と言う、知る人ぞ知る筒井康隆氏の小説があります。
タイトル見ても判りますが「日本沈没」のパロディ小説で、ちゃんと小松氏の許可も取ってある“正式な”パロディ小説です。
尚、そもそもの発案者は星新一氏だったとか。
内容も、これ又判る通り、世界で日本以外が全て沈没してしまい、そのせいで各国の首脳や有名人が日本に殺到、狭い日本に世界中の人種が集まった結果起こる珍騒動を通して色々と皮肉ったりしているブラックユーモア小説でもあります。
確か2年前にも映画化されて、一部で好評を博したとか。
・・・・・・と言いつつ、実は小説読んだ事も映画見た事もないんですけどね(^^;)
で、今の世界経済状況が正に「日本以外全部沈没」状態だったりします。
実のところ、バブル崩壊後の日本経済の“落ち込み方”ってのは世界初のケースだった為、日本は全て独自で解決しなければなりませんでした。
しかし、そんな日本の努力を各国は冷ややかに見ていた事も事実。
特に銀行への公的資金投入などでも「自由経済に政府が介入するとは何て愚かな事をするんだ」と、先進国の殆どはかなりあざ笑い、又、アメリカなどはむしろそれを逆手に取って自国に“投資”させ、その結果、異常なまでの“土地バブル”が発生してしまいました。
口の悪い連中は「今日のドル暴落の遠因は上記の様な理由で日本にもある」とか言ってますが、個人的には「ふざけるな!」と言いたいですね。
アメ公のやる事の責任まで取れるか!っちゅうんじゃ!
まあ、某ケケ中を始めとした親米派連中がアメリカを潤す為にかなり“荷担”した事は否定しませんが(^^;)
今年2月にあったG7財務省・中央銀行総裁会合でも日本のバブル崩壊後の処理方法について各国に説明した際も、どの国も全く興味を示さず、殆ど無視されていたそうです。
が!
ドル暴落&世界同時株安、各国の土地バブル崩壊が起こってしまった現在、あれだけバカにしまくった日本のやり方を「経済立て直しのモデルケースにしたい、是非話を聴かせてくれ」と提案してくる国が続出!
まあ、今更別にいいんですけどね…。
そして、フランスでもこんな記事が出ていました。
「サムライの復讐」始まる=日本の復活、欧米に希望-金融危機で仏紙
【パリ6日時事】欧米で金融危機が広がる中、日本企業が米金融機関などの買収・投資に乗り出していることについて、6日付仏紙ルモンドは「サムライの復讐(ふくしゅう)」と題する論文を掲載し、「日本は失われた10年から復活した。巨大なバブル崩壊からも立ち直ることができる証しであり、欧米にも希望を抱かせる」と論じた。
同紙は「世界でほぼ唯一『サブプライムの毒』を味わわなかったのが日本の銀行だ」と評価。背景には日本が1990年代のバブル崩壊のトラウマ(精神的外傷)を克服できず、リスクの高い投資を慎んだことがあると解説した。
さらに、最近は中国の経済的奇跡ばかりがもてはやされ、日本は目立たないが、「日本のロボット工学は世界一。研究開発関連予算は国内総生産(GDP)3.3%にも上る」と指摘。「日本の復活を誰も気にしていないが、侮ってはならない」としている。
短いながらもなかなか的を射た記事だと思いますが、最後の一文に悔しさがにじみ出ていると感じるのは私だけでしょうか?(^^;)
まあ、如何にも皮肉屋のフランス人が言いそうな事ではありますが。
この記事にも書いてあるとおり、今回日本がほぼ無傷ですんだのは、日本の銀行の大半がアメリカ発の“怪しげな金融商品”に手を出さなかったからなんですね。
出さなかったと言うか、出せなかったというか、まあどちらにしても、殆どを国内で“処理”していた事が幸いしたわけです。
ですから、散々アメリカの“金融商品”に手を染めてしまっている諸外国が日本をモデルケースにして“立て直そう”としても、おそらく無理なんじゃないでしょうか?
それに日本だって“特効薬”があったわけじゃなく、バブル崩壊から15年掛けて、それこそ国民の大半が“傷口から流れ続ける血を辛抱強く手当して止めた”結果、ようやくここまで回復したのであって、それも日本人特有の“我慢強さ”があったればこそ、と私などは思うのですが、その辺はどうなんでしょうね?
諸外国の大半が10年も辛抱出来るとはとても思えないのですが…そうなると又戦争が始まり兼ねないわけですけど(--;)
又、日本国の借金は大半が国民に負担させていると言う部分も諸外国とは違います。
これは極端な言い方をすれば「いつでも“チャラ”に出来る」わけです。
外国から借りていたら絶対に返さなければ国としての信用が無くなってしまって、後々何をしても協力してくれる国が無くなってしまいますから。
・・・・・・ああ、そういえば日本の隣にはそんな「借金踏み倒しの常習犯」がいましたっけ。
そのくせ、金に困ると相変わらず「前の借金は返せないけど、又金を貸してくれ」と図々しく言ってくる、多重債務国家が。
まあ、貸す方も貸す方なんですがね。
話を戻しますが、国民自身も現在「自分達が数百万円の借金背負わされている」と感じる人はそういないでしょう?
だからその借金が“無効”になっても、マスコミなどが騒ぐので「何だよ、ヒドイじゃないか!」と口では言いますが、本当に腹を立てている人は殆どいないと思います。
そういった部分でも“日本”は諸外国に比べて“強い”わけです・・・まあ、本来はそれじゃダメなんですけどね (^^;)
とまあ、こんな風に今回の経済危機に関しては日本の一人勝ちと言う感じになってきたのですが、某新聞などはそれが気にくわないらしく、数日前の新聞で「日本だけが取り残されている」とか書いていましたが、思わず「不景気から取り残されて何が悪いんだ?」とツッコンでしまいましたよ。
又、世界金融危機 中国マネーに頼るしかないのか (ゲンダイネット) 内で「日本はカヤの外」と書いてありますが、この期に及んでまだ支那様に忠誠を誓うその姿勢は、最早呆れるを通り越して爆笑ものですな!
一部では「世界恐慌になるかどうかは日本の動き次第だ」とまで言われているってのに…。
しかし、そんな世界の流れが全く見えておらず、ひたすら「解散しろ~!政権寄こせ~!」と、最早「呪いの言葉」に近い程の怨念を込めて、傷の入ったレコードの様に同じ言葉を言い続けているのが民主党。
お前ら、本気で世界恐慌起こすつもりか?
とツッコミたくなる程回りが見えてませんが、その辺に関するツッコミは又次回にでも。