので、確かに便利でしょう。

      

 待ち時間をカウントダウン方式で表示するのはMRTの改札などにもあります。台北ッ子は結構せっかちなのかもしれませんね。

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オートバイに乗りタイワン

2006-05-27 23:48:10 | 生活に関する話題
 台湾で必須の乗り物といえばなんと言ってもオートバイ。台北の道路ではこのオートバイが群れを成し、川のような流れになって走っています。通勤、退勤のラッシュ時には、車やバスの合間を縫ってスルスル走るオートバイはとっても便利。そんなわけで、一家に一台はあるんじゃないかと思うほど多くのオートバイが走っているのです。

 我が家もマイカーはオートバイ。台湾では子どもを座らせる折りたたみの椅子を取り付けて、子連れでバイクに乗っている姿をよく見かけます。娘も3歳の時から写真のようにオートバイに乗っておりまして、後部に私も加わり、しょっちゅう3人乗りをやっています。この3人乗りは台北ではごく普通で、時には親二人に子ども2人、親二人に子ども3人なんていうスタイルで乗っているのも見かけます。

 そんなわけで、台湾のオートバイは足を揃えて乗るスクーター式が主流。本来、足を置くところに子どもを乗せたり、荷物を載せたり、なんとペットを乗せたりもしています。プードルなど比較的小さい犬ならまだしも、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーがちょこんとおとなしく乗っている様はなんとも健気な感じがします。

 台北ではオートバイに乗る時、必ずヘルメットをかぶらなければなりません。(当たり前ですが)が、地方都市の場合は交通ルールが厳しくないのか、ノーヘルもよく見かけます。また、特に台北は排気ガスがすごいので、マスクをする人が多いですね。我が家も何種類もマスクがあって取っ替え引っ替え使っております。

 おもしろいのは冬の寒いときなど、ジャケットを後ろ前にして着て乗っている人が多いこと。なんでなのかと主人に聞いたら「前はボタンやファスナーがついていて、そこから風が入ってきて寒いから、反対に着て風が入ってくるのを防ぐ」のだそうです。なるほどね。




幼稚園の教材 唐詩

2006-05-21 00:54:18 | 生活に関する話題
 うちの娘は現在、地元の幼稚園に通っています。4歳なので中班(年中組)のクラスです。

 中班では週に一度唐詩を暗唱する授業があります。その教科書を見てびっくり!李白や王維など有名詩人の五言絶句や七言絶句が載っていて、高校の時に勉強した漢文の世界がよみがえってきました。こういうのを台湾の幼稚園児は学ぶのぉ?!もしもこれを日本に置き換えたら、松尾芭蕉の俳句だとか柿本人麻呂の短歌だとかを幼稚園児がそらんじるようなものでしょうが。そう考えると台湾の子どもはなんと高尚なことをやっているんだろうと感心してしまいました。

 で、娘はちゃんと言えるのだろうかと疑ってかかったら、「できるよ」と習ったばかりの唐詩をペラペラ~と言ってのけました。さすが子どもは覚えがいいなあ。母も負けじと覚えようと試みたのですが結局ダメでした。「おうちで時々復習してみてください」と先生からの要求に応えるべく、親も一応努力はしましたが、幼稚園児より10倍ほど年を食った脳みそは動きが悪いよ~。

まあ、しゃあないわな。

注音符号

2006-04-07 16:40:34 | 生活に関する話題
 うちの娘も幼稚園の中班(年中組)になりました。カリキュラムも今までとは少し変わって、学習的な内容が盛り込まれています。その中でも頭が痛いのは週に一度の「注音符号の練習」・・・・・困っているのは娘本人ではなく、親の私なんですよ。まずは上の写真を見てください。これは台湾の絵本のある一ページ。漢字の右横に書いてあるのが注音符号という記号です。日本の子供が漢字を習う前にひらがなやカタカナを習うように、台湾の子供も小学校へ上がる前にこの注音符号を習うのですが、「できればおうちでも復習させてください」という先生の言いつけを守るにはまず親がわかってないといけない。しかし、わたしゃ大陸式の中国語を習ったもんでローマ字ピンインならわかるけれど、注音符号なんて覚えようと思っても、脳みそにはなかなか入っていかないよ~。

