この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

全然女神を継承しなかった『女神の継承』。

2022-07-30 21:16:57 | 新作映画
 バンジョン・ピサンタナクーン監督、ナリルヤ・グルモンコルペチ主演、『女神の継承』、7/30、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞(2ポイント交換で鑑賞料金1000円)。

 真夏のホラー映画祭りのトリを飾る『女神の継承』を観てきました(まぁ来月もフツーにホラー映画を観ますが)。
 ビックリするぐらい女神を継承するお話ではなかったです。
 代々祈祷師を輩出している一族の娘に変調が見られ、新たな後継者と目されるが、娘に取り付いていたのは女神などではなくて、、、というお話。
 まぁタイ版の『エクソシスト』といった感じかな。
 撮影方式がPOVなので、『ブレアウイッチ』的な要素もありますが、だとしたら誰が最終的に編集したんだよ、と言いたくなりますね。笑。

 ところで皆さんは「コンプライアンス」って聞いたことがありますか?
 コンプライアンスといっても天ぷらとアイスクリームのことではないですよ(わかるわ!)。
 直訳すれば「法令順守」で、主に企業倫理問題で使われることが多いのですが、ホラー映画にもあるのです。
 わかりやすく言えば『13日の金曜日』シリーズにおいて子供が殺されることはない、というようなことですね(直で確認したわけではないですが)。
 日本のホラー映画でも近いものはあって、ある程度メジャーな作品だと倫理的に問題のあるシーンは意図的に避けられるものなのです。
 
 しかしこの『女神の継承』は微笑みの国タイからやってきただけあって、コンプライアンス?何それ?天ぷらとアイスクリームのこと?とばかりに日本のホラー映画では絶対にないだろうなと思うようなシーンが後半目白押し!!
 いやぁ、きつかったです(どうきつかったか具体的には言いませんが)。

 主演のミンを演じた女優さんが頑張ってましたね。
 日本ではホラー映画って新人女優の登竜門的な一面があって、それはタイでも同じなのかもしれないけど、本作の場合ここまでやると果たして次回作があるのだろうか、と余計な心配をしてしまいます。

 暑い夏を乗り切るには肝が冷える本作はちょうど良い一本なのかもしれませんが、くれぐれもきついシーンがあるのでお気を付けください。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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