この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

富士山に登ってきました、その8。

2024-08-18 22:17:39 | 旅行
 今回参加したツアーの参加者はおよそ40名弱でした。
 半分以上が外国人でしたね。
 国籍も見事にバラバラで、メキシコ、インドネシア、韓国、イギリスとバラエティに富んでいました。
 外国人は参加者だけでなく、ツアーのサポートガイドも「ロンさん」という台湾の若い女性でした。
 ロンさんにはこの後めちゃめちゃお世話になるのですが、出発時にはそんなことは知る由もありません。

 六合目の休憩所ぐらいまでは結構元気でメインガイドの「ヒロさん」と先頭を歩いていたんですよ。
 あ、断っておくとこういった富士登山のツアーで先頭を歩くのは体力に自信がない人間です。
 ヒロさんに「体力に自信のない方」と言われて真っ先に自分は手を挙げました。
 自分の歩くスピードに合わせて隊が動くわけですね。

 しかし七合目に着くころには自分の歩くスピードがあまりにも遅くて、気がつくと自分は隊の最後列でした。
 今回のツアーに参加して、改めて自分の体力の無さと歩くスピードの遅さに気づかされました。
 自分みたいな人間はこういったツアーに参加しちゃダメだということがよくわかりました。
 ロンさんからは片言の日本語で何度も「頑張って」と励まされました。
 いや、頑張ってるんだけど、頑張ってもどうにもこうにもならないんだよね。
 励ましてくれたのはロンさんだけでなく、メキシコ人やインドネシア人の方からも気を使われました。
 もちろん言葉は通じないのですが、メキシコ人の男性はiPhoneの翻訳ソフトで「大丈夫?」と尋ねられ、インドネシア人の男性からは「ゼリー、飲む?」と言われました。
 訪日外国人のマナーの悪さが問題になることもありますが、すべての訪日外国人のマナーが悪いわけではないんですよね。

 八合目に着くころには自分は息も絶え絶えといった感じで、高山病にこそかかってないものの、両方の脚が吊って歩くのも困難な状態でした。
 ヒロさんから選択肢を提示されました。
 このままツアーを続け、この日宿泊予定の山小屋に泊まるか、ただしその山小屋まではさらに一時間歩くことになる、もしくはツアーをリタイアし、一番近い山小屋に泊まるか、ただしその山小屋に泊まるには別料金で12500円かかる、どちらにするか、というものでした。
 自分の中で答えは決まっていました。
 これから一時間歩くのは絶対無理でしたから、一番近い山小屋に泊まるという選択をするつもりでした。
 問題は宿泊代の12500円です。
 自分もまさか富士山に登ってそんなにお金を使うこともないだろうと思って、万が一落とした時のことを考え、持ち金を二つの財布に分けていたのです(一つは五合目のロッジのコインロッカーに入れていた)。
 リュックから取り出した財布にはお札は一万円札が一枚と千円札が一枚しかありませんでした。

                                         続く。
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