銀行が使い勝手のよい店舗作りに工夫を凝らしている。
人口減やインターネット取引の普及で、銀行の店舗は集客力を
失いつつある。メガバンクでは過去10年で来店者数が3~4
減少した。三菱UFJ銀行は2018年3月決算で、店舗の収
益力低下などを店の資産価値に反映して430億円を損失とし
て計上した。都会だけでなく地方の福島銀行や島根銀行などで
も店の損失計上が相次いでいる。
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オフィス街にある三井住友銀行には、約30席のイスやテーブ
ルが置かれた「フリースペース」がある。電源や無線LANを
無料で利用でき、スマートフォンを充電しながらお弁当を広げ
る若い女性や、ノートパソコンで仕事をする男性が目につく。
同行のデビットカードがあれば、一日一杯無料で自動販売機の
飲み物が飲めるため、昼時には席が埋まるほどだ。
7月に開店して以降、来店者の9割以上が若者や会社員で、
「今後はオフィス街の他店にも広げたい」という。
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りそな銀行は、土日も営業する「セブンデイズプラザ」を設
置したところ、60歳未満の利用者が8割超で、通常店舗の
3~4割りを大きく上回った。4月に開いた阪急梅田店で土日
でも口座が出来るようにしたところ、忙しい共稼ぎ世帯の来店
が好調となっている。
大手銀行は、テレビ電話や高機能ATM機などを組み合わせた
新型店舗の設置も計画をして、次世代型店舗の模索を続ける。
各銀行の店舗は、どこも来場者数が減少し収益力が低下してい
るので、若年層をひきつけて少しでも取引を増やしたい。
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