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この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

「由布川峡谷探検ツアー」に参加しました、その4。

2025-07-08 21:51:19 | 旅行
 自分の登山計画の誤算、一つ目は雌岳の山頂に着いたら後はほとんど下りなので楽に違いないと考えたことです。
 いやぁ、もう全然楽じゃなかったですね。
 特に雄岳まで残り100メートルの急登はほとんど45度の坂を登っているかのようでした。
 しかし一番の計算違いは、二本目のマグボトルが気がつくと中身が半分ぐらい漏れていたことですね。
 何が原因なのか、はっきりとはわかりません。
 自分がちゃんと閉めていなかったのか、それともパッキンが馬鹿だったのか、ともかく車を出るときには一杯に入れていたお茶が半分ぐらいしか入っていないのです。
 ヤバいと思いましたよ。
 由布岳の時に比べて2.5倍飲み物を持ってきているつもりが、実際には2倍弱しか飲み物がないんですから。
 それからは出来るだけ節約してお茶は飲みました。
 二口飲んでいたのを一口だけ飲むようにしたのですが、それでもこの日は猛暑日で飲まずにはいられません。
 第二登山口近くに【鹿嵐山】の一番の絶景ポイントがあるのですが、そこまで回ったら確実に飲み物が無くなると思い、絶景ポイントに行くのは断念しました。
 それでも脱水症状が進み、手足がしびれてきました。
 もしここで倒れたり、意識を失ったりしたら、まず間違いなく自分は死にます。
 今この山に自分以外の人間はいません。
 当然自分を助けてくれる誰かはいません。
 この日は昼前に中央登山口から登ってきた男性と遭遇しただけです。
 何とか第二登山口まではたどり着きました。
 これで助かった、ってわけではないんですよ。
 第二登山口から自分が車を停めた駐車場がある第一登山口まで1.8キロあるんです。
 この頃には飲み物は完全に無くなっていました。
 日差しを遮るものもない中、熱せられたアスファルトの道を1.8キロ歩くのは本当に地獄でした。
 靴紐がほどけても、それを結び直す気力は当然ありません。
 一歩、一歩、ふらつきながらも進み、どうにか駐車場まで戻ることが出来ました。
 車のドアを開け、運転席に倒れ込み、エンジンをかけるとクーラーをガンガンに効かせました。
 クーラーボックスで冷やしていたスポーツドリンクを一気飲みしました。
 この頃になるとようやく人心地ついていました。

 この日自分は【鹿嵐山】で死にかけたわけですが、だからといって【鹿嵐山】が取り立てて危険な山だというわけではありません。
 どんな山であれ、登山初心者が一人で登るのは常に危険が伴うということですね。
 とはいえ、自分も好き好んでソロ登山を繰り返しているわけではないのですが…。

 運転できる状態になってから、前夜車中泊をした【道の駅いんない】へと車を走らせました。

                                続く。
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