イリヤ・ナイシュラー監督、『ハードコア』、4/7、Tジョイ久留米にて鑑賞。2017年12本目。
金曜日は『夜は短し歩けよ乙女』に引き続いて『ハードコア』を観ました。時刻は23:50。普段だったら、さてそろそろ布団に入って夢の中で愛しのあの子と逢瀬でもするか!という時間なんですけど、疲れ切った体を鞭打って何とかもう一本観てきましたよ。
『ハードコア』、想像していたよりもずっとゲーム的な映画でした。
何がゲーム的か?
まずすべての出来事を主人公ヘンリーの目を通して観客が同時に体験する、いわゆるFPS(一人称視点)であることでしょうね。
ゲームではよく見る手法ですが、映画でここまでFPSを徹底した作品は過去になかったと思います。
ただそれだけがゲーム的な要素ではないんですよ。
登場人物の指示に従って次の目的地に向かうロールプレイングゲーム性、敵キャラクターを倒すことによって自身を強化するアクションゲーム性、さらにクライマックスで爆発する敵雑魚キャラを容赦なく徹底的に殲滅する残酷さは『グランド・オート・セフト』などといった暴力ゲームと通じるものがあるのではないでしょうか。
確かに革新的な映画ではあると思うのですが、ただここまでゲームに近い映画だと、果たして映画である必要があるのか?という疑問は生じますね。
本作は視点が主人公とシンクロしているので、どうしたってFPS酔いしてしまいます。
これがゲームなら途中で休憩すれば済むことですが、映画だとエンディングまでノンストップです。決して観客に優しい映画だとは言えません。
また本作は自分がこれまでにシネコンで観た映画の中で一、二を争うほど残酷な映画ではあるのですが、まだそれが物足りない、もっともっと暴力の世界に浸りたいという人もいるでしょう。
ゲームであればそれが可能です。しかし映画だとその希望に応えることは出来ません。やはりエンディングまでノンストップです。
そういうふうに考えると本作は映画としては革新的であるが、比べる対象がゲームだと非常に分が悪いと言えます。
などとゲームに精通しているかのようにレビューしましたが、自分は最新ゲームにはまったくもって疎いので、普段からゲームに慣れ親しんでいるヘビーゲーマーが本作をどう観るか、興味があるところです。
お気に入り度★★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
金曜日は『夜は短し歩けよ乙女』に引き続いて『ハードコア』を観ました。時刻は23:50。普段だったら、さてそろそろ布団に入って夢の中で愛しのあの子と逢瀬でもするか!という時間なんですけど、疲れ切った体を鞭打って何とかもう一本観てきましたよ。
『ハードコア』、想像していたよりもずっとゲーム的な映画でした。
何がゲーム的か?
まずすべての出来事を主人公ヘンリーの目を通して観客が同時に体験する、いわゆるFPS(一人称視点)であることでしょうね。
ゲームではよく見る手法ですが、映画でここまでFPSを徹底した作品は過去になかったと思います。
ただそれだけがゲーム的な要素ではないんですよ。
登場人物の指示に従って次の目的地に向かうロールプレイングゲーム性、敵キャラクターを倒すことによって自身を強化するアクションゲーム性、さらにクライマックスで爆発する敵雑魚キャラを容赦なく徹底的に殲滅する残酷さは『グランド・オート・セフト』などといった暴力ゲームと通じるものがあるのではないでしょうか。
確かに革新的な映画ではあると思うのですが、ただここまでゲームに近い映画だと、果たして映画である必要があるのか?という疑問は生じますね。
本作は視点が主人公とシンクロしているので、どうしたってFPS酔いしてしまいます。
これがゲームなら途中で休憩すれば済むことですが、映画だとエンディングまでノンストップです。決して観客に優しい映画だとは言えません。
また本作は自分がこれまでにシネコンで観た映画の中で一、二を争うほど残酷な映画ではあるのですが、まだそれが物足りない、もっともっと暴力の世界に浸りたいという人もいるでしょう。
ゲームであればそれが可能です。しかし映画だとその希望に応えることは出来ません。やはりエンディングまでノンストップです。
そういうふうに考えると本作は映画としては革新的であるが、比べる対象がゲームだと非常に分が悪いと言えます。
などとゲームに精通しているかのようにレビューしましたが、自分は最新ゲームにはまったくもって疎いので、普段からゲームに慣れ親しんでいるヘビーゲーマーが本作をどう観るか、興味があるところです。
お気に入り度★★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。