この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

パニック・フライト。

2006-10-09 23:32:29 | 新作映画
 ジョディ・フォスター主演作『フライト・プラン』、、、じゃなかった、ウェス・クレイブン監督作『パニック・フライト』、DVDにて鑑賞。

 週末、ちょっと内職をしなきゃいけなかったので、ついでに何か久しぶりに映画でも見るかぁ、と思ってテキトーに借りたうちの一本。それにしてもこの邦題、明らさまにジョディ・フォスター主演の『パニック・ルーム』と『フライト・プラン』を足して二で割ったもんだよなぁ。便乗商法も程々にしろっていうか、自主性がなさすぎるっていうか、原題は『RED EYE』、夜間飛行便のことだそうで、まぁこちらの方が少なくともセンスとしては間違いなく上。笑。
 ウェス・クレィブン監督には思うところがあって、それは何かというと女の子を可愛く撮る才に長けてるなぁってこと。まぁ別に熱烈なファンというわけでもないので監督作を全部観ているってわけじゃないけれど、自分が見た限りではそうだった。
 『スクリーム』っていう作品をビデオを見て、まぁこの作品を面白い!っていう人はあまりいないと思うけれど、何が驚いたかといってヒロイン役のネーヴ・キャンベルが本当に可愛かったってことだ。
 それまでの自分のイメージとしてはホラー映画のヒロインなんて、ジェイミー・リー・カーティスみたいな、それこそホラー映画で口を大きく開いて叫んでいるのも頷ける、ヴィジュアル的にパッとしないか、もしくは旬を過ぎた女優ばかりが演じているという偏見を抱いていた。それが『スクリーム』はどうだ、ネーヴ・キャンベルはごく普通のアイドル映画で主役を張っても不思議ではない、そんなふうに自分の目には映った。(断っておくとネーヴ・キャンベルのファンというわけではない。)
 女の子を可愛く撮るなんて、一流の映画監督ならば出来て当たり前のこと、そう思われるかもしれないが、実はそうではない。
 多くの映画監督にはこの才能が欠けているし、それは巨匠と呼ばれる監督も同じで、中でもスティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスにはこれっぽっちもそれがない。スピルバーグの監督作で女優が本人が持つ以上の可愛らしさを引き出されたことは一度もないし、ルーカスの『S.W』などナタリー・ポートマン出演作の中で最も彼女が可愛くなく撮られている作品ではないか、と思う。といっても二監督の作品を女優の可愛さを求めて観に行く人はいないので問題はないのだけれど。
 で、『スクリーム』なのだが、この作品自体はどーでもいいのだが、この作品があるからこそ、以後ホラー映画のヒロインは可愛くなったのだと勝手に思っている。つまり『スクリーム』なくして、一連のJホラーもないのでは、、、というのはやっぱりいいすぎか。笑。
 さて、何のレビューかというと『パニック・フライト』のレビューなのだけれど、本作でもウェス・クレイブンの、ヒロインを魅力的に撮るという才能は如何なく発揮されていて、ヒロイン役であるレイチェル・マクアダムスは非常に可愛い。
 作品の筋立て自体はどーでもよくて、脚本自体も大して感心するほどのものでもないのだけれど、非常に魅力的で可愛いヒロインがキリアン・マーフィ扮する爬虫類(みたいな)男に散々いたぶられ、ギリギリまで追い詰められ、最後の最後で反撃するというのは見ていて単純に痛快だった。
 鑑賞後、念のためにレイチェル・マクアダムスについて検索したみたのだが、見つかる画像はことごとく可愛くなかった。やっぱり『パニック・フライト』で彼女が魅力的だったのはひとえにウェス・クレイブンの手柄だったのだなぁと改めて思った。これからもクレイブンにはただひたすら女優を可愛く、魅力的に撮って欲しいものである。
コメント (5)
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