この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『ハング・オーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』、なげーよ、サブタイトル!!

2011-07-02 23:05:21 | 新作映画
 トッド・フィリップス監督、『ハング・オーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』、7/2、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2011年22本目。

 ヒットした映画の続編が作られることは必ずしも嫌いではありませんが、嫌いな続編映画というものはあります。
 例えば『ダイ・ハード2』や『スピード2』がそれに当たります。
 これらの続編映画の何が嫌いなのか?
 出来がどうこうというわけじゃないんですよ。
 前作で様々なトラブルを乗り越え、紆余曲折の末に結ばれたカップルが、新作では関係がリセットされて、赤の二人になってるってことがどうにも受け入れがたいんですよね。
 前作を鑑賞した際、二人が生き残ってよかった、二人が結ばれてよかった、そう思った自分は何だったんだよ、って思っちゃうのです。

 で、本作ですよ。
 前作『ハング・オーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』において、歯科医のスティはヤリマンで高慢な彼女と別れ、一夜限りの相手のはずだったストリッパーのジェイドに愛の告白をします。
 この告白のシーンはすごくいいなと思いましたし、二人がこれから幸せになればいいなと祝福してあげたくもなりました。

 なのに、本作ではジェイドのことはまるでなかったことになっていて、ステュはタイ人のロレーンと結婚式を挙げるのです。
 おいおい、ちょっと待てよ、と言いたい。
 いろいろ脚本上の理由があったんだろうとは思います。もしかしたらキャスティングのトラブルがあったのかもしれない。

 でもどのような理由があるにせよ、前作でステュとジェイドのことを祝福した者にとっては、二人は結局結ばれず、ステュはこのたび別の女性と結婚することになりました!では到底納得できるものではありません。
 なぜ二人が結ばれなかったのか、きちんと納得のいく説明をして欲しいです。
 難しいことを言ってるのかもしれませんが、その問題がクリアされてない以上、自分は本作に対して、高い評価をすることは出来ません。

 あと、前作ではギリギリのラインに踏みとどまってすべてのエピソードを笑いのネタにしていたと思うんですけど、本作ではそれが一線を越えちゃったというか、DVDを購入するぐらい前作が好きな自分でも(廉価版だけど)、ちょっとそれはないよな、と思いたくなるシーンがありました。
 ヤクのやり過ぎで人が死んでも、おふざけが過ぎて指を切り落としても、ここはバンコクだから(ドンマイ♪)の一言で済ませちゃうのはさすがにね…。

 まぁでも基本的に前作を踏襲している作品なので、前作が面白かったという人は観ても損はないと思います。


 お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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