この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

アクションが凄まじすぎる『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』。

2018-08-08 22:47:17 | 新作映画
 トム・クルーズ主演、クリストファー・マッカリー監督、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』、8/3、Tジョイ久留米にて鑑賞。2018年28本目。


 基本的に自分は映画を脚本で評価します。
 SF映画はもちろん、ホラー映画であってもそうです。
 鑑賞中、脚本の粗が気になってしまうんですよね。
 なので『ジュラシック・ワールド/炎の王国』も低い評価をつけました。

 ぶっちゃけ本作の脚本もかーなーりーひどいです。
 序盤でトム・クルーズ扮するイーサン・ハントがパーティ会場に潜入するシーンがあるのですが、何をとち狂ったかイーサン、会場へ超超高度からのスカイダイビングで乗り込むのです。
 これが絶海の孤島にある難攻不落の要塞に侵入する、というのなら話はわからないではないですが、会場は花の都パリにあるんですよ。
 別段タクシーで乗り付けても、何なら自転車で行ってもよさそうなのに何ゆえスカイダイビングで乗り込むのか?
 強いて言えばパーティに遅れそうだったからかもしれませんが、だとしてもねぇ、、、って思わずにはいられません。

 本作は展開があっちに行ったり、こっちに行ったり、かなり目まぐるしいのですが、要はプルトニウムの奪い合いです。
 でも武器商人の手元にあるとわかっているのであれば、その場合イーサンたちIMFではなく、CIAの出番のような気がします。

 脚本のアバウトさはクライマックスにおいてもそうで、プルトニウムがセットされた核爆弾を解除するために起動スイッチが必要になったイーサンは敵エージェントをヘリで追うのです。
 ここから凄まじいヘリチェイスが幕開けするのですが、追われるエージェントもイーサンの狙いが起動スイッチだってことはわかりそうなものじゃないですか。
 だったら起動スイッチを窓の外にポイッと捨てればよさそうなものなのにそうしないんですよねぇ、なぜか。
 本当なぜスイッチを後生大事に持っているのか、不思議でなりませんでした。

 このように脚本はかなりひどいです。
 が、その脚本のひどさを補って余りあるほどアクションがすさまじいんですよ。
 御年56歳になるトム・クルーズが走って、跳んで、ダイブして、バイクを駆って、ヘリを飛ばす、本当にそのアクションに懸ける思いには頭が下がります。 
 普段脚本を重視する自分もここまで来ると「負けました!」と白旗を上げざるを得ないですね。
 トム・クルーズには生涯アクション俳優でいて欲しいです。


 お気に入り度★★★★、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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