この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ドラマ『アリスの棘』を総括してみる。

2014-06-13 21:03:24 | テレビ
 上野樹里主演のドラマ『アリスの棘』が6/13の金曜日に最終回を迎えました。
 面白いドラマでしたよね。
 久しぶりに本放映時にテレビの前にスタンバイして毎週見ていました。
 今クールは『MOZU~百舌の叫ぶ夜~』も見ていたのですが、あれは録画していたものをだらだら~と見ていただけなので、そこまでストーリーは把握できませんでした。

 ところで5/23の記事で、自分は『アリスの棘』のラストシーンは駅のホームだろうと予想しました。
 なぜそう予想したのかというと、自分は最終回で明日美が悠真の遺志を継ぎ、地方医療に従事する道を選ぶだろう、と思ったからです。
 であれば別れと旅立ちがあるのは必須で、それに映えるのはやっぱり駅のホームじゃないですか。
 北へ向かう列車に乗り込む明日美と彼女を見送る西門。動き出した列車の窓越しに西門に向けて穏やかな笑みを浮かべる明日美。そしてfin。
 そういうラストシーンはどうかなって思ったんです。

 明日美が地方医療に従事する道を選ぶだろうというのは当たったのですが、ラストシーンは駅のホームだろうというのは外れてしまいました。
 でも考えてみれば駅のホームで撮影すれば余計な経費が掛かるし、撮影がセットで済むのであればそれに越したことはないですよね。

 ついでに言えば黒幕(?)が義父の水野だということも見抜けませんでした。
 まぁでも真相を見抜けなかったことに関しては悔しいという感情はないかな。
 最終回以前にそれについてのフラグがほとんど立ってなかったしね。亡くなった父親の友人だったからかつては医者であった、とまでは読めないからね。


 最終回を見て納得できなかったことをいくつか書きます。まぁ重箱の隅もあるだろうし、勘違いもあるかもしれないけど、それについては勘弁してください。

 まず、水野が有馬と磐梯を手にかけたのは、これ以上関係のない人たちが犠牲になるのが耐えられなかった、みたいなことを言っていたけれど、それだったら有馬はともかく、磐梯を殺す必要はなかったと思うんだけど。というか、殺す順番が逆だよね。

 また磐梯を殺したのが水野だということを知っている有馬が、水野に対して気を許すというのはないと思う。自分だったら、まさか自分が殺されるとは思ってなかったとしても、誰かを毒殺したばかりの人間から受け取った飲み物は絶対に口になんかしないけどね。

 水野は毒薬を所持していた理由を、何かの役に立つかと思っていた、と説明していたけれど、そんなあやふやな理由で十五年間も毒薬を手元に置いておく人はいない。

 昏睡状態だった伊達が目覚めるシーンがあったんだけど、そのことが本筋と全く絡まなくて笑ってしまった。伊達のことに触れる必要はないよね。
 
 あれだけ有馬が手術を急いだというのに、結局有馬の養女が透析治療で済む程度の症状だった、というのはちょっとガッカリ。透析治療ではもうどうしようもないから、有馬は禁断の手術に踏み切ったのだと思ったのに。


 他にもあるかもしれないけれど、とりあえずこんなところかな。
 いろいろ論ってしまったけど、最終的には自分はこのドラマを高く評価しています。
 黒幕が水野だった、という真相には無理を覚えるけど、視聴者の予想を裏切りたいという姿勢そのものは決して悪いものではないですしね。
 上野樹里の新境地を切り開いたというだけでも評価に値するんじゃないでしょうか。
 
 7月から始まる新ドラマにも同じぐらい面白いドラマがあることを期待します。
コメント
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