この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

男ならこの映画を観ろ!と言いたい『ラッシュ/プライドと友情』。

2014-02-14 21:52:10 | 新作映画
 ロン・ハワード監督、ダニエル・ブリュール主演、『ラッシュ/プライドと友情』、2/14、イオンシネマ筑紫野のレイトショーにて鑑賞。2014年7本目。


 2014年の2月は、近年ではちょっと記憶にないほど映画の良作が公開される1ヶ月だと思います。去年の11月には一月に9本劇場で映画を観ましたが、確実にそれよりレベルが上ですね。
 ただ、あまりに公開が一時期に集中するため、観れない作品もあって、どうしてあと1ヶ月早く公開してくれないのか、と恨みがましいことを思ってしまいます。
 この『ラッシュ/プライドと友情』も危うく観逃すところでしたが、何とかレイトショーで観てきました。
 いやぁ、本当に観てよかったです。超絶的傑作でした。

 自分は何ていうか捻くれ者なので、「感動の実話!」と謳われた時点でかなりの確率で観る気が失せるんですよね。
 自分にとって実話も創作も同価値であり、その点では実話を元にしていても一向に構わないのですが、それをあえて全面に押し出されると何だかな~と思ってしまうのです。

 本作も実話を元にした映画ではあるのですが、実際観てみると、その見せ方の上手さに舌を巻きました。
 ロン・ハワード、これまで意識したことはなく、好きな映画監督でもなかったったのですが、本作は彼の最高傑作だといっていってよいでしょう。

 本作のどこがいいのか、、、あまりに傑作すぎると、どこがいいのか返って説明しにくいんですよね。とにかく観ろ、としか言えない。笑。

 モータースポーツの最高峰、F1グランプリを舞台にしたニキ・ラウダとジェームズ・ハントという二人の天才の戦いを描いたヒューマン・ドラマです。
 いや、ほんとこれほど「ヒューマン・ドラマ」という表現が相応しいスポーツ映画も珍しいんじゃないかな。
 単純に勝った、負けたっていうお話ではないんですよね。
 戦いに臨む際はベストを尽くす、相手に対して敬意を持つ、勝利を至上とはしない、ときには勇気ある撤退も必要であるetc。
 本作はモータースポーツの映画ではあるのですが、本作で描かれていることは何もスポーツに限ってのことではないんですよね。
 すべての勝負事、引いては生きていく上で言えると思います。
 まぁ目の前にぶら下がっている勝利をあえて放棄することなど、凡人の自分には簡単に出来ることではないですけどね。笑。

 ともかく、すべての人に観て欲しい映画です。何だか興行収入も思わしくないみたいなので一人でも多くの人に観に行って欲しいです。
 ただ、、、吹替え版の声優がKinKiKidsの二人なんですよね(どっちがどっちかは知らないけど)。
 それは観ない方がいいと思います。字幕版と吹き替え版を観比べての意見ではないですけど、アイドルが声をあてるような映画ではなかったですから。
 吹替え版を作るにしてもフツーに専門の声優に演じてもらえばよかったと思うのですが、映画会社はそれで女性客を取り込めると思ったんでしょうか?
 そういう映画ではないと思うんですけどね…。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。


 次回鑑賞は『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2/22公開)の予定です。今度こそ間違いないでしょう、たぶん。
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4 コメント

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すごくよかったですよ。 (せぷ)
2014-02-22 23:04:33
『ラッシュ/友情とプライド』、すごくよかったですよ。

今日の時点ではまだ一日に四回上映しているから、まだもう少しはやってるんじゃないですかね。
たぶんですけど。
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Unknown (まさ)
2014-02-22 22:04:47
ちょっとみたいと思っていたのですが、やっぱり良かごたですな。まだあってるのかな?
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友情の物語でしたね。 (せぷ)
2014-02-16 22:36:45
表向きはもちろんライバルなのですが、心の中では互いに尊敬の念を抱いているところが良かったですね。
ラウダの顔の傷のことを揶揄した記者をハントが叩きのめすのが痛快でした。
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ナイス (iina)
2014-02-16 08:19:48
まさに、プライドを掛けた友情の物語りでした。

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