新手の無差別殺傷

ヒズボラの戦闘員らが持っていた通信機器等が爆発した。
身近な通信機器が一瞬で凶器に変わり、多くの市民の命が奪わ
れた。３０人以上が死亡し、約３０００人が負傷した。ヒズボ
ラと関係ない多数の子供や民間人が巻き込まれた。
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爆発物を機器に仕込み、遠隔操作で一斉に起爆させたとみられ
る。ヒズボラは、敵対するイスラエルによる攻撃であると断定
し、報復を宣言した。不特定多数が危害に及ぶことは予測でき
たはずだ。この攻撃を実行した勢力が、長期にわたって周到な
秘密工作を進めてきたのは間違いない。
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ヒズボラは２月以降、携帯電話の使用を控え、ポケットベル型
の通信機器や無線機で連絡を取り合うようになった。イスラエ
ルに通信内容や位置情報が傍受されるのを防ぐためだった。
これらの端末が攻撃に利用された。ポケベルには少量で大きな
爆発を起こす高性能爆薬が埋め込まれていた。
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イスラエルがダミー会社をハンガリーに設立し、工作員が細工
した製品をレバノンに輸出していた疑いがある。ポケベルの商
標権は台湾の企業からダミー会社に与えられていた。テロ計画
を隠蔽するために、サプライチェーン（供給網）が悪用された
とすれば、深刻な事態である。
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今回の爆発によって、中東情勢がさらに悪化し、報復の連鎖が
加速することが懸念される。イスラエルの無差別攻撃を止める
ため、国連安全保障理事会は毅然とした対応を取るべきだ。





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