この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

今さらながら『NARUTO』を読んでみる。

2008-08-07 21:19:35 | 漫画・アニメ
 小説でいえば『東京タワー オカンとボクと時々オトン』や『陰日向に咲く』、漫画でいえば『ワンピース』や『NARUTO』など、メガヒットしている作品は読まない、と公言して憚らない自分なのですが、それはあくまで買ってまでは読まないという意味で、興味がまったくないわけではないんですよね。
 このたび『NARUTO』を貸してくれるという人がいたので、『NARUTO』、読んでみることにしました(といっても三十六巻から四十三巻までの八巻分だけですけどね、って中途ハンパだな~)。

 自分の『NARUTO』に対する認識は世界的に(特にフランス)メガヒットしている忍者漫画といった程度しかなかったのですが、いざ読んでみると、これがまためちゃめちゃ面白い!!
 とは思いませんでした。
 この先多少『NARUTO』のことを悪く言ってますので、ファンの方は読まない方がいいです。一漫画読みの戯言だと聞き流して下さい。
まず思ったのは絵が下手だなってこと。四十巻を越えてこの画力であれば、この先作者の画力が向上するとは思えない。
 主人公ナルトのライバルがサスケっていうんですけど、このサスケとサスケの兄イタチの顔がまるで同じ(あ、いっちゃった)。正確にはイタチには頬線が描き足してあるけどね。
 鳥山明の『ドラゴン・ボール』は一コマ一コマがほとんどアートの粋に達していたと思うけどなぁ、、、って比べるのが酷か。笑。
 ストーリーもあんまり感心しなかったかな。
 マダラというキャラクターからイタチが一族を皆殺しにした真相が明かされるんだけど、これがまた説得力に欠けること、甚だしい。マダラによればイタチは平和のために一族を皆殺しにした(!)らしいのだけれど、弟であるサスケを手にかける覚悟が出来ていない時点で、そういった選択は端からしないんじゃないのかって思いました。まぁマダラが真実を話しているという保証はないのでこの先真相は二転三転するのかもしれないけどね。
 ストーリー展開の巧みさ、世界観の設定の緻密さでいえば『鋼の錬金術師』の方が上だと思います。
 四十四巻以降の展開がどうなるかも、三十五巻以前の展開がどうだったかも、ほとんど気にならないです。ぶっちゃけ『聖結晶アルバトロス』があの後どうなったかの方が気になります。笑。

 ともかく、世界的メガヒット作品であっても必ずしも自分が魅了されるわけではないということがわかったので、『NARUTO』、読んだ甲斐がありました。
コメント (4)
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