 そもそもこの注音符号というのはかなり昔中国で作られたものなのだそうで、一文字で一音節をあらわす表音文字なのですね。しかし大陸では毛沢東が中華人民共和国をうち立てると注音符号は廃止されピンインが用いられるようになりました。逆に台湾には注音符号が残って現在まで至り、子供の教育にも使われているのです。

 それでどうしても覚えなくちゃいけないのよね。仕方がないので注音符号の表を買ってきて壁に貼り付け毎日見るようにしています。うーん、娘と私、どっちが先に全部覚えられるでしょうか。(たぶん娘のほう・・・・・・)

台湾のへんてこ家電 ‘捕蚊燈’

2006-03-31 00:56:55 | 生活に関する話題
 真夏になる前の5月6月は台北で最も蚊の多い時期。で、なぜか30度を軽く超えるような7月8月は蚊の皆さんも見かけなくなります。というわけでこちらでは今が一番蚊取り線香の活躍時期なんですよ。わが家も毎日緑色の渦巻き型蚊取り線香やカートリッジ式の蚊取りマットにお世話になっていますが、それだけでは万全ではないんでこんなモノも使っています。写真を見てください。これも実は蚊取り器なんですよ。正式名称は捕蚊燈というそうです。

 この商品、蚊取り器にしては鳥かごぐらいの大きさでずいぶん大げさに見えますが、特に特別な機能がついているわけではないんです。使い方はいたってシンプル。捕蚊燈のプラグをコンセントにつないだら鳥かごの真ん中に立っている蛍光灯みたいなのが青く光り、その周りを囲っている金属の網に電気が走ります。つまり青い光で蚊を誘い集め、近寄ってきたところを網に通った電気で感電死させるという仕組み。要するに蠅取り紙の電気版ですね。従って蚊取り線香や蚊取りマットのように薬品の威力で蚊を退治するのではなく、寄ってきた蚊を始末するだけのことなので効率がいいわけではありません。また青い蛍光灯も取り替えがきかず、切れたら捕蚊燈を買い換えなければならないので優れもの家電とも言えないでしょう。

 しかしこの捕蚊燈、台湾では一家に一台必ずある家電といっていいぐらい皆さん持っているし、毎年よく売れるようです。なんでなのか。ちょっと考えてみると、思い当たることが・・・
捕蚊燈の電気の通った金属の網に蚊が触れると、パチパチッとかなり大きな音がします。まさに断末魔の音。にっくき蚊の最期がはっきりとわかるんですよね。だからパチパチッ!と音がしたら「やった、一匹ご昇天だ!」とスカッとした気分。蚊の死ぬ音が快感に思えるからみんな捕蚊燈を買うんじゃないだろうか、電気の音を聞いて「やったぜ、ざまー見ろ」気分を味わいたいからつい使っちゃうのではないか・・・・

 ちなみに説明書には“蚊以外にもいろんな虫に効果あり”とありますが、確かに小さい蛾なんかもひっかかって哀れな最期を遂げています。この代物、果たして日本にあったら売れるのでしょうか。どう思います?(写真の捕蚊燈の手前にある水色の細長いものは金網についた虫を掃除する付属のハケです)

台湾の便利な道具?

2006-03-27 00:21:28 | 生活に関する話題
 今使っている日本語教材の中に「便利な道具」という単元があり、その中の設問に“今持っている道具の中で、これは本当に便利だと思うものはありますか”というのがあります。学生に聞いてみると携帯電話だとかパソコンだとかいう答えが返ってきましたが、逆に先生は何かあるかと聞かれてちょっと考え、それは“開飲機”だと言うと学生さんに変な顔をされてしまいました。まるで「えっ、そうかなぁ、開飲機ってそんなに便利か?」というふうに。そうなんです。便利なんです。私にとって開飲機は。

