後ろ蹴り

下松スポーツ公園には、野良ネコの親子が生活をしている。
オスメスの両親と確か３匹ぐらいだったと思われる子供で、全部あわ
せると５匹ぐらいになる。最近は子供も大きくなって、どれが親で
どれが子供か見分けがつかなくなった。
・
この親子は、飲み物が置いてある自動販売機を中心に縄張りを決めて
いて、人が立ち寄ってくるので、場所としたら一番いい。
ここのネコは、普段からたくさんの人間を見てきているので人を見る
目は確かなのを持っている。私とブッチャーかあさんが散歩をしてい
ると、ブッチャーかあさんには「にゃ～ぉ」と鳴きながら近づこうと
するが、私には近づこうとしない。傘を持って歩いていると、サッサ
と茂みに隠れてしまう。おそらく傘を持った人から、叩かれたりした
のかもしれない。入り口近くの駐車場にも、ほかのネコが縄張りにし
ているようだがあまり人間にはなついていないようだ。
・
先日散歩したときは一匹しか見あたらなかったが、ほかの連中は食後
の散歩に出かけたのか、はたまた朝寝坊をして「グーグー」いびきを
かいて寝ているのかわからない。人間界に出てきたこの一匹は、こび
るのが実にうまい。首から上の部分が木陰に隠れて、男か女かわから
ないが、携帯電話をしている人の足元に近づき「にゃ～ぉ」。
電話に夢中になり、ネコの存在に気付かない。ネコはそれをいいこと
に、今度は顔をすりつけてきた。
電話が終わるとネコの存在に気づき「しっ、あっちに行け」。ネコは
なおも顔をすりつけてきたので、今度は当たりそうもない後ろ蹴りを
見舞うと、ネコはいそいそと退散した。近づくとその人は背の高いお
ばあさんだった。ビシッと決まった後ろ蹴りだったが、当てきれない
のを見越してこのおばあさんに近づいたようだ。


H26年モール前不動産　http://www.geocities.jp/sennenhome/

H26年スタッフブログ　 http://nanappemame.blog108.fc2.com/