マーク・アンドリュース監督、『メリダとおそろしの森』、7/22、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年27本目。
一昔前、日本ではアニメといえばジブリでした。
生み出す作品がことごとく大ヒットし、クオリティも一様に高い。
ジブリの新作と聞くだけで、劇場に足を運ばねばという気になったものです。
それが、あれ?と思うようになったのはどの作品からだったか、世間的には評価の高い『千と千尋の神隠し』ですら、個人的には正直それほど面白いとは思えませんでしたね。
『ハウルの動く城』となるともう全く受け入れ難く、『崖の下のポニョ』はほとんどとどめといってよかったです。
おそらく、よほどプロットに惹かれるものがなければ、今後ジブリの作品を劇場までお金を払って観に行くことはないだろうな、と思います。
代わりに自分の中で評価が高くなっていったのがピクサーでした。
『トイ・ストーリー』以降、発表する作品すべてが点数的に八十点以上の出来の良いものばかりで、『トイ・ストーリー3』なんて最高でしたしね。
しかし、『カーズ2』はかなり残念な出来でした。
前作の『カーズ』は、結局この世界で車を運転してるのは誰なの?という基本設定に対する疑問点にさえ目をつむれば、非常によく出来たエンターティメント作品でした。
けれど『カーズ2』は、基本設定に対する疑問点以外にもいろんな箇所に目をつぶらなければ見てられない、出来損ないのスパイアクションものだったと思います。
一作ぐらい不出来な作品もあるさ、そう思って『メリダとおそろしの森』を観に行ったのですが、、、う~~~ん、『カーズ2』と同じぐらいつまんなかったですね。
『メリダ~』のどこら辺がダメダメだったか?
わかりやすい例を挙げると、主人公であるメリダは一国の王女で、弓が得意な男勝りな女の子という設定です。
序盤、メリダは得意の弓で、許嫁候補たちを蹴散らします。ここまではよい。
しかしそれ以降はメリダが弓の腕を披露する場面がないのです。メリダは弓が得意であるという設定が単なる宝の持ち腐れでしかない。
これは感心しない。
クライマックスのシーンで、メリダが弓矢を放つことで活路を開く、というような展開にしなければならないと思います。
メリダは、親の決めた許嫁との結婚を嫌い、自分自身の手で未来を切り開く決心をします。それ自体はもちろん悪いことではないのですが、では彼女が具体的に何をしたかというと、結局のところ大人たちを口先三寸で言いくるめただけなんですよね。
それ以外に何もしなかったかというと決してそういうわけではないのですが、その行動があまりに身勝手すぎるので、何もしなかった方がマシじゃん!!としか思えないのです。
その他、魔女やら、鬼火やら、ファンタジーではおなじみのキャラも出てくるのですが、彼らが何をしたいのか、何のために存在しているのかさっぱりわからないので、彼らが出てくることで作品がより薄っぺらくなってるんですよね。
端役のキャラクターにもきちんと存在意義を与えないとね。
いいところが全く見当たらなかった『メリダ~』ですが、メリダの声をあてた大島優子は悪くなかった、と思います。
まぁ悪くなかったってだけで、『塔の上のラプンツェル』の中川翔子みたいに非常に良かったってわけではないですけどね。
お気に入り度は★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
一昔前、日本ではアニメといえばジブリでした。
生み出す作品がことごとく大ヒットし、クオリティも一様に高い。
ジブリの新作と聞くだけで、劇場に足を運ばねばという気になったものです。
それが、あれ?と思うようになったのはどの作品からだったか、世間的には評価の高い『千と千尋の神隠し』ですら、個人的には正直それほど面白いとは思えませんでしたね。
『ハウルの動く城』となるともう全く受け入れ難く、『崖の下のポニョ』はほとんどとどめといってよかったです。
おそらく、よほどプロットに惹かれるものがなければ、今後ジブリの作品を劇場までお金を払って観に行くことはないだろうな、と思います。
代わりに自分の中で評価が高くなっていったのがピクサーでした。
『トイ・ストーリー』以降、発表する作品すべてが点数的に八十点以上の出来の良いものばかりで、『トイ・ストーリー3』なんて最高でしたしね。
しかし、『カーズ2』はかなり残念な出来でした。
前作の『カーズ』は、結局この世界で車を運転してるのは誰なの?という基本設定に対する疑問点にさえ目をつむれば、非常によく出来たエンターティメント作品でした。
けれど『カーズ2』は、基本設定に対する疑問点以外にもいろんな箇所に目をつぶらなければ見てられない、出来損ないのスパイアクションものだったと思います。
一作ぐらい不出来な作品もあるさ、そう思って『メリダとおそろしの森』を観に行ったのですが、、、う~~~ん、『カーズ2』と同じぐらいつまんなかったですね。
『メリダ~』のどこら辺がダメダメだったか?
わかりやすい例を挙げると、主人公であるメリダは一国の王女で、弓が得意な男勝りな女の子という設定です。
序盤、メリダは得意の弓で、許嫁候補たちを蹴散らします。ここまではよい。
しかしそれ以降はメリダが弓の腕を披露する場面がないのです。メリダは弓が得意であるという設定が単なる宝の持ち腐れでしかない。
これは感心しない。
クライマックスのシーンで、メリダが弓矢を放つことで活路を開く、というような展開にしなければならないと思います。
メリダは、親の決めた許嫁との結婚を嫌い、自分自身の手で未来を切り開く決心をします。それ自体はもちろん悪いことではないのですが、では彼女が具体的に何をしたかというと、結局のところ大人たちを口先三寸で言いくるめただけなんですよね。
それ以外に何もしなかったかというと決してそういうわけではないのですが、その行動があまりに身勝手すぎるので、何もしなかった方がマシじゃん!!としか思えないのです。
その他、魔女やら、鬼火やら、ファンタジーではおなじみのキャラも出てくるのですが、彼らが何をしたいのか、何のために存在しているのかさっぱりわからないので、彼らが出てくることで作品がより薄っぺらくなってるんですよね。
端役のキャラクターにもきちんと存在意義を与えないとね。
いいところが全く見当たらなかった『メリダ~』ですが、メリダの声をあてた大島優子は悪くなかった、と思います。
まぁ悪くなかったってだけで、『塔の上のラプンツェル』の中川翔子みたいに非常に良かったってわけではないですけどね。
お気に入り度は★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。