山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

神の川のヒレピンやまめ

2007-04-21 21:50:36 | フライフィッシング
今日は私のふる里の溪にUさんとYさんを案内する約束をしていました。なのに、午後から私の所用で中止、ホントにごめんなさい。この埋め合わせは必ず果たしますね。

と言う訳で、私一人でちょっとだけ溪に立つこととなりました。私に許された時間は午後1時まで。朝一で入溪しなければ。午前2時半、仕事が完了してそのまま家を出て、先ずは腹ごしらえ。府中では人気のラ-メン『江川亭』へ立ち寄ります。



ここは午前11時から午前3時までラ-メン好きが後を絶ちません。今日は中華麺の大盛り、おろしニンニクをたっぷりのせて、いっただきま~す。背脂ギトギトのス-プがインパクトあって旨いのです。結局、私が最後の客となりました。



中央高速の八王子SAで2時間ほど仮眠して、いざ『神の川』へ。いまちょうど山桜とミツバツツジが満開の季節を迎えています。これが日本の由緒正しい春の山なんですねえ。日本に生まれたこと、感謝しましょうね。



神の川ヒュッテに直行します。今日は親父さん居るかなあ。
あら、なんか騒がしいぞ?ヘリコプタ-が蛭が岳山荘へ荷揚げのためにピストン輸送しているところでした。風圧に耐えながら歩く登山者は『檜洞丸(ひのきぼらまる)』へ登るのだとか。いまごろはトウゴクミツバツツジが咲き始めている頃でしょうね。



午前7時、本流の流れ。今日は久しぶりに本流をやろうかな?



と、考えながら入溪の準備を始めると、ナヌ?先行者?遅かったかあ?
仕方ない、一言あいさつし、支流の沢をやることを告げて先行させて頂くことに。



支流のコンディションは最高でした。昨日までの雨で濁りはないものの少々増水気味。綺麗なヤマメに出逢えたらいいな。



14番のメイフライをフィ-ディングレ-ンに乗せる。沈み石の前でヤマメがライズしてフライをくわえた。ヤマメは渾身の力で流れを遡り、ググッ、グググ~ッとロッドを弓なりに絞り込む。カ、イ、カ~ン!ランディングしたヤマメは体側のピンクが鮮やかで尾びれもピンピン。清冽な流れに鍛えられた溪魚はこんなにも美しくなるものなんですね。しばらく座り込んで見とれてしまいました。



さらに釣り上がります。惚れ惚れするような流れですなあ。この肩からは絶対に出る。そんな確信があった、、、、、、。



思ったとおりの場所から、思ったとおりのタイミングでヤマメが出てくれました。しばらくのファイトのあと、『わ~ったわ~った、だからもうゆるしてくれない?』。



これもまた尾びれピンピンの素晴らしいヤマメでした。住む流れによって魚体がこんなにも違うなんて、、、。あゝ神の川バンザ~イ!



10時までの3時間、こんなヤマメと6尾も出逢えました。もう充分堪能して、さあ川飯かわめし~♪いつものダイニングの前の岩にはミツバツツジの赤紫が何とあざやかなこと。



先ずは前菜でビ-ル。残念ながら、今日はビ-ル1缶で我慢です。




そして今日のメインディッシュ。な~んて言うほどのものではないんですがね。


『だんご汁』。代表的な田舎料理のひとつとでも言いましょうか、、、、、。


粉からこねて、小玉にして、その小玉を長~く伸ばして、それをつぶしてペロペロ状態にすれば出来上がり。時間が無いときほど手をかける、だって釣りしじゃなくて川飯のために来てるのですからね。そして一言。これは、あまり真剣にこねて腰の強い麺にしてははなりません。あくまでも、いい加減に適当にこねる。これがだんご汁の極意とでも言いましょうか、、、、、。分かります?



次に、麺と油揚げと開いたナメコと長ネギを煮込んでから、赤みそと白みそを溶き、少々の塩と醤油で味を調えれば出来上がり。どうですやさしいでしょ?



出来上がりは、こんな感じ。懐かしい味でチョ-旨。結局ひとりで3杯頂いて鍋の底まで食べ尽くしてしまいました。あゝ日本に生まれて良かった~!



ほらほら、あなたも一口どうぞどうぞ!
なぬ、パスタの方がいいですと。あなたとは一生友達になってあげませんよ~だ。



1時までの3時間、ゆったりと川飯を楽しんで、さあ帰りましょうか。
みなさんも是非、春の山を歩いて山桜とミツバツツジをお楽しみ下さいね。



ヒレピンのヤマメとだんご汁、今日もホントにアリガトネ!












コメント (10)
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