山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

時間の感じ方

2006-11-18 23:23:11 | 川飯.B級グルメ
この一週間は実に楽しかった。
先週の土曜日から、ほぼ毎日夜11時の帰宅。自由業というものは『クライアントの自由になる仕事』と自覚している。

4軒目の分院を開設したい。どんなコンセプトでいこうか?レイアウトは?メインタ-ゲットは?スタ-ビジネスは何にしようか?スタッフの布陣は?夢を語り、イメ-ジし、それを形にしてゆく。夢を共有する時間は実に楽しい。

医療法人も成長軌道に乗って久しい。次は第二の夢であるビルを建てたい。
ロケ-ションはあの場所に限定。デザインはどんな感じにしようか?デザイナ-は誰にお願いしようか?テナントはどんな業種を想定しようか?そうだ、ロケハンに行こう。成功の証としての第二の夢を共有し、語り合う時間もまた楽しいものだ。

院長も50代後半になった。医療法人も理想の体制を整えたし後継者もできた。
そろそろ第二の人生、自分の生き方をじっくり考えたい。お互いのこれからの生き方を模索し、深夜まで語り合った。語り合っているうちに、やりたいこと、叶えたい夢が次から次へと湧いてきてワクワクした。

こんな一週間を過ごしながら、ふっと気づいたことがある。
『楽しい時って、時間が長く感じるものなんだな』
そう言えば、仕事のあとカミさんと飲みながら語り合う2時間は、たっぷり2時間の時を感じる。渓流で過ごす一日も、ゆるやかに流れる時間をしっかり実感することができる。夢を語り共有していたこの一週間も、楽しくてとても長い時間を感じながら過ごしたような気がする。なせだろう?

『仕事が充実していると、時間はあっという間に過ぎる』。良く聞く話である。
本当にそうなんだろうか?仕事に追われているとき、分刻みで動いているとき、時間はあっという間に過ぎ去る。一日がとても短く感じる。本当に充実しているからなんだろうか?

思えば、子供の頃の一日はとても長かったように思う。楽しいことばかりしてたから、ゆっくり流れていく自分の時間を実感できてたんだろうな。
退屈な時間とは明らかに質が違う時間なんだと思う。




今日もまた、まったりと流れる時の中に浸り、その時を感じて参りました。

山へと向かう道すがら、地元の人たちが出す露天で酒肴のネタを探します。
今日の茸なべはヒラタケ、ナメコ、シメジ、モミタケに決めました。



銀杏はこんがり焼いて、ゆり根はアルミホイルに包んで焚き火に放り込んで焼きましょう。ほくほくして美味しいぞ~。むかごも柚も買いました。



登山靴に履き替えてザックをかつぐとワクワクする。いつもの場所へ向かう。
テン場への入り口のもみじは、真っ赤に紅をひいた少女のようにはにかんで見えた。



見上げれば天空に一筋の飛行機雲。あそこにも人が生きているんだな。



山は赤と黄色が溶け合ってオレンジ色に燃えていました。一年で一番美しい季節を迎えています。でも私は、落ち葉をサクッ、サクッ、と踏みしめながら歩く山がいいですね。



寒い日は何と言っても焚き火ですね。焚き火は何と言っても流木に限ります。揺らめく炎と語りましょう。



お酒のあとはコ-ヒ-で。なあ~んにもしないで、なあ~んにも考えないで。



私の愛用のチェア-とザック。どれもみな良き相棒です。



焚き火が燃え尽きるまで、まったりと眠ります。目を覚ます頃はもう漆黒の闇でしょうか。



あぁ、今日も幸せな一日が終わります。焚き火よ、ありがとね!








コメント (4)
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