山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

フ゜チ国際交流溪食会

2006-11-07 01:19:16 | 川飯.B級グルメ
文化の日からの3連休、ひとり事務所で大きな案件を丁寧に仕上げた。
クライアントのトップが好感度抜群の方なので、こちらも仕事に熱が入る。
やはり仕事でも好きな人とだけおつきあいする方針に間違いはない。

さて、この3連休の谷間の土曜日、仲良し3人組で溪食会を楽しんだ。

先ずはOちゃんと食料調達のための渓流釣り。通称『うらたん』に向かう。
溪の木々もちらほら色づき始めている。あと2週間もすれば紅葉真っ盛りだ、山歩きがたのしみだなぁ。



ここは自然渓流の管釣り。オフシ-ズンにはよくお世話になる溪である。
冬になってもイワナやヤマメがドライフライで楽しめる。東丹沢にはこんな管釣りが4カ所もあって、幸せのフライフィッシングにオフシ-ズンはないのです。



美しい溪魚と遊びながら魚止めの滝までの釣りを堪能した。この上流にも溪魚はいるが今日はここで終了。神の川の流れはどこまでも美しい。この場所に身をおける幸せをかみしめる。



流れを下って行くと、穏やかな流れでOちゃんがヤマメを上げていた。
『Oちゃん、メダカ釣ってどうすんの?これじゃあ食えないっしょ!』『ヘヘヘ』とOちゃん苦笑いの図でした。もっと釣っていたいけどそろそろ松ちゃんと合流の時間となりました。『行こか?』『うん』Oちゃんもまだやりたそうだったな。



さて、松ちゃんたちと合流して『長者舎山荘(ちょうじゃごやさんそう)』の下の河原へ。大人の溪食会はキャンプ場など使わないのが鉄則。先ずは、何はともあれ焚き火の火おこし。焚き火の煙が立ち上ると一気に少年時代にタイムスリップできちゃうから不思議ですよね。



さあ、焚き火の次は宴会の準備に取りかかりましょうかね。



地鶏に塩とガ-リックパウダ-をまぶして焼き鳥を焼きましょう。松ちゃん持参のカラスミが旨そうだ。薄切りにしたネギやニンニクに挟んで食べたら最高でしたよ。酒飲みにはたまらん代物ですたいねぇ。そしてオイラはキムチ鍋の準備に取りかかります。



今日の獲物。イワナとヤマメとレインボ-。刺身もいいけど今日は塩焼きでいきましょうかね。ヤマメちゃん、ごめんね。



料理もほぼ出来上がりました。さあ、宴会宴会。今日は台湾からの留学生お二人を招いての溪食会です。左の女性が廖(LIAO)さん。東京大学の大学院で建築を学んでいます。その右が陳さん。やはり東大の大学院で歴史の研究にいそしんでいます。お二人とも溪でのピクニックも初めてなら溪食も初めての経験。でも、焼酎もウイスキ-もキムチ鍋も何でも美味しいと言って気持ちよく食べてくれました。
とくに鍋一杯に作ったキムチ鍋はあっと言う間に平らげて、ふた鍋作ったほど、嬉しいですねぇ。料理人冥利に尽きますね。飲みながら食べながら和気藹々と話に花が咲くのでした。



仲良し3人組です。お互いにオッサンになりましたなぁ。高校時代からもう40年近いつきあいで、毎年何回かこうして親交を暖め合っています。左がOちゃん、真ん中が松ちゃん。二人とも絵とデザインが抜群の建築家です、これでも?



酒がまわったら眠る。これが私とOちゃんの昔からのスタイル。
雷が鳴ろうが地震が起きようが酔っぱらったら眠るのです。北朝鮮からミサイルが飛んでこようが蝸が飛んでこようが酔っぱらったら眠るのです。これだけは何があっても譲れないとですよ。周りの連中は大迷惑でしょうねぇ。



二人が眠りに落ちているたったの2時間の間に、松ちゃんはいつものようにスケッチ。3枚も描いていましたよ。彼は毎年、主要な絵画展に出展して賞を取っています。オイラも絵の才能があったらなぁ。



彼のスケッチをお披露目いたします。これは河原の上の長者舎山荘の佇まい。



これは上流の大堰堤の風景。写真よりいいよね。



これは下流の流れ。山も色づき始めています。なんでこんな優しい表現ができるんだろう?



食べ尽くし、飲み尽くし、もうお腹も一杯。みなそれぞれに、神の川のふところでまどろみの時間に浸っていました。自然は人の体も心も清浄に浄化してくれるチカラをもっているんですね。



仕上げは廖さんのふる里のウ-ロン茶。熱々で頂きました。ウ-ロン茶がこんなに美味しいものだったとは、感動ものでした。
廖さん、陳さん、日本での留学生活、有意義に過ごしてくださいね。そして、将来の活躍を期待していますよ。たっぷりお話しましたが、とても好感の持てるお二人でした。日本を留学先に選んでいただいたこともとても嬉しく思います。またここでお会いできるといいですね。



松ちゃんは廖さんと陳さんを送って一足先に帰路につきました。私とOちゃんは焚き火を囲んで飲み直し、そして夢の国へ。寒くて目を覚ますと辺りはもう真っ暗闇。空には満天の星、その星を縫うようにライトをチカチカ点滅させながら幾つもの飛行機が飛んでゆきました。ふるえながら眺める月もなかなか乙なものでしたよ。



みんなみんな、今日もアリガトネ!








コメント (4)
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