 日本人にはなじみがないでしょうが、開飲機とは浄水器兼電気湯沸かし器とでも申しましょうか、とにかく写真を見てください。これはわが家にある開飲機でございますのよん。上部は水を入れておくタンクになっていて、下の部分が湯沸かし器になっておりまして、左のレバーを押すとお湯が出て、右のレバーを押すとぬるいお湯というか生ぬるい水が出てくる仕組みになっているんですね。何が便利かというと熱いお茶が飲みたくないときには適当にぬるくするというのが手軽にできるのですよ。ほんに猫舌の私には誠にありがたいのでした。これが日本なら魔法瓶でお茶を入れてからぬるくするため水道の所まで行って水を足すという手間がかかります。しょうもないかもしれないが、この手間が省けるというのが嬉しいじゃあーりませんか。この利点は娘が赤ん坊の頃粉ミルクをといてやったときに威力を発揮。右のレバーと左のレバーを交互に押してうまく調節し、ちょうど温かく飲みやすい熱さにできて、ミルク瓶を後で冷やさなくてもいいんですよ。

 もう一度写真を見てください。機械の右側にある丸くて黒いつまみは内部の電気ポットにお湯とぬるま湯がなくなってきたら上部のタンクから水を足すためのものです。つまみを右に回すとタンクに入っている水が少しずつ下部のポットへと流れていくようになっています。つまみの上にあるのは手動で加熱するスイッチ。うちの開飲機はちょっとレトロなのですが、今のは冷水が出るようになっていたりビジュアル的にもモダンになっていたりなんですが、とにかく日常お茶をよく飲む台湾の家庭では一家に一台必ずある電気製品なのです。実家では弟から茶飲みばばあとあだ名されるほど頻繁にお茶をいただく私。開飲機は台湾のへんてこ家電、おもしろ家電というよりもむしろ便利な代物だと思っているんです。

 ちなみにお値段はと言いますと、安いものでは1000元(日本円で約3500円)以下から高いものでは2000元ちょいぐらいではないでしょうか。

 そうそうぬるい水と言えば・・・・台湾の人はぬるい水を好むのですよー。台北市内で喫茶店を営むマスター陳さんから聞いた話。陳さんは日本が好きで、よく日本へ遊びに行くそうです。で、日本の喫茶店のまねをして自分の店でもお客さんに氷の入ったお水をサービスしたところ、ぬるい水と取り替えてほしいと言われることが多く、その後氷入りの水はやめにしたんだそうです。日本人の感覚では水は冷たい方がおいしいと思うのだけど。
 
 開飲機は日本でもし仮に売り出されても売れないでしょうが、ぬるい水が好きな
民族が多い国では売れるかもね。

台湾の幼稚園 その2

2006-03-27 00:13:22 | 生活に関する話題
 台湾の幼稚園では朝、昼、午後と給食があると言いましたよね。ミルクやパン、チャーハンなど日本でもおなじみの献立もあるのですが、娘の通う保育所の献立表を見てみるといかにも台湾らしいメニューがあります。
 例えば朝ごはんでは蘿蔔ガオ(大根もち)、冬粉湯(春雨入りスープ)、ワンタンなど。昼ご飯では水餃子、金針排骨湯(百合のつぼみと骨付き豚肉のスープ)、魚丸湯(ツミレ入りスープ)、肉羹ホイファン(肉と野菜炒めのとろみがけご飯)、葱油餅(葱の入ったクレープみたいなの)、板條(広東では河粉といいますね。ベトナムのフォーのようなもの。台湾では米の粉で作ったきしめんみたいなのを板條と言うのです)など。午後のおやつには愛玉涼圓(台湾の屋台などでお馴染みの透明ゼリー。蜂蜜とレモンをかけて食べる)、珍珠ミルクティー、五香茶葉蛋、関東煮(台湾の人もおでんが大好き)など。日本人から見ると実に珍しい献立ですが、どれも台湾の人が日常口にしている食べ物です。

