クリはこの暑さの中、2鞍連続したのでかなり疲れたようだ。
頭絡をはずし、鞍をすぐにおろしてやるとクリもようやく解放
された気分になった。私もヘルメットを脱ぎ、乗馬ブーツから
ゴム長靴にはきかえて水をクリにかけてやろうとしたら、近く
にいた人がすでにクリに水をぶっかけていた。
・
「すいません。ありがとうございます」「暑い中大変ですね」
水道のホースをもらって、今度は私が変わって水をかける。
すると先ほどの人が、今度はバケツに水を入れてクリに飲ませ
てあげようとした。汗びっしょりかいたので、さぞかし一気に
飲み干すだろうと思った。ところがクリの様子がおかしい。
バケツに入った水を飲むどころか、鼻で突き返した。
・
私が騎乗したあとは、体を拭いたりして粉末のスポーツドリン
クをバケツに入れて水を薄めに入れて飲ませていた。どうやら
このごほうびを期待していたのに、水になったので拒否した。
「水なんか飲めないよ。おっちゃん、いつものやつをくれ」
「わかったすぐに作ってやるから、ちょっと待て」
バケツに粉末を入れ、いつもは水を4L入れるのだが今日は5
Lに増やしてクリにあたえた。するとバケツの中を一旦軽く臭
って確認して、一気に5Lのスポーツドリンクを飲み干した。
・
1度ぜいたくを覚えると、ぜいたくに慣れてそれ以下は拒否す
るようになる。馬も人間といっしょなんです。悪いくせをつけ
て悪かったが、クリがうまそうに飲むと私も気持ちがよくなる
ので仕方がないかな。「今日はよく頑張ったな」とほめてやる
と、まんざらでもない顔をしていた。
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