ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

台湾の幼稚園 その1

2006-03-27 00:03:50 | 生活に関する話題
 娘が三歳になってすぐ育園に通わせていますが、その分育児がずいぶん楽になりるんるんらんらん嬉しいなー♪と、少々お気楽主婦気分。というわけで今回は幼稚園の話題です。“所変われば幼稚園も変わる”ってんで日本と台湾では幼稚園、保育園は異なる点が多々あります。

 まず最も違うのはその数です。都会では共働きが原則なので台湾では幼稚園、保育所、託児所の類がたーーーくさんあり、待機児童なんてのはいません。ほんとうに“犬も歩けば幼稚園に当たる”という具合にあっちこっちにあるのです。保育園不足の日本では信じられないようなことですが、一つの通りが全部保育園という所も少なくありません。これ、ホントの話。母親が働いている分当然保育時間も長く、娘が通う保育園も9:00~16:30なのですが、朝は7:00から連れてきてもよくて、夕方は18:30まで預けられ、それ以降は要相談で預け可能なのですから台湾の保育園は働く母の強い味方だと言えるでしょう。

 どこも保育時間が長いため、幼稚園と保育所の違いというのが台湾でははっきりしません。日本だったら幼稚園というのは小学校に上がる予行演習的要素があって、たいていお昼ぐらいで保育終了という感じかな。で、保育園というのは働く母が子供を預ける場という気がしますが、台湾の場合はそれぞれをミックスさせたような所だと思います。

 朝早くから預けられるということで台湾の幼稚園ではみんな朝ごはん付きなのですよ!これも日本と違うんじゃない?娘の保育所でも朝、昼、お昼寝のあとにそれぞれ食事タイムがあります。

 ところで気になる学費ですが、一般的に高いです。台湾の場合公立の幼稚園が少ないため、たいていの人は私立に通わせていますが、娘が通っている所(私立)を例にとると、半年分の設備費、活動費、教材費が15000元(日本円で約55000円)で、月々の学費が6500元(日本円で約25000円)ということなので、1クール(半年間)通わせると54000元(日本円で約205000円)かかることになります。一ヶ月平均9000元(日本円で約34000円強)一人の子供にかかるわけです。
 ひぇー、金かかるなーと思いますか。確かに日本の幼稚園より高いかもしれませんね。ただ保育時間を考えると高くてもしょうがない気もします。うちは台北縣なのでこんなもんですが、台北市内の幼稚園はもっと高く、娘の幼稚園の1.5倍ぐらい割高だということです。

 それともうひとつ、日本の幼稚園と大きく違う点があります。それは運動場がないということです。日本の幼稚園や保育園では運動会ができるくらいの広さがある運動場があって当然なのですが、狭い台北にたくさんの幼稚園、保育園がひしめく状況では運動場を持つ敷地など期待できないのでしょう。運動場がある所など本当にごく少数の幼稚園だけです。たいていの幼稚園では滑り台やブランコがやっと置ける程度の広さしか運動場(というかたんなる空間)がありません。百香の所も屋外には遊び場がなく、屋内に滑り台、ジャングルジムなどで遊ぶ空間が確保されてはいますが、あまり広いとは言えない面積です。こういうのはまだいい方で、全く遊び場のない幼稚園もあるようで、そういう所はどうするのかというと一般の公園へ園児を連れて行って一定時間遊ばせているのです。一般の公園を使うなんてなんか変な感じ
でしょ。

 幼稚園に運動場がないなんて子供がかわいそう・・・と思いますか。私も最初ずいぶん抵抗がありました。が、しかし、暑い日が多い台湾では昼間お外で遊べないから運動場がなくてもいいのかも・・・と最近では考えます。夏の気温が一年の半分近く続くから、この間は夕方しか(または早朝)お外に出られないのです。また、こんな話もあります。台北市南部に広い敷地を持つ幼稚園があって、そこに台湾の友達が子供を通わせていました。運動場の広さも申し分なく、敷地内には大きな庭や池、小川まであるとのこと、自然が多くて子供にはいい環境だー、近ければ百香を通わせたいものだと思いましたが、友達の子は1年でこの幼稚園をやめました。他にも退園した児童が結構いたとのこと。なぜ?理想の環境のように思うのだけど・・・・・。やめさせた理由というのはなんと“蚊”だったのです。庭、池、小川があるところにはボウフラも湧くのでしょう。友達の子は幼稚園でしょっちゅう蚊に刺されてなかなかその跡が消えないほどだったようです。なーんだ、蚊ぐらいどうってことないでしょーと思うのは日本人の発想です。台湾にはデング熱という怖い病気があるので親は敏感になるのでしょうね。

 所変われば幼稚園、保育所も違うなぁとしみじみ感たんで今回はレポートしてみました。次回はその続編です。



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