この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

罪と罰。

2007-09-08 23:57:31 | 漫画・アニメ
 今日もまた漫画の紹介です。

 自分の好きな漫画家の一人に落合尚之って漫画家がいます。
 この人、漫画家としてそれなりの地力はあるんですけど(と思ってます)、悲しいかな、売れてないんですよねぇ。
 売れてない上に寡作。
 デビューしてもう十五、六年ぐらい経つというのに、これまでに単行本化された作品はわずかに四作。
 それもすべて短期集中連載なんです。
 一番の長編である『鉄人』でも全四巻。
 これでよく漫画家として飯が食っていけるもんだなぁと感心してしまいます。
 などとクサしたりはしても好きなんだけれど。
 長編デビュー作であり、デプログラマー(脱洗脳家)を主人公にした野心作『黒い羊は迷わない』、ネットワークを徘徊する謎の洗脳プログラムという魅惑的な題材の『ダンデライオン』、どちらもすごく自分の好みの作品です。
 
 そんな寡作で孤高の漫画家落合尚之が新たに漫画アクション(これまたマイナーな雑誌だなぁ。笑。)で連載を始めました。
 タイトルが『罪と罰 A FALSIFIED ROMANCE』
 『罪と罰』ってどこかで聞いたことがあるようなタイトルだなぁって思う人がいたら、それも然り、このお話、十九世紀のロシアの文豪ドストエフスキーの『罪と罰』を現代日本を舞台に換骨奪胎した作品なんです。
 ドストエフスキーの作品を漫画化しようなんて思うのはこの人と手塚治虫ぐらいなものだよ。笑。

 さてさて、漫画は現在ようやく一巻が発売されたばかりですが、何しろ原作は長大なので(といっても当然未読)、原作を余すところなく漫画化したらそれこそ十巻、二十巻と大長編になるはず、、、まぁ打ち切られなければ、あと掲載誌が廃刊にならなければの話ですけどね。
 しばらく漫画アクションから目が離せません。
 といっても立ち読みするのも大変なんだけどね、置いてあるコンビニが少なくて。。。
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4 コメント

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ドストエフスキー (小夏)
2007-09-09 08:33:29
「罪と罰」、読みましたけど、一小説としてものすごく面白かったですよ。せぷさんなら、サスペンス物としてサクッと読めちゃうのではないかしら。

で、意外にもストーリーは実にシンプルだったりします。
確かに哲学的なテーマもあって深いことは深いのだけど、良くも悪くも一人の人間のネガティブな心の内を延々追求していく展開だから、切り口次第では面白くなりそうだけど、ヘタするとあっさり2~3巻でジ・エンドもあり得る罠。

とりあえず、「漫画アクション」、チェックしてみます。
女性が一心不乱に立ち読みしていても、OKな雑誌ですかね?これ。
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ドストエフスキー好き。 (せぷ)
2007-09-09 11:07:15
おぉ、さすがは小夏さん!
『罪と罰』を読んだことがあるとは!!
すっげー尊敬しちゃいます。
自分はスタンダールの『赤と黒』を読んで、そのあまりの退屈さにもう二度と名作は読まねぇ!!と誓って以来文学作品には手を出していません。

漫画アクション、、、ん~、どうなんでしょう、連載作品の半分以上は大人向けのよーな?
でも小夏さんなら大丈夫!!(その保証はどこから!?)
返信する
読んで来ました。 (小夏)
2007-09-09 15:33:28
周囲がオヤジ様方ばっかりで、ものすごーく居心地悪かったです。
しかも、偶然開いたページがイキナリの「濡れ場」でして、、、

で、『罪と罰 A FALSIFIED ROMANCE』ですが、原作で言えば約3分の1くらい進んだあたりだと思います。今月(今週?)号は、ちょうど原作でも最大の見せ場の部分ですよ~~。内容もほぼ原作に忠実みたいですね。お楽しみ♪
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おぉ!! (せぷ)
2007-09-09 20:11:03
おぉ、小夏さん、早速漫画アクションを読んでこられたんですね!
自分が紹介した漫画や映画を実際チェックしてくださる人ってなかなかいないので、めっちゃ嬉しいです。

>偶然開いたページがイキナリの「濡れ場」
あはは、基本的に漫画アクションってそういう漫画雑誌ですからね。笑。
周りにいたオヤジ様方も小夏さんが漫画アクションを手に取られて内心さぞかし驚いたと思いますよ。

>原作で言えば約3分の1くらい進んだあたり
あぁ、そうなんですか。
自分が原作の『罪と罰』で知ってることといえば超長編ってことぐらいだったのですが、一巻とちょっとのところで三分の一となると十巻を越える長編マンガってことにはなりそうにないですね。

まぁよければこれからもオヤジ様方の目を気にせず二人で(?)漫画版『罪と罰』を見守っていきましょう♪笑。
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