この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

トランプについて語る、その五。

2009-08-06 21:24:27 | ゲーム
 これまでの記事は以下の通りです。
 トランプについて語る、その一
 トランプについて語る、その二
 トランプについて語る、その三
 トランプについて語る、その四。

 長々とと『ドボン』について語ってきて、果たしてプレイしてくれる人はいるんだろうか?と我ながら疑問に思わないでもないですが、誰か一人はプレイしてくれるんじゃないかと期待して書きます。
 とりあえず今回で最終回、セオリー編です。

《セオリー》
 『ドボン』というゲームは自分以外のプレイヤーが切ったカードの数字が、自分の手札の数字の合計と同じであったとき、初めて上がれるゲームですから、基本的に手札の数字の合計が13以下になるようにカードは切っていかなければなりません。
 例えば、他にプレイヤーが三人いて、その三人の手札がそれぞれ三枚であり、自分の手札が【D3、D4、D12】で場札がD5である場合(Dはダイヤであることを表す)、このときは単純に一番数字の大きなD12を切るのがセオリーです(D3、D4を切っても残りの手札の合計が13よりも大きくなり上がり目がないため)。

 しかし常に手札の中で一番大きな数字のカードを切ればよいかというとそうではありません。
 例えば上と同じ状況でも手札が【D4、D12、D13】の場合、一番大きなD13を切るべきなのかというとそうではありません。
 この場合、一番大きなD13を切っても残りの手札の合計が13を超えるので上がり目がありません。なので、他のプレイヤーから当たられにくいD4を切るのがセオリーなのです。

 自らの手札のことだけを考えれば大きな数字のカードを切るべきだし、相手の手札のことを考えれば小さな数字のカードを切るべきです。
 つまり、『ドボン』というゲームはオフェンスとディフェンス、両方のことを考えてカードを切らなければならないのです。
 ここら辺の奥深さは(たびたび引き合いに出して申し訳ないですが)『UNO』にはないと思います。

 さらに『ドボン』の奥深さを証明する例を一つ挙げましょう、
 自分の手札が【D4、D12、D13】(これは一つ上の例と同じ)で他の三人のプレイヤーの手札がそれぞれ一枚だったとします。
 この場合はディフェンスのことを考えて一番小さなD4を切るべきか?
 実はそうではありません。
 ここでどのカードを切るべきなのかは、すでに切られた場札によるのです。
 つまりすでにH12、S12、C12(それぞれハート、スペード、クラブを表す)が切られていたならば、三人のプレイヤーの手札に12のカードはありません。12のカードが手札にないなら、D12を切っても当たられることもありません。
 他のプレイヤーの手札が一枚である場合、これまでに切られたカードによって、自分の切るカードも微妙に変わってくるのです。
 (*どのカードが切られたか、見える範囲内で場札を確認することは出来ますが、故意に場札を崩す行為は認められません。)
 なので、ゲームが長引けば長引くほど、記憶力のよいプレイヤーがゲームを有利に進行することが出来ます。

 というわけで、『ドボン』というゲームは、ゲーム開始時点ではスピードのあるプレイヤーが有利であり、ゲームの最中は常に手札の数字を合計を計算しなければならず、ゲームが長引けば記憶力が物をいいます。
 もちろん運の要素も、さらに駆け引きも重要です。
 これだけ様々な要素が絡み合ったトランプゲームは他にはない、そういっても過言ではないと思います。
 自分が『ドボン』こそトランプゲームの王様だ、というのも納得していただけるのではないでしょうか。
 一人でも多くの方に『ドボン』をプレイしていただけることを願って止みません。
 何かルールのことでわからないことが遠慮なく質問してください。
 ルールに隙がない(あやふやな点がない)ということも、このゲームの長所の一つです。
コメント
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