この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

何かいろいろと引っかかることが多かった『トップガン マーヴェリック』。

2022-06-04 22:10:10 | 新作映画
 トム・クルーズ主演、ジョセフ・コシンスキー監督、『トップガン マーヴェリック』、6/4、イオンシネマ福岡にて鑑賞(無料観賞クーポンにて、鑑賞料金0円)。2022年19本目。

 現在、当ブログでは山梨・東京旅行記を絶賛(?)連載中ではありますが、そちらを一時休止して、『トップガン マーヴェリック』の感想記事をアップします。
 旅行記の連載を終えてからだと内容を忘れてしまいそうで…。

 旅行のために一週間鑑賞が遅れてしまった『トップガン マーヴェリック』ですが、yahoo映画のユーザーレビューでは驚異の4.7点!
 エンターティメント大作でこんな高い点数、見たことない!
 否が応でも期待は高まります。
 しかし実際観てみると、、、申し訳ないけど、手放しで褒められるような作品だとは思いませんでした。
 いろいろと引っかかることが多くて…。

 トム・クルーズ演じるアメリカ海軍の伝説的なパイロット、「マーヴェリック」ことピート・ミッチェルは現在、超音速実験機「ダークスター」のテストパイロットの任務についています。
 ダークスターの目標速度はマッハ10なのですが、マーヴェリックはテスト飛行でその目標に達するのです。
 しかし彼はさらに機体を加速させ、最終的にダークスターは空中分解してしまいます。

 目標速度がマッハ10なので、マーヴェリックがダークスターをその速度まで加速させるのはわかります。
 それが目標だったのだし、その目標に達しなければ計画が打ち切られてしまいますから。
 でも何でさらに加速させたんですかね、無意味な危険を冒してまで。
 教官となったマーヴェリックは生還することの大切さを説くのですが、その言葉とマッハ10からさらに加速させた行為って相反するものだと思うんですけれど。

 さらに重箱の隅を突かせてもらうと、次のシーンでマーヴェリックは傷一つ負ってないんですよ。
 不死身なのか、マーヴェリック。
 そもそもマッハ10の速度で飛行中に空中分解した機体からどうやって脱出したんだよ、って話ですが。
 この映画、リアリティラインを相当下げないと楽しめないと思いました。

 それはどうなんだ、と思ったシーンはラスト近くにもあって。
 ミッション中に敵機から撃墜されたマーヴェリックとルースターは敵基地の格納庫に収納されていたF14を強奪して脱出を図るのです。
 敵基地の格納庫になぜスクラップ同然のF14があったのか、それについては不問にしてもよいです。
 でもスクラップ同然のF14に燃料が入れられていて、その上武装までされているとさすがにそれはない、ご都合主義すぎると思いました。

 それはないといえばミッション自体よくわからなかったですね。
 巡航艦からのミサイル攻撃で敵基地の滑走路を使えなくすることが出来るのであれば、そのミサイルで核施設を直接攻撃すればよいと思うのですが、それが出来ない理由って何か説明されましたっけ?

 『トップガン マーヴェリック』、何だかいろいろと引っかかることが多くて、素直に面白かったとは言えないのですが、空中戦のアクションはさすがの迫力でしたし、重箱の隅を突いたり、細かいことを考えなければ充分楽しめる映画だと思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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