 幼稚園での活動内容で注目すべきなのは英語教育にとても熱心だということ。娘の保育園でも年少組から英語のレッスンがあります。と言っても年少さんですから一日30分程度、“eyes”とか“blue”などの簡単な単語を習うだけなのですが。これが年中組や年長組になると英語の時間もちょっと増えて、簡単なセンテンスを習い、ちょっとした会話ができるようになるのを目標としているようです。また、月に一度、英語のスピーチコンテストのようなものがあって、みんなの前で園児がそれぞれ習った英単語やセンテンスを発表しています。
 英語に関しては台湾は特に重点を置いているのか、アメリカ人など外国の先生を雇う幼稚園も多く、こういったところは幼稚園にいる間中英語で会話する美語幼稚園として人気があります。ただこういう幼稚園は美語老師を雇っている分学費が割高になっています。英語の時間は園児達もイングリッシュネームで呼ばれるようです。ハンスやローラ、ピーター・・・と自分の好きな名前をつけたり、先生につけてもらったり。うちの子の場合どうなるのかと心配しましたが、そのまま日本名で呼ばれているようなのでちょっと安心しました。

 また娘の保育園では年中組から“注音”を習います。実はこれは私が最も心配し、恐れているレッスンです。注音というのは漢字の発音を表記する記号のことで、言ってみれば日本語のひらがなやカタカナのようなもの。大陸中国では漢字の発音をローマ字で表記するピンインが用いられていますが、台湾では注音を使っているため、子供達は小学校で漢字を覚える前にこの注音を習います。しかし、これがへんてこな記号なもんだからわたしゃなかなか覚えられない~。子供の宿題をチェックするにはまず親が覚えにゃならんのですよ。あぁ困った。いずれにしろどこの幼稚園へ行こうと注音のレッスンは必ずあるので逃げられないなぁ。

 文字の話題のついでに・・・・台湾では香港と同じように漢字は繁体字を使っているので画数が多くて大変!「芸」は「藝」、「医」は「醫」というふうにお堅いのですねぇ。そんなわけで娘の連絡帳の保護者通信欄に書くときも「あー、どんな字だったっけー」と辞書を引き引きしっくはっくしながら毎日書いております。

 その他の活動内容は日本とそんなに変わらないと思います。お歌を歌ったり粘土細工したりお絵かきしたり。ただ、百香の保育所では音楽の時間に国語(北京語)以外に台湾語(閔南語)の歌も習います。一昔前では考えられなかったことですが、自分たちの言葉を大切にし、伝えていこうという運動がここ最近よく見られることから、幼稚園でもそういった動きがあるのでしょう。

 娘の保育園ではレクリエーションも結構あるみたいです。月に一度は遠足があり、動物園や植物園、大きな公園へ行っています。これはやはり運動場がないせいなのかもしれません。また、月に一度調理実習(?)もあり、先生と園児みんなで作って食べるプログラムが組まれています。台湾だなーと思うのはワンタン作りや炸湯圓(白玉団子を揚げたお菓子。台湾の人はこれが好き。)作り。冬には鍋もやるそうです。台湾の人は日本人以上に鍋好きなんですよ。

 そうそう、台湾らしいと言えば共働きが多いということもあって、幼稚園の保護者懇談会や座談会は退勤時間後の夜に行われます。台湾の両親は教育熱心、特にお父さんが子供の教育に力を入れている家庭が日本より多いようで、こういった懇談会には父親が来るケースが多いのです。


台湾の幼稚園 その1

2006-03-27 00:03:50 | 生活に関する話題
 娘が三歳になってすぐ育園に通わせていますが、その分育児がずいぶん楽になりるんるんらんらん嬉しいなー♪と、少々お気楽主婦気分。というわけで今回は幼稚園の話題です。“所変われば幼稚園も変わる”ってんで日本と台湾では幼稚園、保育園は異なる点が多々あります。

