この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

バイオレンス描写がすさまじかった『ただ悪より救いたまえ 』。

2021-12-29 21:58:06 | 新作映画
 ホン・ウォンチャン監督、ファン・ジョンミン主演、『ただ悪より救いたまえ 』、12/29、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞。2021年62本目。

 まずは訂正から。
 先日の記事で『キングスマン:ファースト・エージェント』が2021年の最終劇場鑑賞映画になる、と書きましたが、すいません、もう一本観てきちゃいました。
 本来次の鑑賞は来年の1月1日の予定でした。
 毎年元日は新年の訪れを祝って映画を観ることにしているので、というような高尚な理由ではなく、単に毎月1日は映画サービスデーで鑑賞料金がいつもより安いから映画を観に行こ赤と思っていたんですけどね。
 去年は、というか今年は上手い具合に観たいと思える作品が三作あって、来年もそうするつもりでした。
 最初の予定では中洲大洋劇場で『ドント・ルック・アップ』、キノシネマ天神で『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』を観ようと思ってました。
 が、1月1日はキノシネマ天神が休み。
 娯楽産業が正月に休むなよ~と思いましたね(嘘です)。
 『ドント・ルック・アップ』と『ターク・ウォーターズ』の合わせ技一本で観に行こうと思っていたので、『ドント・ルック・アップ』だけだとちょっと吸引力に欠けるんだよね…。
 そんなわけで来年の正月じゃなく、新記録にもなるし、今年のうちに何か観に行ってもいいかなと思い、何か面白そうな映画が上映されてないか調べて見つけたのがこの『ただ悪より救いたまえ』だったのです。
 前日は忘年会で遅くなったのですが、翌朝頑張って早起きして観に行きましたよ。

 正直、脚本はちょっとどうかな、と思いました。
 首をひねりたくなるシーンがいくつかあって…。
 例えば主人公のインナムの昔の恋人を殺し、彼女とインナムの間の一人娘ユミンを誘拐した連中は元々詐欺グループだったんですよね。
 詐欺が上手く行かなかったから誘拐に切り替えた、というならわからないでもないのですが、詐欺は上手く行っていたんですよ。
 元恋人は手付金を用意していたのだし。
 それなのになぜ凶悪な手段に訴えなければならないのかがわからない。
 そこら辺の説明って何かありましたっけ?
 他にもパスポートを用意していたインナムならともかく、そうでない人物があっさり外国へ出国できるのだろうかとか、いろいろですけどね。

 ただ、そういった脚本の瑕が気にならないほどバイオレンス描写がすさまじかったです。
 単なるアクションだけなら先日観た『ベイビーわるきゅうれ』もなかなかと思わせるものがありましたが、バイオレンス描写となると韓国映画には敵わないですね。
 自分はすこぶる満足しましたが、暴力シーンが苦手な人は見ない方がよいと思います。

  お気に入り度★★★★、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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