山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

箱根駅伝に学ぶ

2007-01-03 15:45:28 | 独り言
熱戦の箱根駅伝も順天堂の総合優勝で幕を閉じました。
いつものことながら、年の初めに箱根を見ることで『そうだ、自分もまだまだやらなければ』と、彼らからチカラをもらっているような気がします。

箱根を走りたい、ただそれだけの夢に賭け、ひたむきに夢に向き合い、過酷なトレ-ニングに耐えてきたアスリ-トたちを思うと、たすきを渡して倒れ込む彼らの姿に感動し、思わず涙してしまいます。一度は箱根を目指し、あっけなく挫折した私は特に感慨深いものがあるのかも知れません。

全力を出し切り、倒れ込むほどに、自分はいま何かに打ち込んでいるだろうか?
箱根を見るたびに、自分に問いかける。今年は生まれ変わったつもりでやり直してみよう。是非とも成し遂げたいことを手帳に書き留めた。

さて、30数年前、私が学生だった頃の母校は毎年優勝を争う強豪校でした。
総合優勝12回、4連覇が一度、2連覇が3度。箱根の伝統校と言われていました。それがどうでしょうか?

私が卒業して数年後、大事件が勃発したのです。母校陸上部のカリスマ的存在であった『宇佐見コ-チ』が東海大学に突然の転出。『何でぇ!』。みな信じられなかった。宇佐見さんは、マラソンでオリンピックにも出場した長距離の第一人者。その宇佐見さんというリ-ダ-を失った母校陸上部はガタガタになりました。

リ-ダ-不在の中で、学生達は自分たちで練習メニュ-を作り、黙々とトレ-ニングを重ねて、箱根に出場はしたものの、かつての輝かしい戦績を残すことは叶いませんでした。何故でしょうか?



それは本物のリ-ダ-が存在しなかったから。
ゴ-ルへの道を指し示し、一緒に走ってくれるリ-ダ-がいない。
モチベ-ションを高め、維持してくれるリ-ダ-がいない。
本気で叱ってくれるリ-ダ-がいない。
心からねぎらい、褒めてくれるリ-ダ-がいない。
自分の成長を正当に評価し、喜んでくれるリ-ダ-がいない。
この人のためならという思いを抱かせるリ-ダ-がいない。

当時の母校陸上部はそんな状態でした。
ただただガムシャラに頑張っても、それだけでは何も成し遂げられないんですね。
あの状態を見ていて、若輩ながら本物のリ-ダ-の必要性を痛感させられたものでした。今では良きリ-ダ-の下で年々真価を発揮し始め、ようやく今年、準優勝にまで漕ぎ着けました。来年からの活躍に期待したいところです。

さて皆さん、あなた方は組織のトップでありリ-ダ-です。
リ-ダ-ですが、リ-ダ-としての使命を果たしているトップがどれだけいるでしょうか?スタッフのやる気に頼るのではなく、自らが変わり、やる気をみなぎらせ、スタッフのやる気を引き出す。あなたがそんなリ-ダ-でなければ、あなたの組織はリ-ダ-を欠いた組織も同然ではないでしょうか?今年こそは是非とも、本物のリ-ダ-に生まれ変わる年でありたいと思います。私も更に更に変わりたいと思っています。










コメント (6)
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