 まず最も違うのはその数です。都会では共働きが原則なので台湾では幼稚園、保育所、託児所の類がたーーーくさんあり、待機児童なんてのはいません。ほんとうに“犬も歩けば幼稚園に当たる”という具合にあっちこっちにあるのです。保育園不足の日本では信じられないようなことですが、一つの通りが全部保育園という所も少なくありません。これ、ホントの話。母親が働いている分当然保育時間も長く、娘が通う保育園も9:00~16:30なのですが、朝は7:00から連れてきてもよくて、夕方は18:30まで預けられ、それ以降は要相談で預け可能なのですから台湾の保育園は働く母の強い味方だと言えるでしょう。

 どこも保育時間が長いため、幼稚園と保育所の違いというのが台湾でははっきりしません。日本だったら幼稚園というのは小学校に上がる予行演習的要素があって、たいていお昼ぐらいで保育終了という感じかな。で、保育園というのは働く母が子供を預ける場という気がしますが、台湾の場合はそれぞれをミックスさせたような所だと思います。

 朝早くから預けられるということで台湾の幼稚園ではみんな朝ごはん付きなのですよ!これも日本と違うんじゃない?娘の保育所でも朝、昼、お昼寝のあとにそれぞれ食事タイムがあります。

 ところで気になる学費ですが、一般的に高いです。台湾の場合公立の幼稚園が少ないため、たいていの人は私立に通わせていますが、娘が通っている所(私立)を例にとると、半年分の設備費、活動費、教材費が15000元(日本円で約55000円)で、月々の学費が6500元(日本円で約25000円)ということなので、1クール(半年間)通わせると54000元(日本円で約205000円)かかることになります。一ヶ月平均9000元(日本円で約34000円強)一人の子供にかかるわけです。
 ひぇー、金かかるなーと思いますか。確かに日本の幼稚園より高いかもしれませんね。ただ保育時間を考えると高くてもしょうがない気もします。うちは台北縣なのでこんなもんですが、台北市内の幼稚園はもっと高く、娘の幼稚園の1.5倍ぐらい割高だということです。

 それともうひとつ、日本の幼稚園と大きく違う点があります。それは運動場がないということです。日本の幼稚園や保育園では運動会ができるくらいの広さがある運動場があって当然なのですが、狭い台北にたくさんの幼稚園、保育園がひしめく状況では運動場を持つ敷地など期待できないのでしょう。運動場がある所など本当にごく少数の幼稚園だけです。たいていの幼稚園では滑り台やブランコがやっと置ける程度の広さしか運動場(というかたんなる空間)がありません。百香の所も屋外には遊び場がなく、屋内に滑り台、ジャングルジムなどで遊ぶ空間が確保されてはいますが、あまり広いとは言えない面積です。こういうのはまだいい方で、全く遊び場のない幼稚園もあるようで、そういう所はどうするのかというと一般の公園へ園児を連れて行って一定時間遊ばせているのです。一般の公園を使うなんてなんか変な感じ
でしょ。

 幼稚園に運動場がないなんて子供がかわいそう・・・と思いますか。私も最初ずいぶん抵抗がありました。が、しかし、暑い日が多い台湾では昼間お外で遊べないから運動場がなくてもいいのかも・・・と最近では考えます。夏の気温が一年の半分近く続くから、この間は夕方しか(または早朝)お外に出られないのです。また、こんな話もあります。台北市南部に広い敷地を持つ幼稚園があって、そこに台湾の友達が子供を通わせていました。運動場の広さも申し分なく、敷地内には大きな庭や池、小川まであるとのこと、自然が多くて子供にはいい環境だー、近ければ百香を通わせたいものだと思いましたが、友達の子は1年でこの幼稚園をやめました。他にも退園した児童が結構いたとのこと。なぜ?理想の環境のように思うのだけど・・・・・。やめさせた理由というのはなんと“蚊”だったのです。庭、池、小川があるところにはボウフラも湧くのでしょう。友達の子は幼稚園でしょっちゅう蚊に刺されてなかなかその跡が消えないほどだったようです。なーんだ、蚊ぐらいどうってことないでしょーと思うのは日本人の発想です。台湾にはデング熱という怖い病気があるので親は敏感になるのでしょうね。

 所変われば幼稚園、保育所も違うなぁとしみじみ感たんで今回はレポートしてみました。次回はその続編です。